久留里線活性化に向け 他【新千葉新聞】
- 2020/12/19
- ニュース
新千葉新聞2020年12月19日発行
久留里線活性化に向け
5つのクループで協議、意見を発表
木更津工業高等専門学校(以下、木更津高専)で9日、「木更津高専版 久留里線未来会議」と題されたイベントが開催された。
同イベントは、木更津市、君津市、袖ケ浦市、千葉県、JR東日本で構成される「JR久留里線活性化協議会」から調査の業務を受託した株式会社イチバンセン一級建築士事務所が、地域住民や道泉利用者の率直な意見をくみ取ることを目的に企画されたもの。
当日は、木更津高専環境都市工学科3年生の参加者20人が5つのグループに分かれ、JR久留里線の良い点、課題点、活性化に向けた方策などについて協議し、それぞれの意見を発表した。
司会を務めたのは、(株)イチバンセン一級建築士事務所代表取締役で、千葉大学工学建築学コースで非常勤講師も務める川西康之氏。
川西氏は、学生たちからの意見を和やかに受け止めながら、国内の先行事例や海外の最新事情などを紹介し、学生たちのより深い考えを引き出していた。
学生たちからは、久留里線の良い点として、「車窓からの景色も良く、ゆったりしている。車掌さんが切符を確認するアナログな感じ「も「いい」などの「意見があがる一方、課題として、「ICカードに対応していないのが不便。雨風に弱い印象がある」などの意見があがった。
今後の活性化策としては「久留里線を舞台にした小説を創作してみては」の意外な意見も聞かれた。
イベント終了穂の学生からは「久留里線とまちづくりを考える貴重な機会になった。グループで話し合って、意見を出し合うことは、思いのほか楽しかった」などの感想が寄せられた。
今後、同協議会が作成する、同イベントの様子や得られた意見をまとめた壁新聞が、JR久留里線車内や木更津高専校内にも掲示されるとのこと。
郷土の施設や歴史を認識
中GO!探検オリエンテーリング大会
住民会議中郷分会 子ども達が歩きながら
木更津市の東清川・中郷地区青少年育成住民会議中郷分会(議長 福原善人)主催による「中GO!探検オリエンテーリング大会」が13日、晴天の下、開催された。
今年度は10月にオープンした、ローヴァーズドリームフィールド(旧中郷中)を本部・こーづスタートとゴールとして行われた。
この事業は、どう育成会議が14年前から継続実施しているもので、中郷の子ども達を対象に、地区内にポイントを設けて、そのポイントに因んだクイズを解きながら時間内に回り点数を競うもの。
他に地域のまちづくり協議会や防犯指導員・ローヴァーズ・中郷小・清川中学校・北部包括支援センター・木更津市地域推進職員の協力を得ながら実施した。
参加者は、グループを組み、協力しいて地図や知識と勘を頼りに歩き進み楽しんだ。
最近の傾向として児童・生徒ばかりでなく大人のグループの参加も増えてきて、今年度は最多で106人・28グループの参加で活動を楽しんだ。
今年は特にローヴァーズのグラウンドから出発し、上望陀の平野養豚場(市内唯一)もチェックポイントとなった。
中郷の子ども達も大人の参加者も中郷に住みながらも知らなかった施設や歴史をあらためて認識し、感嘆の声をあげていた。
優勝は知力・体力共に充実の清川中1年のチーム。
今回は、コロナ禍ということで密を避けるために警戒・表彰式は行わず、後日、公民館や小学校で賞を渡すことになった。
木更津と君津で各2人
17日判明コロナ 県内は新たに148人
県の発表によると17日、新たに木更津市と君津市で各2にんの新型コロナウイルス感染が確認された。
木更津市は4日連続、君津市は14日以来。
木更津市の感染者は60歳代の会社員男性と20歳代の男子学生。
男子学生は無症状。
会社員男性は感染経路不明。
会社員男性は11日発症、16日検査確定(陽性判明)。
発症2日前からの行動歴は自宅、職場、医療機関。
男子学生は同会社員男性の濃厚接触者。
16日検体採取、同日検査確定。
検体採取2日前からの行動歴は自宅、医療機関。
君津市の感染者の1人は10代の会社員女性。
感染経路不明。
13日発症、16日県麻確定。
発症2日前からの行動歴は自宅、職場、医療機関。
もう1人は30歳代の会社員女性。
既に感染が判明している30歳代の会社員男性(15日付既報)の濃厚接触者。
15日発症、16日検査確定。
発症2日前からの行動歴は自宅、医療機関。
県では感染者について、濃厚接触者の把握を含めた積極的疫学調査を行っている。
