郷土の偉人カレンダー作成 他【新千葉新聞】
- 2024/12/28
- ニュース
新千葉新聞2024年12月28日発行
郷土の偉人カレンダー作成
江戸時代の上総屋幸右衛門と斎藤昌麿
望陀塾代表木更津市 野口義信氏が監修
木更津市観光協会会長、西上総文化会常任理事、地元史研究会「望陀塾(もうだじゅく)」代表の野口義信氏(写楽館代表、木更津市中央)が監修・出版した「郷土の偉人」シリーズカレンダー(令和7年版)が完成、これは「木更津ふるさと再発見」シリーズカレンダー第29号。
このほど、このカレンダーが野口氏より西上総文化会に寄贈され、同会では早速、会員に配布し、好評を愽している。
このほか野口氏は、木更津市教育委員会、公民館、社会教育委員、公民館運営審議会委員、お津地域の小中学校などに寄贈し、「次代を担う人材育成などの一助に、郷上の歴史や先人たちの偉業を学び、誇りとしてもらえたら嬉しい」などと話している。
今回のカレンダーの内容は、~江戸の歴史に残る『郷土の偉人』である、▽江戸の廻船問屋・上総屋幸右衛門(かずさやこうえもん)と、▽勤王の国学者・歌人の齊藤昌麿(さいとうまさまろ)。
カレンダーの製作は望陀塾(塾長・野口義信、遠山鎮宏、渡邊弘己)、取材協力は、国土交通省、福島市、鳥橋一夫、斉藤昌考、諏訪貞夫(敬称略)。
問い合わせは、写楽餉内 望陀塾℡0438-23-2525。
インフル警報
県が25日発令
県は、インフルエンザの流行が県内で急速に拡大したとして、25日、「インフルエンザ警報」を発令し、手洗いやマスク着用を呼びかけた。
「コアマモ混抄紙」で名刺
「きさらづ地域循環共生圏」の創造に
木更津市の職員用 海草で漁場改善
木更津市では、「きさらづ地域循環共生圏」の創造に向けた取り組みの一環として、海藻や海草等によって吸収・固定されるC02由来の炭素「ブルーカーボン」に関する取り組みを進めている。
「きさらづ地域循環共生圏」の創造に向けた取り組みとは、企業や団体と憲見交換を重ね、地域の持続力を高めるために5つのテーマごとに整理した18の取り組みのこと。
この中の一つに「漁場環境の改善」を掲げている。
この取り組みの工程において間引いた海草の一種「コアマモを有効活用し、炭素固定化をさらに進めるため混抄紙(こんしょうし)」(茶殻等の本来なら廃棄される非木材原料を木材パルプに混ぜ合わせて抄いた紙)にする用途開発が進められており、市ではこのほど、「コアマモ混抄紙」を活用した職員用の「名刺」を作成。
九月から担当のオーガニックシティ推進課職員など一部の職員と市長ら三役が使い始めている。
「コアマモ」は主に浅海域の砂泥地に生息し、海洋生物のすみかとなるため「海のゆりかご」と比喩されるほか、光合成によりCO2を吸収することから、近年、海草澡場がCO2の吸収源として期待されている。
東京湾唯一の自然干潟である盤洲干潟(木吏津市)にも多く群生している。
このコアマモのバイオマスを紙として固定し、さらに紙を廃棄せずに長期的に使用すれぱ、C02の長期貯留につながる。
同名刺作成に至った経緯として、同市中里の海では県水産総合研究センターにより、コアマモでアサリを守り育て、C02を吸収させる実証研究が行われており、海の貧栄養化や食害等によるアサリ漁獲量の減少を背景に「コアマモ」の機能を活かして、水産業の振興とあわせ、地球温暖化対策に役立てようとしている。
また、特殊紙の大手製造販売「リンテック株式会社」(本社・東京都板橋区)により、アサリの生態研究・稚貝保護などのために間引きされるコアマモを混抄紙とする用途開発が進められている。
藻場の保全の取り組みは、漁場環境の改善とブルーカーボンの創出を両立すると考えられるため今後ブルーカーボンの考え方を取り入れることにより藻場保全強化につながる。