新千葉新聞2021年3月6日発行

地域医療へ決意新た

2年間の課程を修了、准看護師に
木更津看護学校　33人晴れの卒業

郷土の医療現場を担う看護師を要請する一般社団法人君津木更津医師会（神田豊彦会長）立木更津看護学院（重城利國学校長）の、令和2年度「第68回生卒業式」が4日、同校3階大教室で厳粛に挙行された。
今年度の卒業生は33人（女29人、男4人）。
同式典は例年君津地区4市代表、医療機関など多数の来賓や、穂木者を迎え博陰性の門出を祝っているが、一昨年らいの新型コロナウイルス感染症拡大防止を目的に、卒業生と在校生、医師会の神田会長・天野隆臣副会長、学院の重城校長、三枝奈芳紀・竹内修副校長、教職員のみが出席。
窓を開放、全員マスク着用、椅子の間隔を開け、国歌や校歌、謝恩の歌、送別の歌はピアノ演奏を聞くのみ、時間短縮、万全の安全対策を講じ実施された。
重城校長から「おめでとう」の言葉とともに一人一人に卒業証書が手渡され、在校生からの花束も贈られた。
また2年間の学びの中で成績優秀、他の学生の模範となる学院制への特別表彰は各賞受賞者が呼名・紹介され、表彰状や記念品は教室で伝達された。
重城校長は式辞で、昨年と同様の異例な式典に触れながら、コロナ禍の厳しい環境にも負けずに強い意志で2年間学び遂げたことを称え「勤勉と努力をすれば越えられないことはない。温かな優しい心で患者様から信頼される看護師になって欲しい。健康に留意して益々の活躍を期待する」などと激励した。
同学院の運営を担う君津木更津医師会の神田会長も「医療は患者から学ぶ。今後はプロの医療人として明るくあたたかな心で命を守る職務に励んでほしい」などとエールを送り卒業を祝った。
在校生代表の小原彩夢さん（1年生）が「コロナ禍の中で互いに励まし合い、切磋琢磨してきた先輩を見習い、知識や技術を高めていく」と近い送辞。
卒業生代表で答辞を述べた岡庭恩希さん（47）は韓国出身、日本在住16年目。
「日本の夫と8歳の息子の応援、難しい日本語、自分を受け入れてくれた学院、先生方のご指導や仲間の友情などのおかげで無事卒業できた」と、感謝の思いを込めた挨拶を行った。
今後は進学し正看護師を目指すという。
同学院は昭和15年創立の伝統ある看護師養成校で、これまで3000人近くの准看護師を輩出しており、地域医療の担い手として重要な役割を担っている。
卒業式の表彰者は次の通り。（敬称略）
▽千葉県知事賞＝重田彩佳
▽千葉県医師会長賞＝岡庭恩希
▽山崎記念基金賞（ロータリークラブ賞）＝吉崎知世
▽君津木更津歯科医師会長賞＝小平美帆
▽君津木更津薬剤師会長賞＝庄司香織
▽優秀賞＝新藤怜菜
▽努力賞＝齊藤宏明
▽皆勤賞（無欠席・無遅刻・無早退）＝稲垣めぐみ、岡田あおい、齋藤宏明、庄司香織、新藤怜菜、本吉一也。

