ぜんそくの治療へ前進 他【新千葉新聞】
- 2021/11/19
- ニュース
新千葉新聞2021年11月19日発行
ぜんそくの治療へ前進
DNA研究所等 メカニズムを解明
公益財団法人かずさDNA研究所(木更津祖)オミックス医科学研究室の遠藤裕介室長の研究グループは9日、東京慈恵会医科大学細菌学講座の金城雄樹教授の研究グループ、千葉大学の中山裕俊憲教授の研究グループと共同で、これまで不明とされていた、ぜんそくが収束するメカニズムを明らかにしたと発表した。
ぜんそくの治療は、現在、吸入ステロイドによる対症療法が一般的で、未だに根治治療法は開発されていない。
そのため、いったん発症すると慢性化することが多く、治療が長期にわたり、患者の肉体的、精神的、経済的負担が極めて大きいことから、現代医学が解決すべき大きな課題のひとつとなっている。
同研究グループは、RNAシークエンス解析や高精度プロテオーム解析を応用したマルチオミックス解析技術を駆使することで、Acsbglという脂質代謝酵素が肺組織制御性T細胞(Treg)で特異的に発現し、ぜんそくの病態の炎症収束に作用していることを発見した。
Acsbgl遺伝子を欠損したマウスでは、ぜんそくの病態が改善せず、長期にわたって好酸球性の炎症が起き続けることが分かった。
以上のことから、肺組織trEgのAcsbglを人為的にコントロールすることが、ぜんそくを収束させる根治治療につながると期待される。
今回の研究成果により、難治性のぜんそく治療のための有効な創薬ターゲットが広がった。
同研究の成果は同日、英科学誌Cell Reports誌に掲載された。
災害時、応急対応の協力
千葉土建一般労働組合かずさ支部と
木更津市が締結 協定結び復旧作業に
木更津市は17日、千葉土建一般労働組合かずさ支部(執行委員長・山田幹夫、会員1000人)とm「災害時における応急対応対策の協力に関する協定」を締結した。
これは、大規模災害等が発生した場合に市民生活の安定を図るため、千葉土建一般労働組合かずさ支部から、被災家屋の応急復旧作業、避難所等公共施設の応急補修などの協力をもらうもの。
市役所駅前庁舎8階市長応接室で行われた締結式には、山田執行委員長、水無勝弘同支部副委員長兼木更津第一分会長、鈴木善政同支部じぃおう人執行委員兼、木更津第2分会長、吉岡健史同支部書記長、鮫島彰太同支部書記などが来庁。
木更津市からは渡辺芳邦市長、田中幸子副市長、伊藤浩之総務部長、植野博総務部次長などが出席した。
渡辺市長と山田執行委員長が協定書に署名して締結、記念写真に収まった。
同かずさ支部や、平成7年の阪神淡路大震災、一昨年秋の台風15・19号等の大災害等でのボランティア活動(被災住宅棟へのブルーシートの展張作業)の経験等から、会員等が安心して活動ができるようにと保証確保等を盛り込んだ同協定を締結したもの。
同組合は、建設業界で原拓人々を対象とする県内最大の労働組合で、かずさ支部は、袖ケ浦・木更津・君津・富津・館山・南房総各市、鋸南町の6市1町で構成されている。
同支部と自治体との同協定は鋸南町に続き木更津市が2例目となっており、今後ほかの市との締結も予定されている。
締結式席上では山田執行委員長は、「我々は技術力、器具類、動員力(約1100人)などが整ったプロ集団。地元で仕事をさせてもらっているので、地域を知り尽くしている我々が少しでも地元のお役に立てれば嬉しい。協力を惜しまない」などと挨拶。
渡辺市長は、「一昨年の房総半島台風などでは大変お世話になりました。ブルーシート張りは高所作業なので、今回の協定は大変心強く有難い。今後もより安心・安全なまちづくりに防災体制強化に努めていきたい」と感謝した。
6周年記念・舞踏発表会
かずさアカデミアホール 誠心流 露葉会
誠心流 露葉会(主宰・誠心露葉)主催の「6周年記念・誠心流 露葉会舞踏発表会」が、今月21日(日)、午前11時から(会場・午前10時30分)、かずさアカデミアホール・メインホールで開催される。
