低炭素の電力を公共施設に 他【新千葉新聞】
- 2021/2/28
- ニュース
新千葉新聞2021年2月28日発行
低炭素の電力を公共施設に
かずさクリーンシステムのごみ処理余熱
日鉄エンジニアリング(株) 君津市と共有契約
日鉄エンジニアリング(株)(代表取締役・石倭行人、本社・東京都)はこのほど、君津市(市長・石井宏子)との間で、代表企業を務める「(株)かずさクリーンシステム」において、廃棄物を処理する際に発生する電力を、君津市の清掃事務所、
小学校ほか22施設(契約電力計1995kw)に供給する契約を締結した。
ゴム処理の余熱を使った低炭素の電力を公共施設に共有する。
かずさクリーンシステムは、君津地域4市で発生する一般廃棄物の安定処理を通じて地域の安全・安心な市民生活に貢献している。
日鉄エンジニアリング(株)は、電力小売り事業者として、このごみ処理の余熱を利用して発電した電力を買い取り、君津市の公共施設に共有する今回のスキーム(企画)により、「電力の地産地消」と「CO2排出削減」(君津市の削減効果は年間約600トンの見込み)という新たな地域貢献に取り組んでいく。
ごみ処理余熱で発電する電力は、市内の家庭や事業所から出たごみが電気に生まれ変わって地元で有効活用されるという「地産地消性」や、天候や時間帯に影響されずに発電が可能という「安定性」を併せ持つクリーンエネルギーとして、大変期待されている。
ちなみに、(株)かずさクリーンシステム(代表取締役・妹尾章正、本社・木更津市、発電所名・かずさ発電所)は、「君津地域広域廃棄物処理事業」の運営会社。
君津地域4市及び日鉄エンジニアリング(株)を含む民間企業3社が出資している。
施設はシャフト炉式ガス化溶鉱炉で、処理能力450トン/日、発電能力8000kw。
今回の君津市公共施設への電力供給期間は今年2月1日から1年間。
日鉄エンジニアリング(株)は、同社グループが全国各地で運営する廃棄物処理施設を活用した電力の地産地消を通じて「地域循環共生圏」の形成に貢献するとともに、廃棄物発電やその他の再生可能エネルギー電源を活用したCO2フリー電力(CO2排出量を含まない電力)、RE100電力(企業が自ら使用する電力を再エネで100%賄う)など、お客様のニーズを踏まえた電力を供給することにより、脱炭素社会の推進に貢献していくとしている。
住民に火災予防呼びかけ
各消防本部等 地元4市の啓発活動
「その家事を防ぐあなたに金メダル」(令和2年度全国統一防災標語)を合言葉に、「鄭和3年春の全国開催予防運動」が3月1日(月)~7日(日)まで全国一斉に展開される。
空気が乾燥し、強い風の吹く日も多い春季は、火災が発生しやすい気象状況にある。
同運動を通して、火災予防思想の一層の普及を図り、火災の発生を防止し、高齢者を中心に犠牲者を出さない、財産の損失を防ぐなどを目的に例年この時期に実施されている。
君津地域4市でも、市・消防本部・消防団・防火安全協会・危険物安全協会・県消防協会など様々な関係機関が連携して、子供から高齢者まで全ての住民を対象に火災予防を呼び掛けていく。
主な活動では、防災無線での広報、消防車両による夜間巡回警ら活動、横断幕・懸垂幕等の掲示、防火対象物・危険物施設等への立ち入り検査、林野周辺への山火事防止啓発看板の設置など。
序元各市ではコロナ禍の折、感染拡大防止に配慮した取り組みを実施する。
【木更津市】
▽小学生(2~6年生)の描いた「防火ポスター」入賞者(後日掲載)の作品と作者を市HPで3月1日~7日まで公開。
▽市内の公民館や事業所等に啓発ポスターなどを期間中掲示する。
▽3月中旬、危険物施設への立入検査(陸上自衛隊の危険物運搬車両など)
【君津市】
▽市役所及び日本製鉄正門前交差点付近に「のぼり旗」や「掲示板」を設け、火災予防の周知徹底を呼び掛ける。
▽7今年度小学生の防火ポスターコンクールはコロナ禍に配慮して中止。
【富津市】
▽小学生(4~6年生)の描いた防火ポスター展、2月27日(土)~3月7日(日)までイオンモール富津で開催。
なお最終日、7日に予定していた入賞者表彰式は中止となった。
【袖ケ浦市】
▽防火ポスター展=3月1日(月)~8日(月)市民会館、平川公民館、長浦公民館に、市内の小学4~6年生が書いた令和2年度防火ポスター入選作品17点を掲示。
▽1人暮らしの高齢者宅防火診断=3月2日(火)午前9時~午後4時。
