県発展に多大な貢献 他【新千葉新聞】
- 2023/11/1
- ニュース
新千葉新聞2023年11月1日発行
県発展に多大な貢献
木村、古山、滝口、礒貝、鳥海、山中の各氏
文化の日功労者表彰 地元は6氏が受賞
千葉県はこのほど、11月3日の文化の日にちなみ、各分野でそれぞれ顕著な功績を挙げ、千葉県の発展に多大な貢献をした個人・団体を知事が表彰する「令和5年文化の日千葉県功労者表彰」の受賞者を発表した。
これは昭和23年に文化の日が制定されたのを機に始まり、今年で76回目を迎えている。
表彰式は11月3日(金・祝)午前10時から千葉県議会議場で行われる。
今年度の受賞者は、14分野での功労者60個人と四団体。
うち男性は47人、女性13人。
君津地域関係では6人が受賞。
受賞者の経歴・功績は次の通り。(敬称略)
【健康福祉功労】
◎木村博昭(65・木更津市大久保)=元・国保直営総合病院君津中央病院副院長兼附属看護学校学校長。平成22年に国保直営総合病院君津中央病院に着任以来、産婦人科診療に従事し、地域住民の健康保持に寄与してきた。重症産科疾患の母体救命に尽力するとともに、新生児科の医師と、症例検討会を通じて連携を深め、地域医療の発展に貢献した。
また、令和3年より副院長兼附属看護学校学校長として、学校教職員と協力して看護学生の学力向上を促進し、看護師の育成に尽力した。
◎古山日出男(71・木更津市中央)=元・(福)千葉県視覚障害者福祉協会会長、現・木更津視覚障害者福祉協会会長。平成8年に木更津視覚障害者福祉協会副会長に就任、平成12年から同協会会長として、音響式信号機の設置要望活動などを積極的に実施し、その設置を実現するなど地域の視覚障害者の福祉向上に尽力するとともに、障害者の社会参加に大きな貢献を果たした。
平成29年からは(福)千葉県視覚障害者福祉協会評識員に就任、令和元年から令和5年まで同協会会長として、県内全域にわたる視覚障害者団体の活動促進と障害者の社会参加推進に尽力した。
◎滝口君江(80・木更津市貝渕)=現・(福)木更津市社会福祉協議会会長。平成14年に(福)木更津市社会福祉協議会評議員に就任し、平成26年からは会長を務め、地域福祉の発展に尽力した。
超高齢社会における身寄りのない方への支援を課題に見据え、きさらづ成年後見支援センターを設置するとともに、地域生活を営む方々を市民後見人が支える仕組みを構築し、地域の権利擁護の強化に尽力した。
また、通所型の身体障害者リハビリセンターを開設し、利用者の社会復帰を支える体制構築に貢献した。
【農林水産功労】
◎礒貝秀樹(61・富津市竹岡)=現・天羽漁業協同組合代表理事組合長、元・千葉海区漁業調整委員会委員。天羽漁業協同組合の窓口業務を本支所四か所から本所に一本化するなど、効率的な業務執行体制を構築した。
竹岡漁港での新市場の整備に尽力するとともに、水揚物の集約化と衛生管理の高度化を推進し、水揚物の平均単価の向上を実現するなど、組合員の所得向上に貢献した。
また、タチウオの取扱いをルール化し更なる高品質化を果たしたことにより、「竹岡つりタチウオ」として千葉ブランド水産物の認定を受けるなど、タチウオのブランド化に尽力した。
◎鳥海美知子(72・君津市寺沢)=元・JA君津市女性部連絡協議会会長、元・千葉県指導興業士会副会長、現・きみつ農業女子ネットワーク会長。JA君津市女性部連絡協議会会長として、地域の女性農業者らとともに、特産大豆「小糸在来(R)」を原料とした味噌製造や、太巻き寿司弁当などの製造・販売を通して、女性の経営参画促進に貢献した。さらに、郷土料理の講師として地域食文化の伝承に尽力した。千葉県指導農業士として、千葉県指導農業士会副会長を務め、女性の活躍を推進し、女性農業者の育成に寄与した。
また、君津地区ではきみつ農業女子ネットワーク会長としてマルシェを企画・運営し、組織活性化と若手の育成に貢献した。
◎山中彰(73・木更津市瓜倉)=現・小櫃堰土地改良区理事長、現・君津地域土地改良協会副会長。平成14年から小櫛堰土地改良区理事に、平成28年からは理事長に就任し、土地改良区の円滑な迎営に尽力した。
特に、受益地内における大規模な都市開発に対して積極的に調整を図り、土地改良区運営に支障をきたさないよう、都市部と地域農業の共存に尽力するなど、通算約21年にわたり土地改良事業の推進及び地域農業の振興に貢献した。
また、君津地域土地改良協会副会長として、土地改良区運営に直結する知識の習得を目指した研修を多く開催するなど、協会員の円滑かつ効率的な土地改良事業の遂行に尽力した。
珠算・暗算段位に5人
日本珠算連盟 木更津商工会議所の合格者
「日本珠算連盟第139回段位認定試験(総合珠算段位・総合暗算段位)」がこのほど木更津商工会議所で行われ、両部門で計5人が合格した。
合格者の内訳は総合珠算段位が準2段1人。
総合暗算段位は2段1人、初段3人。
合格者は次の通り。
( )は年齢。
【総合珠算段位】
▽準2段=西村美里(13)
【総合暗算段位】
▽2段=宗島大洋(10)
▽初段=岡澤希(9)、梁宇一(13)、須藤はんな(15)
特謝展『奈良へのまなざし』
木更津市郷土博物館金のすず 馬来田から望陀へ
木更津市郷土溥物館金のすず(館長・谷畑美帆)では、特別展『奈良へのまなざし』~馬来田(うまぐた)から望陀(まうた)へ~を、きょう1日(水)~12月10日(日)まで開催する。
休館日は期間内の全月曜日。
かつて都であった藤原京・平城京から出土した木簡には、上総国に関する記述がみられる。
「馬来田評」、「望太(陀)布」などの墨痕は何を語るのか。
仏教の伝来に始まる寺院の造立の波が、7世紀後半に造営された上総大寺廃寺など、ここ上総にもやってくる。
仏教による鎮護国家の考えは、やがて国分僧寺、国分尼寺の造営へ動き、前後して進む各地の寺院と教えは、やがてそれぞれの集落にも浸透してくる。
特別展の内容は次の通り。
①「古墳から仏の世界へ」~古墳遺物における仏の意匠の登場と、権力象郤の終焉
②「律令の世界へ」~律令体制下の上総国と木簡、そして望陀布
③「仏の住まう世へ」~国分寺の建立とムラヘの寺への波及
④『奈良へのまなざし』
また、特別展に関連して、今月25日(土)午後1時30分~3時30分まで、明治大学名誉教授の吉村武彦氏を招いて、「記念講演会」を開催する。
ギャラリートークは11月12日(日)、午前10時からと、午後2時からの2回、各回先着15人で行われる。
同金のすずは同市太田2-16-2、℡0438-23-OO11、開館時間は午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)。
入館料は一般300円、同団体240円、65歳以上・大学生・高校生・中学生以下は無料、障がい者とその付添者1名は無料。