校歌作詞の晩翠の直筆 他【新千葉新聞】
- 2022/10/19
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新千葉新聞2022年10月19日発行
校歌作詞の晩翠の直筆
東京・神田の古書店で発見、貴重な財産
同総会が寄贈 4枚の色紙木更津高校へ
県立木更津高校の効果を作詞した、詩人で英文学者の土井晩翠(どいばんすい、1871~1952年)が色紙(4枚)に直筆した旧制「木更津中学校」の効果が発見され、今月7日、譲り受けた木更津高校同総会から木更津高校に寄贈された。
土井晩翠氏は、1901年「荒城の月」(滝廉太郎作曲)をはじめ数多くの作詞を手掛けたが、漢文脈の雄渾(ゆうこん)な詩風と思想詩的な内容は成年の心をとらえ、それは校歌・寮歌の作詞に受け継がれていく。
現在の木更津高校の校歌は、大正6年(1917年)作詞、同8年(1919年)に作曲された木更津中学校校歌を、数次にわたり、土井晩翠氏自らが歌詞に手を加え改訂したものである。
今回発見された晩翠氏直筆の4枚の色紙は2020年10月に木更津工業高等専門学校の上原正啓教授が東京・神田の古書店で偶然に入手。
4番まである瑕疵が毎に分かれて書かれており、末尾には「晩翠」の署名と押印があるほか、裏に「昭和22年2月22日」に改訂した日付も示されている。
今年4月に上原教授から、木更津高校同総会が譲り受け、貴重な財産と考えた同窓会が、額装し、木更津高校に寄贈する運びとなった。
校歌の色紙の寄贈式には、卯月睦彦校長のもとを山口稔同総会長、川合憲子同総会事務局が訪れ、加藤隆央教頭、木村順子教諭(同窓会校内副幹事長)、三橋正稔教諭(同窓会校内会計)らが出迎えた。
山口同総会長(77)からは「御高名である土井晩翠先生作詞である木更津高校の校歌は、同窓生や在校生にとって宝物である。このような貴重なものは、ぜひ、学校にお預けし、多くの方に知っていただきたい」との言葉があった。
卯月校長は、「効果は学校の顔であり、卒業後も心のふるさとになり得るもの。改めて、校歌制定や改訂に携わった先人に思いを馳せるとともに、生徒には歴史ある伝統工に学ぶ誇りを醸成していきたい」との挨拶があった。
なお、今回寄贈の色紙の写真を生徒昇降口前の掲示板に掲示している。
木更津高校の校歌1番は次の通り。
(土井晩翠作詞、引田龍太郎作曲)豪壮に-とある。
『遠くに富嶽を西にして
東京湾をまのあたり
わが木更津の高校に
我等千百青春の
希望に満ちて奮い立つ』
県立木更津中学校校歌(昭和22年)1番は次の通り。
『遠くに富嶽を西にして
東京湾をまのあたり
わが木更津の中学に
健児幾百青春の
心と身とを錬り鍛ふ』
防災意識等の向上図る
木更津高専 消防本部と消防訓練
木更津工業高等専門学校ではこのほど、木更津市消防本部の協力のもの、「防災訓練」を実施した。
同訓練は、地震および火災の発生を想定し、情報伝達・避難等の訓練を通じ、学生・教職員の災害に対する不断の心構えと、防災意識の向上を図ることを目的として、毎年この時期に実施している。
避難訓練終了後には、教職員を対象に水消火器や屋内消火栓を使った消火訓練を行い、防災意識の向上を図った。
同校では、教職員や学生が幅広く参加した訓練や講習会を継続・充実することにより、構成員の防災意識の維持・向上に努め、不測の事態に備える取組を実施していくこととしている。
県内503人
17日のコロナ感染
県内では17日(月)、新たに503人が新型コロナウイルスに感染し、10歳未満の男児を含む4人が死亡したと発表された。
感染者数は前週の月曜日と比較すると12人増加。
17日現在の県内における累計感染者数は96万7510人となった。
新規クラスター(感染者集団)は2件確認された。