千葉県の火として集火 他【新千葉新聞】
- 2021/8/19
- ニュース
新千葉新聞2021年8月19日発行
千葉県の火として集火
東京パラ五輪へ種火おこし及び採火式
清見台小学校 木更津の火を市長に
8月24日開幕の「東京パラリンピック2020」に向けて、18日千葉市で開催の「千葉県パラリンピック聖火リレーフェスティバル」に伴う、「木更津の火」種火おこし及び採火式が、17日(火)午前10時から、千葉県教育委員会指定オリパラ教育推進校の木更津市立清見台小学校(校長・高橋等、児童数・532人)で実施された。
「種火おこし」には、同校のオリパラ推進隊の児童有志(6年生7人)、石井綾乃さん、湯本匠さん、武井夢鈴さん、薩摩はのんさん、渡辺千代さん、大槻七愛さん、金本瑠奈さんが参加。
木更津市立少年自然の家キャンプ場の備品である木製の火おこし器「舞ぎり」を使用して1時間半余り、木と木をこすり合わせる舞ぎり式火おこし体験をした。
児童達が灯した「木更津の火」はランタンに移され、翌18日午前9時、児童たち時より木更津市役所駅前庁舎の渡辺芳邦市長に届けられた。
この後、渡辺市長は漆原氏のスポレクパークで開催された「千葉県の火集火式」に臨み、県内全54市町村の火と共に「千葉県の火」として集荷火された。
その後、千葉市のセレモニー会場に送り出され、千葉ポートタワー前の特設会場で、互いにトーチを近づけて火を移す「トーチキス」セレモニーで成果をつなぐ。
清見台小学校の「オリパラ教育推進校」の取り組みは今年で4年目。
これまで全校挙げて「アクアラインマラソンの沿道応援」「オリンピアンやパラリンピアンを招いた講演会開催」や、「ナイジェリア(木更津市がホストタウン)選手団の歓迎横断幕や小旗の作成」「ナイジェリア選手・陸上競技練習見学」など様々な活動を行ってきた。
高橋校長は、「東京五輪開会式でナイジェリア選手団が児童が制作した小旗をもって入場してくれ、その姿がテレビ画面に映し出された時は大変感激した。レスリング・銀メダル、走り幅跳び・銅メダルを獲得したことも児童に報告、ともに喜びました。様々に制約のある今回のオリンピックですが、児童達はいい経験をしています」とオリパラ推進校としての成果を振り返っていた。
「種火おこし」を体験した児童たちは、「火をおこすことがこんなに難しく大変だとは思わなかった」「昔の人・弥生時代の人はすごい。だから火を大切にしてきたんだと思った」「機会があったらまた「チャレンジしたい」などと汗を拭いながら、それぞれに感想を話してくれた。
サプライズ花火に歓声
スポンサーは共栄運輸(株)、500発楽しむ
木更津港で打ち上げ 先覚者の霊を慰める
木更津市で17日夜、木更津港開発に尽力した先覚者の霊を慰め、新型コロナウイルスの早期収束を願い、花火が打ち上げられた。
例年なら、この時期は、木更津港まつり花火大会が盛大に開催されているが、コロナの影響で昨年に続き中止に。
これに代わり、「キアラづ河野園各社に慰霊花火」となった。
スポンサーは、「共栄運輸(株)」(代表取締役・平井秀幸、木更津市)で、木更津港の開発に尽力された先覚者の霊を慰めるために打ち上げたもので、市民たちにも元気と希望が届けられた。
当日の午後は、長雨も止んでやっと晴れ間が見えた。
コロナ感染防止の「3密」を避けるため、前もって市民に知らせず、当日に数回、防災無線で「花火打ち上げ」が市内に放送された。
市民からは思いがけないサプライズに歓声が上がった。
楽しみに待っていた午後7時30分、辺りも暗くなり、木更津港の中の島公園で、20分間、約500発の花火が打ち上げられ、夜空に見事な花を咲かせた。
ナイジェリア料理を提供
パプリカホテルです 選手団の希望に沿い
