地域経済の発展に向けて 他【新千葉新聞】

新千葉新聞2023年1月8日発行

地域経済の発展に向けて

優良会員企業の5社を池田会頭が表彰
木更津商工会議所主催 新年賀詞交換会

令和5年の新春を寿ぐ木更津商工会議所(会頭・池田庸)主催、「令和5年新年賀詞交換会」と「令和4年度優良会員企業表彰式」が6日、かずさアカデミアホール(メインホール)で開催された。
後援は木更津市、木更津市商店会連合会、木更津金融懇談会。
新型コロナウイルス感染拡大防止対策を徹底し、飲食なしで実施された。
『式典』には浜田靖一防衛大臣(代理・大堀将和秘書)、高橋浩・森岳県議、重城正義議長、草刈慎祐副議長、市議多数、榊原義久市原商工会議所会頭、榎本光男君津商工会議所会頭、高松利明日本製鉄(株)東日本製鉄所君津地区副所長、陸・海・空自衛隊関係者、市内外の経済界を支える幅広い関係者が一堂に会し、木更津市及び地域経済の一層の発展を期した。
壇上に、昨年11月に発足した第11代池田会頭以下、副会頭の内田愼一郎氏・加藤智生氏・近藤直弘氏、永野昭専務理事が勢揃いするなか、池田会頭が挨拶。
日頃の多方面からの理解と協力に感謝するとともに、長引くコロナ化やロシアのウクライナへの軍事侵攻等で世界経済の疲弊と共に日本でも諸物価の高騰等で地域経済も困窮している、とする中で、商工会議所創設者・渋沢栄一翁の言葉《逆境の時こそ、力を尽くす》を引用して、「新型コロナ克服と、その先の未来に向かって新たな体制で役職員一丸となって、皆様の支援に全力で取り組む」と決意も新たに抱負を語り、参会者の健康と多幸、商売繁盛を祈念した。
来賓の渡辺芳邦市長、浜田防衛大臣(ビデオメッセージ)等も、穏やかな天候に恵まれた新年を祝い、兎年に因み一層の飛躍を期待し祝辞を述べた。
表彰企業は次の通り。
【地域貢献】
◎(株)エノモト防災工業(長須賀)=幼年時等を対象とした火災予防思想の普及と防災意識の醸成(子供用ミニ消防車の寄贈ほか)
◎(株)キミツ鐡工建設(中央)=建設業の労働閑居改善に向けた雇用環境の整備と従業員の健康管理の実践(千葉県優良建設工事表彰ほか)
【経営改革】
◎(株)富分(君津市南子安)=「富を分かち合う」自社の強みを生かした海外展開と「安心・安全」を追求する企業の取り組み。
◎(有)ベアーズ(中里)=コロナ契機に県内初のオーガニッククラフトビールの醸造に挑戦!ブルワリーを持つ自然は食品店に事業転換。
【経営改革・地域貢献】
◎ローヴァーズ(株)(有吉)=「人と地域をスポーツで繋ぐ」廃坑活用プロジェクト!旧中郷中学校を全天候型宿泊スポーツ施設『木更津スポーツヴィレッジ』にリノベーション。

勇壮に「梵天立て」

国の記録選択無形民俗文化財として
木更津市中島海岸 若者が極寒の海で竹を

木更津市中島の「中島区文化財保存会」(会長・篠田芳夫)による『令和5年梵天(ぼんてん)立て』が、7日(土)午前7時から、0度誓い寒さのなか、中島海岸(中島4412、金田漁業協同組合事務所の裏の海)で行われた。
梵天立ては、江戸時代から中島区に伝わる正月七草の伝統行事で、平成4年に国の記録選択無形文化財に指定されており300年以上の伝統を誇る。
この年に成人を迎える若者が中心となる一種の成人儀礼としても行われている。
同行事は日の出と共に、同地区内にいる出羽三山の信仰行者が祈祷、ほら貝を吹き鳴らすなか、同地区(6地区)のさらし木綿の下帯姿の裸の若者たちが、それぞれの5メートル前後の新しい真竹の先に御幣をつけた『梵天』を、極寒の海に立て、漁業大漁・五穀豊穣・天下泰平・船中安全・家内安全等を祈るもの。
今回は、中島地区の6町内で、海に入る順に、浜戸(はもと、赤色)2人、新町(しんちょう、黄色)3人、鯨地区(青色)3人、仲宿(桃色)2人、下宿(えんじ色)2人、東(ひがし、緑色)2人の14人が、2~3人位で1組になり、掛け声も勇ましく極寒の海に入り、順を追って梵天を沖合へと立てていった。
地区別は、たすきの色で見分けられた。
海岸では、行人(ぎょうにん)たち17人が般若心経を唱え、ほら貝を吹き、浜大漁・五穀豊穣などを祈願した。
この梵天立ての民俗行事は、出羽三山信仰の象徴で、元禄年間に中島の沖に難破船がありその船の錨(いかり)が流失して、船の人は中島部落の人達が盗んだという嫌疑をかけた。
部落の人達はその潔白を証するために出羽三山の行者達に帰投を頼んだところ、満願の日に土砂に埋まってた難破船の大錨が砂中から浮き上がってきた。
その神助けに感謝するため、伝統として300有余年を経た今日まで行われている。
部活前に見学に来ていた、中学生の鈴木那優さんと篠田真白さんは、「海水中でなかなか竹がさせずに苦戦しいている姿を見て、大変さを感じました」と語っていた。
また会場では、区長による甘酒の接待も行われた。
今回は、文化庁の令和3年度補正予算事業の中で、「地域の伝統事業等のための伝統事業(公開支援)」ということで、千葉テレビによる映像制作(特設ウェブサイトと、ユーチューブ)「まつりと」のお知らせで紹介。
また、JR東日本の中央快速と京葉線の中刷りポスター「梵天立て」が、12月26日~1月1日の間、掲出された。

621人感染

木更津コロナ7日間

木更津市は6日(金)、市内の新型コロナウイルス感染者の状況について、次の通り発表した。
【12月23日~29日】
◎新規感染者数=1242人
▽内訳=医療機関等で診断された人・996人、陽性者登録センターに登録のあった人・246人
▽療養状況=入院した人・30人、自宅及びホテル療養の人(推計)・1212人。
【12月30日~1月5日】
◎新規感染者数=621人
▽内訳=医療機関等で診断された人・264人、陽性者登録センターに登録のあった人・357人
▽療養状況=入院した人・23人、自宅及びホテル療養の人(推計)・598人。
県内では6日、新たに9578人が感染し、22人が死亡したと発表された。
感染者数は前週の金曜日から3465人増加。
2日連続で前の週の同じ曜日を上回った。
累計感染者数は132万④⑦1人。
クラスター(感染者集団)は31件発生した。

アイスを寄贈

綱島園が子ども食堂へ

(株)ティーファームジャパン綱島園事業部は先月、昨年に続き、社会貢献活動の一環として、木更津市内の子ども食堂へと、クリスマスアイスクリームケーキ(すみっコぐらし)10台を、社会福祉法人木更津市社会福祉協議会に寄贈した。
各こども食堂の代表は、子どもたちへの温かい支援に対し、とても感謝していると話していたという。

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