希望ふくらむ15の春

県内の公立高校　マスク姿での合格発表

県内の公立高校で5日（金）、2021年度（今年4額）入学者選抜試験の合格者発表が行われ、入学許可候補者に希望ふくらむ「15の春」が訪れた。
木更津高校では発表を前に、「密にならないように見てください」などと、コロナ感染防止への協力要請を行った。
午前9時、掲示板に合格者受験番号が貼りだされると、受験票を手にした生徒たちが食い入るように見つめ、自分の番号を見つけると「あった！」「やったー！」などと、あちこちから喜びの声が上がり、ハグはせず、グータッチで喜びを分かち合っていた。
またスマホで撮影して、保護者や担任などへ報告する姿も見られた。
合格者の君津市立周東中学校3年の関口心花さん（15）と、山口冬花さん（15）は「とにかく嬉しい。大学に行きたいので一生懸命勉強する」「部活ではバレーボールをやりたい」などと意欲溢れる喜びを語った。
君津市立周西南中学校3年の磯貝光優さん（15）など仲間5人は、「勉強と部活（サッカー、陸上、バレー等）も頑張る」などと、笑顔いっぱいに文武両道と抱負を語ってくれた。
今年度の志願状況では、全日制の募集人員126校103学科30920人に対し、33517人が志願、平均倍率は1.08倍だった。
前年度まで同試験は、前期・後期に分かれた試験制度だったが、本年度から1本化された。
君津地域の7校11学科の募集人員は1480人、これに対し1520人が志願、平均倍率は1.02倍だった。
全日制で最も倍率の高かったのは、木更津高校理数科（定員40人）で、53人が受験倍率は1.33倍で40人が合格（入学内定者）した。
また、木更津高校普通科（定員280人）では、327人が受験、倍率が11.17倍で合格者（入学内定者）は280人だった。

ポルシェ施設で上棟式

ポルシェ・エクスペリエンスセンター東京
木更津市伊豆島　今年夏オープンへ

今年夏に木更津市に日本で初となる「ポルシェ・エクスペリエンスセンター東京」（以下PEC東京）を開業するポルシェジャパン（株）（東京都港区、代表取締役社長・ミヒャエル・キルシュ）は3日、同市伊豆島に建設が進む同施設の「上棟式」を行った。
ポルシェが世界で展開するスポーツドライビング及びブランド体験施設で、PEC東京は世界で9番目となる。
同日造成中の前兆2.1キロの走行コースの進捗状況も公開された。
ミヒャエル・キルシュ社長も出席して、工事の無地安全を願うスピーチを行った。
鉄筋作り2階建ての拠点施設は、1階がメンテナンスガレージやショップ、2回にレストラン、カフェなど。
PEC東京では、周回コースに加え、ポルシェのスポーツカー性能を充分に引き出す様々なトラックコンテンツを備え、併設される建物では千束インストラクターによるポルシェの運転理論や技術の本格的なレクチャープログラムを実施する。
また来場するすべてのお客様にポルシェブランドを体感してもらうラウンジやレストラン、本カウ的なレーシングシュミレーターなどを用意する。
さらに、各種の研修が行えるミーティングルームや、コーポレートイベントが開催できるエリアも用意し、様々な企業のビジネスニーズにも対応する。
2.1キロの周回距離を持つコースでは、ドイツ・ニュルブルクリンクのカルーセル、アメリカ・ラグナ・セカのコークスクリューなどの有名なコーナーを再現したエリアを有する。
最大の特徴として、これまでのPECが二次元トラック（平面的）であることに対し、PEC東京は元の地形を活かした唯一の三次元（立体構造）トラックとなる。
ぽるしゃ車両の性能を最大限試すことが出来るトラックコンテンツ（ダイナミックエリア、オフロード等）となり、高低差のある3Dドライビングが体験できる。
PEC東京は、木更津市伊豆島字中ノ台1148-1、敷地面積43ヘクタール、事業区域は13ヘクタール。
事業内容は、国内外の顧客を対象とした試乗・講習会を実施（レストラン、グッズショップ、車両ミュージアム等を併設）する。
建設費を含む総投資額は約50億円。
千葉県および木更津市は令和2年11月24日にポルシェジャパン（株）との協力に関する覚書を締結しており、産業や観光振興、環境保全及び災害時の対応などの地域支援活動の分野で協力を行っていくことで合意している。
オーナーに限らず、ポルシェ車の性能を体験できる施設として、地元への波及効果や、富裕層も来場による経済効果に期待が寄せられている。