今月15日から”パプリカホテルです”(木更津市金田)では、東京2020パラリンピック ナイジェリア選手団事前キャンプに参加の選手たちへナイジェリア料理を提供している。
発端は、7月に行われた東京2020オリンピック事前キャンプの際に宿泊施設となったことがきっかけ。
その際、選手団専属ナイジェリア人シェフが同ホテルの調理場で、料理を作り選手たちに振舞った。
この期間中、同ホテルクルーは専属シェフたちよりナイジェリア料理や文化について学び、今回のパラリンピック選手団への食事提供は、同ホテルシェフ、クルーのみでナイジェリア料理をふるまう。
ナイジェリア大使館、選手団たっての強い希望でもあったという。
東南アジア出身のクルーたちが働いている同ホテルでは、「事前キャンプを通じて、多様性をより認め合うことで、人や価値観の新たな発想のコラボレーション、新しい発想のきっかけとなった。
多様性を今度は当ホテルから発信することで、SDGsの先駆けになれるよう、今後も地元木更津で活動していきたい」などと話していた。
ナイジェリア選手ら到着
東京パラ五輪事前キャンプ 木更津市長ら歓迎
東京2020パラリンピック競技大会開催(24日開会式)に伴う、ナイジェリア連邦共和国選手団の事前キャンプ地になっている木更津市に、15日、同国選手団の第1陣と第2陣、16日に第3陣が到着した。
成田空港に15日午後8時7分に到着した第2陣は、16日の午前1時15分に、宿泊する木更津ワシントンホテル(木更津市大和)到着となり、渡辺芳邦市長や田中幸子副市長、廣部昌弘教育長などが出迎えた。
「Welcome to KISARAZU」と記した横断幕を手に、ナイジェリア国旗の小旗を振って歓迎した。
選手団の受入れ日程等は次の通り。
(合計47人予定)
【第1陣・15日】
▽午後零時30分=役員・関係者2人、ボート1人、木更津ワシントンホテル到着(オリンピック機関から来日中のため、都内から直接木更津入り)
【第2陣・15日】
▽午後6時37分=役員・関係者1人、成田空港到着。
▽午後8時7分=役員・関係者4人、パワーリフティング12人、卓球9人、陸上競技8人、合計33人、成田空港到着。
PCR検査を実施。
16日午前10時5分、木更津ワシントンホテル到着。
渡邊市長・田中副市長・廣部教育長等が出迎え。
【第3陣・16日】
▽午前10時59分=ボート2人、羽田空港着。
PCR検査。
午後1時30分に木更津ワシントンホテル到着。
▽19日=役員・関係者4人(詳細確認中)。
選手団は21日ごろまで金田地域交流センター「きさてらす」と江川総合運動場陸上競技場で調整する。
木14人等4市で計35人
17日県発表コロナ 県内1304人感染
県によると、君津地域では17日、木更津市で14人(市発表12人)、君津市11人(同9人)、袖ケ浦市8人、富津市2人、系35人の新型コロナウイルス感染が確認された。
県の発表に基づき、各市が発表した感染者概要(年代別)は次の通り。
【木更津市】
◎12人(男性・9人、女性・3人)
▽10代・3人(うち1人無症状)
▽20代・3人(うち1人千葉市保健所確認)
▽30代・3人
▽40代・1人
▽70代・1人(無症状)
▽90代以上・1人
【君津市】
◎9人(男性・5人、女性・4人)
▽10歳未満・1人
▽10代・3人
▽20代・2人
▽30代・2人
▽70代・1人
【富津市】
◎2人(男性・1人、女性・1人)
▽40代・1人
▽50代・1人
【袖ケ浦市】
◎8人(男性・6人、女性・2人)
▽10代・1人
▽20代・2人
▽30代・4人
▽40代・1人(千葉市保健所確認)
16日現在における地元各紙の感染者累計は木更津市が1170人、君津市513人、袖ケ浦市441人、富津市217人。
千葉県内では8人が死亡、1304人が感染した。
同日現在の県内の累計感染者数は66862人、死亡者は767人となっている。