地域防災への団結図る 他【新千葉新聞】
- 2023/1/24
- ニュース
新千葉新聞2023年1月24日発行
地域防災への団結図る
消防ヘリ2機も訓練に参加、一斉放水も
功労者の表彰も 木更津市消防出初式
新春恒例の木更津市消防団(団長・細野暢)と木更津市消防本部(消防長・高岡禎暢暢)、木更津市による令和5年「消防出初式」が、極寒のもと、22日(日)午前10時から十市役所敷地内で、3年ぶりに行われた。
同式には消防職員193人、市内8分団35個部の消防団員490人、合計683人や機能別分団(女性部・学生部等)、関係者が出席し、地域防災への一層の団結を図った。
参加車両は消防車両8台、消防団車両36台、自衛隊車両2台、ヘリ2機。
消防職員や団員の、一糸乱れぬ入場行進や、渡辺芳邦市長と重城正義市議会議長の部隊観閲では、厳正な規律の下での日頃の鍛錬を成し遂げた強固な消防精神の自覚を新たにした。
式典で、国旗掲揚、木更津市旗・木更津市消防本部旗・木更津市消防団旗入場、消防物故者に黙祷を捧げた後、渡辺市長が挨拶に立ち、消防の責務が増しているなかで、昼夜を問わず第一線で市民の生命・財産・身体を守るため献身的に活動している団員や家族等の尽力に感謝し、市も昨年地区担当職員制度を設置してつながりを深めているが、安全・全身に暮らすため、地域防災のリーダーとして市民の熱い信頼に応えられるよう協力を要望した。
細野団長も、コロナ収束が見通せないなか、郷土愛後に基づき、地域を守る崇高な消防精神で、団員各人が職務の重要性を深く認識し、日々精進するようにと年頭訓示を行った。
引き続き、永年にわたり消防業務に精励した消防団員と職員、内助功労者の計80人を表彰した。
表彰後の来賓祝辞では、重城議長、熊谷俊人知事(代読・山口一樹県防災危機管理部消防課副課長)、石橋毅公益財団法人県消防協会会長(代読・小原幸春県消防協会君津支部副支部長)、浜田靖一防衛大臣・衆議院議員(代理・大堀将和秘書)高橋浩・森岳両県議が、いずれも地域防災の要として、強い責任感と高い防災意識を持って今年1年の活躍を-と激励した。
表彰受賞者を代表して、県消防協会君津支部表彰の江野和樹団員(第4分団副分団長)が謝辞を述べ「この栄誉を肝に銘じ、ますます精進し災害から市民の安全・財産等を守るために、より一層努力を重ねます」と誓った。
また、大規模地震災害を想定した「連携総合訓練」(一斉放水を含む)も行われた。
マグニチュード7.2(震度6強)の強い揺れで、市内のマンションで大規模延焼火災が発生したことを想定。
消防職団員が連携して、交通事故救助活動や消火活動、消防資機材・車両及び千葉県広域消防相互応援協定に基づき要請した2機の消防ヘリ(千葉市消防局と川崎市消防)や「ドローン」を駆使した消防・救助訓練が実施された。
続いて、15メートル級のはしご車や化学消防車など消防車3台を使った「一斉放水」が鮮やかな放物線を描き、最後を締めくくった。
このほか「消防広場」も設置され、輪投げ、ボウリング、お絵かきコーナー、BINGO、子ども対象の放水・防火服着装体験等も行われたほか、屋台ジェスパル(岩根)も参加。
海上には、マスコットキャラクターの「チーバくん」、「きさポン」、「きみぴょん」、「ふっつん」、「ガウラ」なども姿をみせ、子どもたちと記念撮影をするなど楽しく交流していた。
なお、木更津市消防署では今後、発生が危惧されている、首都圏直下地震および南海トラフ巨大地震等の災害から市民を守るため、日々訓練に励んでいる。
表彰者名は後日掲載。
明るい社会の構築等へ
かずさ青年会議所 定時総会と新年例会
明るい豊かな社会の構築等を目的に、幅広い実践活動に取り組んでいる一般社団法人かずさ青年会議所(2022年度理事長・能城匡彦、2023年度理事長・金見代雄)の「2023年度定時総会」と「新年例会」が、今月31日(火)午後1時30分~同3時30分(午後1時受付開始)まで、東京ベイプラザホテル(木更津市新田2-2-1)で開催される。
議題は、「2022年度事業報告承認の件」、「2022年度決算報告承認の件」、「2023年度修正予算(案)承認の件」の3件。
また、定時総会終了後、午後4時~同6時(午後3時30分受付開始)まで、「新年例会」を同ホテルで開催する。
なお、かずさ青年会議所は40歳定年制をとり、ボランティア活動などを精力的に行っている。
県3175人
22日のコロナ感染
県内で22日(日)、新たに3175人が新型コロナウイルスに感染し、17人が死亡したと発表された。
感染者数は前週の日曜日から1394人減少し、5日連続で前週の同じ曜日を下回った。
同日現在の感染者累計は140万5456人で、年代別では40~49歳が最も多く499人だった。
新規クラスター(感染者集団)は13件発生し、君津地域では、富津市内の高齢者施設で7人、袖ケ浦市内の障害者施設で5人が感染した。
21日(土)の感染者数は3733人、死亡20人。
感染者数は前週土曜日から1833人減少、4日連続で前週の同じ曜日を下回った。
クラスターは10件確認された。
社説
地域ぐるみの見守り隊
今月に入り、関東地方1都5県で、住宅や店舗を狙った緊縛強盗傷害事件が多発、少なくとも19日現在、8件続出している。
これらはいずれも複数犯(3人組など)によるもので、被害者は手足などを結束バンドで縛られ、顔や頭などを殴られて負傷している。
19日の東京都狛江市では90歳女性が縛られ殺害された。
事件発生地域の住民は「夜は安心して眠れない。昼間でも、風が窓をたたく音さえ恐怖感が走る」と話していた。
警察では街頭等に設置されている防犯カメラの映像解析で犯人の共通点も見出されているらしいが、1日も早い犯人検挙を祈るばかりである。
長引くコロナ禍での運動不足やストレスの解消にと、愛犬と一緒の散歩やウォーキングをする人も増えている。
こんな時、地域に少しだけ目と心を配り「これは変だな?」「なんか困っている人がいるかな!」「家の中から怒鳴り声や子供の泣き声がする」「この辺りではみかけない人だなぁ」など、チョットした違和感を感じた時は、迷わず最寄りの駐在所や110番、地域包括支援センターへ連絡してほしい。
地域の状況を知りつくしている住民の小さな気づきや、あたたかい通報は、認知症の人の命を守ったり、消費者被害や電話de詐欺、高齢者や子どもへの虐待等を未然に防ぐことに繋がる。
ウォーキングや散歩等で見守る地域の助け合い・支え合い体制づくりは、地域住民ひとりひとりの思いやりが創り出す宝物。
さらに地元の各自治体や警察では、携帯電話やスマートフォンを利用している学生・高校生などに対しても「安心安全メール」への登録を呼びかけている。
登録によって、不審者情報・災害情報・緊急情報などを的確に取得出来、高齢者や大切な家族、自分自身も守ることができる。
登録方法やQRコードの読み取りがわからない人は地域包括支援センターや公民館、市役所等に相談すると丁寧に対応してくれる。