暖房器具・調理器具類などの使用状況の確認、火災予防のアドバイス。
▽家庭訪問調査=3月6日(土)~7日(日)。
消防署員が市内の住宅を個別訪問し、住宅用火災報知器の設置状況について聞き取り調査及び、設置促進や保守管理説明を行う。
富津市防火ポスター展入賞者は2面に。
最優秀賞に小林郁心さん
木更津市教委等 中学生川柳コン入賞者
木更津市教育委員会や木更津市青少年相談員連絡協議会による「少年少女の主張大会」のなかで「令和2年度中学生川柳コンクール」の優秀作品が、木更津市役所朝日庁舎2階で展示されている。
「万羽鶴」展示の隣に並んで発表されているため、来朝者や家屋連れなどが興味深く立ち寄っていた。
「万羽鶴」は3月5日まで展示され、その後君津市(9日~中央図書館)、富津市(20日~イオンモール富津)へ移動する。
川柳コンクールの入賞者は次の通り。
◎最終週賞=「三密を さけても繋がる 絆かな」小林郁心(志学館中2年)
◎優秀賞=「自粛開け 感じた仲間の 大切さ」石井陽華(清川中3年)
「気づいたよ 当たり前の ありがたさ」山中雪(波岡中2年)
「自粛期間 自分を磨く 修業期間」羽田優星(暁星国際中3年)
◎入選
▽木一中=加藤麗(2年)、堺陸海(1年)
▽木二中=永峯萌美(2年)、小出柚舞(1年)
▽木三中=中山絢翔(2年)、齋藤礼珂(2年)
▽岩根中=鳥海翔聖(2年)、辻井心(2年)
▽鎌足中=平野諒(3年)
▽金田中=齊藤壽仁(1年)、桒田敏矢(1年)
▽富来田中=手島楓(2年)、松本遥愛(2年)
▽太田中=中島蒼太(2年)、木室智絵(2年)
▽畑沢中=案納実来(1年)、山田瑚乃(1年)
▽岩根西中=横川凜來(2年)、鈴木絢音(1年)
▽波岡中=中澤大介(1年)
▽清川中=元木咲来(2年)
▽志学館中等部=田邊妃彩(3年)
▽暁星国際中=真保賢太(1年)
君津と袖ケ浦で各1人
26日県発表コロナ 県内は113人感染
県によると26日、君津地域では、君津市と袖ケ浦市で各1人の新型コロナウイルス感染が確認された。
いずれも無症状。
同日現在における追跡感染者数は、木更津市が398人、袖ケ浦市169人、君津市138人、富津市55人。
地元市の感染者は次の通り。
①推定感染経路②検査確定日。
◎君津市
▽40代会社員女性(無症状)①職場②24日。
◎袖ケ浦市
▽60代無職女性(無症状)①同居家族②24日。
同日、県内では患者7人の死亡と113人の感染が判明した。
同日現在の県内の感染者数が36112人、死者数は444人。
社説
ネットトラブルに注意を
真円度から新旧や進学を祝い、子どもが新たに「携帯電話」や「スマートフォン」を持つケースが増えてくる。
便利h\菜電子機器への子どもたちの順応は早く、すぐに使いこなすようになる。
特に交流サイトのSNS(ショートメッセージ)は、登録した利用者同士が交流できるウェブサイトの会員制サービス。
すでに多くの人が利用し、日常生活に欠かせないものになっている。
最近のSNSは、文章、画像、動画、ライブ、アバター(ネット上での自分の・ユーザーの分身となるキャラクター)配信などを自由に組み合わせて情報発信をすることが可能であり、楽しいモノでもある。
が、利便性は拡充すればするほどリスクも高まる。
インターネットに一度出した情報は完全に削除できない。
文章や画像などをSNSに投稿する前に、「見た人江尾傷つけたり不快にさせることはないか」「その情報は正しいか」「ほかの人や勤務先、学校などに迷惑をかけることはないか」「自分・家族・友人・知人などに困ることは起こらないか」などを十分チェックする必要がある。
また自分の利用しているSNSのアカウントが他人に乗っ取られると、身に覚えのない高額支払い請求が来たりする。
パスワードや認証番号など、本人確認に必要な情報は他人に知らせない、パスワードの使いまわしをしないことも大事。
また近年、「代金を支払ったが商品が届かない」「粗悪なコピー品が届いた」「事業者と連絡が取れない」など、詐欺的サイトと知らずに商品を注文したり、その際クレジットカード番号を入力したがエラーになり、後日カードに覚えのない商品代金の請求があった。
クレジットカード番号を入力してしまった場合はすぐにクレジット会社や金融機関に相談し、カード番号の変更や、口座凍結などの手続きをすること。
ネット社会機能は高速度で進展中である。
ネットトラブルに巻き込まれないように家族で十分注意し合いたい。