出土品を後世に引き継ぐ 他【新千葉新聞】
- 2021/8/5
- ニュース
新千葉新聞2021年8月5日発行
出土品を後世に引き継ぐ
貴重な金鈴塚古墳出土品のガイドブック
郷土博物館金のすず『煌めく金鈴塚』発行
木更津市郷土博物館金のすず(館長・岩埜伸二)は先月(7月16日)にリニューアルオープンし、8月中はにゅうかんりょうがむりょうとなっており、夏休みを利用して多くの来館者が訪れている。
またリニューアルオープンを記念する事業の一環として~金鈴塚古墳からの出土品を後世へと大切に引き継ぐために~と『金鈴塚古墳出土品ギドブック~煌(きら)めく金鈴塚~』が再編集され発行された。
金鈴塚古墳出土品(以下出土品)は、昭和25年の発掘調査で広く知られて以来、郷土の宝として大切にされてきた。
発掘調査の翌年に報告書が刊行され、昭和31年には出土品を管理するため、金鈴塚遺物保存館が設置された。
昭和34年(1959)に、「上総国木更津金鈴塚古墳出土品」として国の重要文化財に指定されると、出土品は全国のほか、ドイツや韓国など海外でも日本を代表する古墳出土品のひとつとして紹介された。
平成24年(2012)には木更津市制施行70周年記念事業として、同22年から出土品の復元政策を試みる事業が始まったことを契機に、国立歴史民俗博物館や各地の研究者の協力を得て、金鈴塚古墳出土品の共同研究事業を立ち上げ、出土品の調査研究が進められた。
また文化庁と千葉県教育庁文化財課の指導のもと、細片に至るまで、出土品の全体の種類と数量を精査。
その集大成として令和2年に『金鈴塚古墳出土品再整理報告書』が刊行された。
同報告書をもとに文化財追加指定の答申を受けて、新たに「千葉県金渦塚古墳出土品」として重要文化財に指定された。
「同ガイドブック煌めく金鈴塚」はこの報告書をもとに出土品を分かり易く図や写真を多用して紹介している。
第1章は「金鈴塚」とは・・・、第2章「光り輝く遺産」、第3章「金鈴塚から見えてくる」でこうせいされたA4判、123頁。
数々の出土品の詳細説ン名では、ほかに類を見ない意匠で、その数の多さ(装飾付大刀、一九振り、全国最多)など話題豊富。
1冊700円で同館で販売。
問い合わせは金のすずTEL0438-23-0011。
児童福祉に役立ててと
三栄港運(株)寄付 養護施設に計200万円
木更津市で港湾運送などを行っている三栄港運(株)(代表取締役社長・松田甚一、同市潮見)はこのほど、「児童福祉に役立ててもらいたい」と、社会福祉法人一粒会の児童養護施設「野の花の家」(総括施設長・花崎みさを、木更津市真里谷)と、社会福祉法人陽だまりの児童養護施設「びっき」(総括施設庁・井上光孝、袖ヶ浦市戸国飛地)に対し、それぞれ100万円を寄付した。
両施設を訪問した松田社長は、「子ども達に少しでも笑顔になってほしい」と、子ども達(希望者全員)に、東京ディズニーリゾートへの招待を約束した。
同約束に対し、野の花の家では感謝しつつもコロナ禍の折、辞退したが、びっきの子どもたちの招待日は
▽9月2日(日)=24人(大人8、小中生16人)
▽9月19日(日)=25人(大人8人、小中生17人)に予定されている。
びっきの子ども達と松田社長はこれまでも交流があり、毎年12月のクリスマスの時期には、社長がサンタクロースの姿で子供たちにプレゼントを贈ってきた。
現金の寄贈は今回が初めてだが、両施設とも「貴重な運営・活動資金として有効活用させていただきます」と深く感謝した。
同贈呈には、サンタクロース役で交流のある森岳県議(木更津市)も同行した。
医療関係者への感謝等
OB会や(有)立石煙火製造所の応援得て
かずさ青年会議所 木更津で花火打ち上げ
明るくユタkな社会の構築などを目的に取り組んでいる一般社団法人かずさ青年会議所(理事長・池田恒)主催、会員拡大委員会(委員長・金見代雄)主管、かずさ青年会議所OB会、(有)立石煙火製造所(代表・立石泰之、同OB会メンバー、富津市)の応援を得て、3日(火)午後7時30分から、木更津市中の島公園で「シークレット花火」が打ち上げられ、市民などは、思いがけない夏の夜の光のページェントを喜んだ。
今年、かずさ青年会議所は池田会長のもと、『蒼天在上(そうてんざいじょう)』をスローガンに揚げ、行動を展開しており、今回の花火打ち上げテーマは『蒼天在上~前を向き、かずさの夜空を描いていこう~」。
新型コロナウイルスの1日も早い収束と、医療関係者への感謝、感染症に苦しむ人々の治癒を願い、約5分間、およそ100発が打ち上げられた。
3蜜防止などを目的に事前にPR(日時・場所など)はせず、シークレットで行ったが、噂を聞き付けた人々が集まった木更津港周辺では、夜空に大輪の花が開く度に拍手が沸き上がった。
拓大紅陵は惜敗
軟式野球南関東大会
第66回全国軟式野球選手権南関東大会が3日、神奈川県秦野市で開かれ、千葉県代表の拓大紅陵は初戦の純決勝で横浜商(神奈川B代表)と対戦、2-3で惜しくも敗れた。
地元4市で計28人感染
3日県発表コロナ 県内は新規781人
県によると3日、君津地域では4市合わせて計8人の新型コロナウイルス感染が確認された。
30人を下回るのは先月19日(26人)以来。
市別では木更津市13人、君津市9人、袖ケ浦市5人、富津市1人。
年代別で一番多かったのは40代で8人。
感染経路では不明の13人が最多。
木更津市は、市内公立小学校の男子児童1人が感染(無症状)したと発表した。
当該学校の児童及び学校関係者に濃厚接触者はいない。
学校は現在、夏休み中。
新規感染者は次の通り(各市発表分)。
①職業②感染経路
【木更津市】
▽80代女性①無職②不明
▽30代女性①アルバイト②その他
▽20代女性①会社員②同居家族
▽40代男性①公務員②不明
▽40代女性①アルバイト②同居家族
▽30代男性①会社員②不明
▽20代女性①無職②同居家族
▽20代男①会社員②接待飲食店
▽40代男性①会社員②不明
▽30代女性①アルバイト②不明
▽40代女性(無症状)①会社員②職場
▽10代女子(同)①学生②同居家族
▽10歳未満男子(同)①児童・生徒②同居家族
【君津市】
▽30代女性①無職②不明
▽10代女子①児童・生徒②不明
▽60代男性①会社員②不明
▽40男性①会社員②職場
▽30代女性①アルバイト②その他
▽30代女性①無職②その他
▽10歳未満女子(無症状)①児童・生徒②同居家族
▽40代女性(同)①アルバイト②同居家族
【富津市】
▽60代男性①会社員②不明
【袖ケ浦市】
▽20代男性①無職②不明
▽50代男性①会社員②不明
▽40代女性①会社員②同居家族
▽40代男性①会社員②不明
地元4市の同日現在の累計感染者数は木更津市が893人、君津市367人、袖ケ浦市342人、富津市162人。
千葉県内では、781人の感染が新たに判明。
1日の感染者数が700人を超えるのは5日連続。
双日現在の県内の累積感染者は51512人、死亡者は734人。