17日、県内では148人の感染が新たに判明。
1日の感染者数としては過去2番目の多さ。
感染者2人の死亡も確認された。
県における17日現在の感染者は、累計で8659人(死亡104人)。
君津地域の感染者は木更津市が92人、君津市が39人に増えた。
袖ケ浦市35人、富津市8人は変わらなかった。
20年前のタイムカプセル
岩根4丁目睦会 掘り起こしと開封
木更津市の「岩根4丁目睦会」が20年前の平成12年12月20日に埋設した『タイムカプセル』の掘り起こしと開封が、あす20日(日)、岩根4丁目集会所の若木町児童遊園で行われる。
このタイムカプセルは、20世紀から21世紀への節目の年の記念事業「世代間交流の一助に」と岩根4丁目睦会(当時の会長・萩野三郎)が実施した。
~未来への夢と希望を乗せたタイムカプセルは、20年後どんな時代を迎えてい私達の目の前に現れるのでしょうか。
21世紀をどのようにくらしたらいいのか・・・皆さん一人一人の想いをしたため寄稿してきださい~と「地元住民に呼びかけ、投稿を募り、カプセルに収め埋設した。
その際、開封日は、2020年12月第3日曜日、開封担当者は埋設時の実行委員会(4丁目在住の岩根西中学校3学年全員、実行委員長・能城匡彦)と定められており、あす20日に能城氏が中心となあって掘り起こし開封するとしている。
能城氏は「当時の仲間を募り行いたいが、現在コロナ禍にあり、最小限に人数で行う。開封後は収納されていた品々を展示することも考えている」と話していた。
地元の鉄道に愛着を
親子で楽しむ 久留里線乗り方教室
~親子で楽しむ久留里線~
JR久留里線活性化協議会では、道沿線地域住民の小学生及び保護者を対象に、「JR久留里線乗り方教室」を、あす20日(日)午前9時30分から午後零時10分まで、木更津市役所駅前r庁舎及びJR木更津駅で開く。
公共交通である鉄道の乗り方や社内のマナーについて学ぶほか、実際にJR久留里線に乗車し、地元の鉄道に愛着を持ってもらう。
参加者は君津、木更津、袖ケ浦各市在住の小学4年生と保護者・計12組24人。
内容は、
▽JR東日本社員による座学授業=「鉄道の乗り方や社内マナー」について、
▽JR木更津駅の見学及びJR久留里線の乗車体験=緑の窓口や乗車券券売機などの見学。
JR木更津駅~JR東清川駅間の往復乗車体験。
なお同教室は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、万全な対策を講じた上で実施する。
同協議会の連絡先はTEL0438-62-2327(袖ケ浦市企画財政部企画課内)。
社説
駅ピアノが夢つなぐ
木更津市立中郷保育園と統合した私立祇園保育園で約40年間にわたり子どもたちとともに音楽を奏でてきたピアノが、アーティスト・増田セバスチャン氏の手により、~みんあへの「ありがとう」がこもった盛会に一つだけのカラフルなアートピアノ「Microcosmos Thank You All」(マイクロコスモスサンキューオール)として生まれ変わり、12月16日JR木更津駅構内に『駅ピアノ』として設置された。(詳細昨報)
祇園保育園は平静30年度末で閉園、翌31年4月木更津市立中郷保育園と統合した。
保育園の1日は歌で始まり歌で終わる。
子どもたちの成長を見守ってきたピアノは、閉園後、2年以上にわたり誓われていないままとなっていた。
一方、木更津駅では若手社員などから、「駅ピアノ設置企画」が出ており、木更津市に対し「使われていないピアノはないでしょうか?」等打診をした際、このピアノに光が当てられた。
その後、木更津市から「中心市街地整備推進機構」の指定を受けた「一般社団法人まちづくり木更津」(鈴木克己代表理事)が新規事業として、「駅ピアノ設置」を行ったもの。
同法人は中心市街地のにぎわい創出、活性化等に取り組んでいる。
アートピアの製作の増田氏は「コロナ禍の中、人々の考え方がネガティブになっているが、アートでハッピーになるお手伝いをしようと考えた。あーとが新しい未来を切り開いていく」と話し、「作品は『記憶』をキーワードに、だれもが持つ心の中の『小宇宙』と、『みんなへのありがとう』という意味を込めた」という。
千葉県下での「駅ピアノ」はJR勝浦駅、JR銚子駅に次いでJR木更津駅が3例目。
子どもから高齢者まで、観光客や駅利用者など、だれもが気軽に、音を楽しみ、交流を深めることが出来る「駅ピアノ」の可能性を期待したい。
駅ピアノは毎日、午前7時~午後9時30分まで利用できる。