新千葉新聞2021年6月13日発行

簡単にICチップ活用

木更津市富来田地区　タッチ決済を体験

木更津市は、富来田地区在住の高齢者を対象に、電子地域通貨「アクアコイン」ICチップ決済実証事業「タッチ決済体験」を今月10日から実施している。
「アクアコイン」に対応したIDチップ内蔵リストバンド又はカードを貸与し、今年9月30日（木）までの機関で、富来田地区内の協力店舗等において、既存の「QR決済」とは異なる、「タッチ決済」を体験してもらう。
電子地域通貨「アクアコイン」はスマートフォンを持っていないと利用が出来ないとなっており、特に高齢者の利用割合が低くなっている。
そこで、市域内でも特に高齢化が進行している「富来田地区」において、誰でも簡単に決済を行えるICチップを活用した「タッチ決済」を体験してもらい、その成果を取りまとめることで、今後のぁ津ように向けた環境整備を行うとしている。
協力店舗等は（6月9日現在）、
▽ふくちゃんバス
▽セブンイレブン下郡店
▽中村医院
▽アサヒ薬局馬来田店
▽道の駅木更津うまくたの里
協力者は20人程度。
タッチ決済手順は、
①協力店舗等でICチップ内蔵リストバンド又はカードを読み取り端末にタッチする
②「アクア♪」の決済音声が流れる。
今年度夏には実証事業第2弾として、民間企業（移動販売事業）との連携も視野に入れた、事業展開を検討している。

袖6、木4、富2、君1人

11日県発表コロナ　8日連続10人超え

県によると11日、君津地域では全4市合わせて計13人の新型コロナウイルス感染が判明した。
今月に入り、当地域合計で1日の感染者数が10人を上回るのは、感染者のいなかった6日（日）を除き、3日から8日連続となっている。
感染者数の市別内訳は袖ケ浦市が6人、木更津市4人、富津市2人、君津市1人。
クラスターが発生している各施設で新たに感染者が判明。
君津市の製造業「日神精機」では従業員1人が感染し、感染者は計12人となった。
また同市のキャバクラ「クラブ　アリ」でも利用者1人（富津市居住）の感染が確認され、計15人に増えた。
このほか、市原市のキャバクラ「クラブ　ナウ」では、木更津市の3人を含む従業員12人の感染が分かった。
同展の感染者は計17人となる。
県発表の新規感染者は次の通り。
①職業等②推定感染経路③検査確定日
【木更津市】
▽30代女性①アルバイト②接待飲食店③9日
▽20代女性①アルバイト②接待飲食店③9日
▽20代女性①アルバイト②接待飲食店③9日
＝以上3人は市原市のキャバクラクラスター
▽20代男性①会社員②不明③9日
【君津市】
▽30代女性①会社員②不明③10日
【富津市】
▽50代男性①会社員②接待飲食店③8日＝君津市のキャバクラクラスター
▽10歳未満男児（無症状）①未就学児②不明③9日
【袖ケ浦市】
▽30代男性①会社員②職場③7日
▽30代男性①自営業②不明③9日
▽80代女性①無職②高齢者施設等③9日
▽20代女性①アルバイト②不明③10日
▽30代男性（無症状）①公務員②同居家族③9日
▽20代男性（無症状）①自営業②その他③10日
地元4市の同日現在の累計感染者数は、木更津市が600人目前の597人、袖ケ浦市242人、君津市222人、富津市105人に増えた。
県内では113人の感染が判明。
同日現在における県内の累計感染者数は38220人に増えた。
死亡者数は変わらず693人。
県は変異株のPCR検査について、10日から対象を従来の英国株から、特に感染力が強いとされるインド株の一種「デルタ株」に切り替えたと発表した。
英国株に置き換わってしまったため、拡大傾向にあるデルタ株の監視体制を強化するのが目的。
日々の新規感染者のうち4割の検査を目指し、今後、結果を公表する。
ただ、PCR検査だけではインド株を判別できないため、ゲノム（全遺伝情報）解析を行った上で特定する。