入場無料。
支会はネモト企画(木更津市)の根本喜一郎氏、流暢な話術で会場を盛り上げる。
皆さんお誘いあわせの上、来場をと、呼びかけている。
なお、来場者には粗品を進呈しますとのこと。
読書活動に役立つお話
木・文京公民館 杉山亮さん講演会
愉快な語りで子どもからおとなまで大人気の児童文学作家・杉山亮さんの講演会が、12月3日(金)午後7時~8時30分(受け付け開始6時45分)、木更津市文京公民館(2階大会議室)で開かれる。
現在、参加者募集中。
図書・教育に携わる仕事やボランティア活動をしている人対象。
定員40人程度。
杉山さんは1954年東京生まれ。
1976年、都の公立保育園の第1号男性保育者として伊豆諸島の利島保育園で働く。
以降1983年まで各地の保育園、幼稚園に勤務。
30歳のとき、おもちゃ作家に転身し、「なぞなぞ工房」を主宰。
40代からは児童書作家、50代からはストーリー手リングも始める。
児童書の随筆およびストーリーテラーとして活躍中。
主な作品は『あなたも名探偵』シリーズや『怪盗ショコラ』など。
申し込みは「木更津の図書の未来を考える会」の多喜成美さんへ(TEL
申し込みは「木更津の図書の未来を考える会」の多喜成美さんへ(TEL080-3210-3370)。
なお、新型コロナ感染対策として、必ず検温を済ませ、マスクをしての参加をお願いしている。
3回目接種了承
新型コロナワクチン
厚生労働省の予防接種・ワクチン分科会は15日、新型コロナウイルスワクチンの3回目接種について、2回目接種が完了した18最上のずべ手の人を対象とすることを了承した。
3回目の接種時期は、2回目の官僚から8か月以上経過したことを原則とするが、感染上場等を踏まえ自治体の判断で「6か月以上」に短縮することを容認した。
3回接種の正式決定に伴い、無料の接種期間を来年2月末から9月末までに延長する。
医療従事者への追加接種は、12月1日にスタートする。
接種で使えるワクチンは、1,2回目の種類にかかわらず、ファイザー社製か、モデルナ社製のメッセンジャー(m)RNAワクチンが適当とした。
木更津で2人
コロナ県内は6人
県によると、17日、木更津市で2人の新型コロナウイルス感染者が新たに確認された。
木更津市で感染者が判明するのは2日連続。
感染者は20歳代と40歳代の男性。
検査確定日は16日。
16日における木更津市の累計感染者数は、1702人に増加。
同日の県全体の新規感染者数は男女6人。
1日の感染判明数が10人を下回るのは4日連続。
AEDの操作方法学ぶ
君津信用組合「救命講習会」実施
君津信用組合(理事長・宮澤義夫)は16日、本店(木更津市潮見3-3)で木更津市消防本部による『救命講習会』を開いた。
君津信用組合では、来店者や通行人の心臓発作など心肺停止状態に対し、心拍を回復させる装置「AED
(自走体外式除細動器)」を全店舗(15店舗)及び本部に設置している。
しかし設置してあっても使用方法がわからなければ役に立たないため、木更津市消防本部に救命講習を依頼し、AEDの操作方法や心肺蘇生法の基礎知識の習得をすることとした。
同講習は今年で8年目、今回が16回目の実施となる。
当日は消防本部から3人が講師として来組。
4階大ホールで午後2時30分から5時30分まで行われ、各点および本部の職員14人が受講した。
参加者は、119番通報してから救急車が到着するまで、平均8分くらいかかる一方、脳が酸素なしで生きていられる時間はわずか3~4分、救急隊が到着するまでの「空白の時間」を埋めることによって生存率が大きく違うことを学び、心臓マッサージ、AEDの取り扱いなどの内容で、3時間の講習を受けた。
君津信用組合では、救命講習は続けて2回受講すると知識が身につくとのアドバイスを受けており、今回は7月と同じメンバーが受講した。