利用者が少ない路線発表 他【新千葉新聞】

新千葉新聞2022年7月30日発行

利用者が少ない路線発表

JR東日本 久留里線など5区間

JR東日本は28日、利用者が少ない地方路線の収支を初めて公表した。
対象は1日当たりの平均乗客数が2000人未満の35路線66区間で、収入から費用を差し引いた収支は2019年度、2020年度ともすべて赤字だった。
県内関連は、内房線 館山-安房鴨川間、外房線 勝浦-安房鴨川間など4路線5区間。
1年間の収入が最も少なかったのは2020年度の久留里線 久留里-上総亀山間で100万円だった。
JR穂がし日本によると、県内路線で2020年度の1日当たりの平均乗客数が2000人未満だったのは、内房線 館山-安房鴨川(1245人)、外房線 勝浦-安房鴨川(1017人)、久留里線 木更津-久留里(1023人)、久留里線 久留里-上総亀山(62人)、鹿島線 香取-鹿島サッカースタジアム(952人)。
いずれも2019年度、2020年度共に収支は赤字。
このうち、赤字額が最も多かったのは、2020年度の内房線 館山-安房鴨川で14億3500万円。
次の外房線 勝浦-安房鴨川で12億、久留里線 木更津-久留里 約9億円、久留里線 久留里-上総亀山 約3億円、鹿島線 香取-鹿島サッカースタジアムが約8億円の赤字となった。
1年間の収入では、2020年度の久留里線 久留里-上総亀山が100万円。
JR東日本管内でも最も少なかった。
これらはいずれも1987年度と比べ、1日あたりの乗客数が減少。
県内で最も減ったのは久留里線 久留里-上総亀山で823人から85人と減少率が90%に達した。
久留里線 木更津-久留里は1日当たりの輸送が4446人から1425人に減少。
利用者数の落ち込みに、沿線自治体も危機感を抱き、対策を練ってきた。
久留里線では、木更津、袖ケ浦、君津市などが2020年4月に久留里線活性化協議会を設立し、イベントの開催で利用を促す取り組みを進めている。
JR東日本の発表を受け、同活性化協議会会長の石井宏子君津市長は、「久留里線は、市民生活に欠かすことのできない路線であり、市内外からの観光にも利用されるなど、沿線地域活性化の役割を担っている。現在、沿線市や県、JR等で構成する久留里線活性化協議会では、JR久留里線の持続的な発展と沿線地域の振興に向けて取り組み、利用促進を図っているところ。
君津としては、引き続き関係者等とともに、久留里線活性化協議会において、利用者の増加や、地域の活性化につながる取り組みを推進していく」とコメントした。
また、1年間の収入が最も少ないと発表された久留里線 久留里-上総亀山が走る君津市の住民は、「通学や通勤帷重要な路線」、「数少ないディーゼル車両で鉄道愛好家に人気がある。観光資源としても必要だ。利用の促進を図りたい」などと、鉄道での存続を求めていた。

丹精込めて収穫まで

中郷地区まちづくり協議会、とうもろこし
中郷小学校 児童が市長等へ贈る

木更津市の中郷地区まちづくり協議会(会長・山田博、会員20人)と、きさらづ特認校の中郷小学校(校長・長島則彦、児童数90人)が連携し、特色ある教育課程(地域の特産物調査・栽培体験活動)として、6年生17人が月の種まきから収穫までを行ってきた「とうもろこし」の栽培《GO!GO!中郷ぷらんと とうもろこし農業体験活動報告》を29日(金)、児童代表などが木更津教育委員会を訪問して行い、収穫したとうもろこしを寄贈した。
市役所(午前10時)と教育委員会(午前11時)を訪問しいたのは、中郷小児童代表6年生の中川穂奈美さん、松本里音さん、柳川ゆずさん、長島校長、大川原拓幸教諭(6年生担任)、中郷地区まちづくり協議会副会長、保護者など10人。
児童代表は市役所で渡辺芳邦市長と田中幸子副市長に、当日収穫したばかりのとうもろこしをプレゼントしたほか、「とうもろこし栽培体験活動&生育状況の飼料」、6年生が作成したパンフレット『中郷の新鮮なとうもろこしを食べよう!』を贈った。
贈呈式で山田会長は、「暑い中、初めての農作業(とうもろこし栽培)でしたが、すばらしいものが出来ました。子どもたちの頑張りを味わってください」などと挨拶。
児童代表は、種まきから収穫までの体験を振り返りながら、「初めて生で食べておいしかった」「地域の人々にも配り喜んでもらいました」などと報告した。
渡辺市長は、「皆さんの努力の成果をいただきありがとうございます。これからも中郷地区のよいところをたくさん学んで交配に伝えてください」などと期待を込めて挨拶、同協議会の活動に敬意を表した。
児童達が挑戦した「とうもろこし栽培」は、5月11日に種まき(品種「プレミアムみらい85」900粒)、5月31日定植、途中で生育状況調査も行い、7月23日から29にちにかけて全校児童が収穫体験を行った。
収穫されたとうもろこしは、7月23日に『中郷ふれあい夏祭り』で地域住民に100本プレゼントされたほか、同校の体験学習などへの協力者「かずさ萬燈会」や「ローヴァーズ(株)」にも贈呈された。

4市合計で748人が感染

県28日発表コロナ 県内1万人超す

県によると、君津地域で28日(木)、新型コロナウイルスの感染者が新たに木更津、君津、富津、袖ケ浦市の4市合わせて748人確認され、過去最多を更新した。
1日当たりの感染者数が700人台となるのは初めて。
地域総数は前日27日(478人)の約1.6倍で、これまで最多だった今月22日の599人から一気に149人増加した。
250人を上回るのは8日連続。
28日の各氏の新規感染者数内訳は木更津市が269人、君津市206人、富津市109人、袖ケ浦市164人。
4市全てで100人を上回るのは初めて。
いずれも前日から大幅に増加、木更津、君津、富津市の3市は過去最多。
袖ケ浦市は過去2番目の多さ。
木更津市は8日連続で100人を上回っている。
環背の急拡大が目立ち始めた1週間前の木曜日・21日の感染者数(木・228人、君・111人、富・52人、袖155人、地域総数・546人)と比較すると、4市、地域総数の全てで増加。
各氏の増加人数と倍率は、木更津市が41人増(約1.1倍)、君津市95人増(約1.9倍)、富津市57人増(約2.1倍)、袖ケ浦市9人増(約1.1倍)、地域総数202人増(約1.4倍)。
28日現在における地元4市の累積感染者数は、木更津市が11278人、君津市5908人、富津市2884人、袖ケ浦市5931人。
千葉県内では同日、4人の死亡と11778人の感染が新たに判明。
1日の感染者は1万人を超えるのは初めて。
前週の木曜日(8389人)から3389人増加した。
クラスター(感染者集団)は小学校や病院など各地で計18件確認された。

新千葉新聞

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