4月15日まで延長

駅前のスパークルシティ木更津4階
木更津税務署　確定申告会場も延長

令和1年分の確定申告は、確定申告書作成会場の混雑開披のてっいを図る観点から、申告所得税（及び復興特別所得税）、贈与税及び個人事業者の消費税（及び地方消費税）の申告期限・納付期限について、全国一律で4月15日（木）まで延長された。
これに対応するため、木更津税務署は、木更津駅前のスパークルシティ木更津4階に開設した確定申告書作成会場の開設期間を4月15日（木）まで延長することとした。
なお、今年は会場内の混雑緩和のため、会場への入場には「入場整理券」が必要となる。
「入場整理券」は事前にスマホアプリのLINEから入手できるほか、当日会場でも配布される。
詳しい入手方法は国税庁ホームページに掲載されている。
受付時間は午前8時30分から午後4時まで。
「入場整理券」ｍの配布状況に応じて、後日の来場が必要となる場合がある。
木更津税務署は、「申告期限に近づくにつて、確定申告書作成会場の混雑が予想されます。会場で申告相談をご希望の方は、申告の準備が整い次第、可能な範囲で早めの来場をお願いいたします。また、申告は自宅等からe-Taxをご利用いただけますので、感染症対策の観点からもぜひご利用ください」と呼び掛けている。

君津で1人感染　計140人に

4日県発表コロナ　県内は107人感染

県によると4日、君津地域4市では君津市で1人の新型コロナウイルス感染が確認された。
感染したのは40代のか社員男性。推定感染経路は不明、検査確定日は3日。
地元君津地域4市の4日現在の累積感染者数は、君津市が140人に増えた。
木更津市は401人、袖ケ浦市173人、富津市56人は変わっていない。
千葉県内では3m人の死亡と、107人の感染が判明した。
県における同日現在の感染者は26880人、死者数は467人となっている。

大相撲春場所

郷土力士の新番付

日本相撲協会は1日、大相撲春場所（14日初日、両国国技館＜東京都＞）の新番付を発表した。
1月の初場所を新型コロナウイルス感染や濃厚接触者の可能性があったため全休した65力士は、幕内と幕下以下で据え置きとなり、十両は1枚降下の措置が取られた。
郷土力士の千代嵐（木更津市出身、九重部屋）は、先場所を九重部屋の力士全員休場に伴い全休したため、幕下東十枚目に据え置き。
雅（君津市出身、二子山部屋）は序二段東百六枚目から序二段東百六枚目にあがった。
先場所は4勝3敗で勝ち越している。

経営・雇用・融資など

木更津商工会議所　13日緊急特別相談会

～経営・雇用・融資に関する相談が1か所で受けられます～
経営者応援！「コロナに負けるな！緊急特別相談会」が今月13日（土）午前10時から午後4時まで、木更津商工会議所（3階実習室）で開かれる。
木更津市内で事業を営む小規模事業者対象。
相談無料。予約制。
現在、参加者募集中。
コロナ禍により、様々な業種が多大な影響を受け、厳しい状況が続いているが、同相談会は直面する課題について木更津商工会議所中小企業相談所及び木更津市産業・創業支援センター（らづ-Biz）が連携機関とともに専門家チームを編成し開くもの。
千葉県産業振興センター/千葉県よろず支援拠点共催、（公社）木更津法人会協力。
相談内容は
▽金融に関する相談（公的融資制度を活用した資金繰りなど）
▽労務相談（従業員の雇用維持・休業への対応、トラブルなど）
▽補助金（小規模事業者持続化補助金。雇用調整補助金など）。
相談員は次の通り。
◎千葉県産業振興センター　千葉県よろず支援拠点コーディネーター
▽経営一般・補助金に関する相談＝尾崎佳貴中小企業診断士
▽雇用調整助成金等に関する相談＝水下智則社会保険労務士※新型コロナ感染状況によりウェブでの相談となる場合がある。
◎木更津市産業・創業支援センター（らづ-Biz）コーディネーター
▽売上アップ・販路拡大に関する相談＝瀬沼健太郎、前田正浩。
◎木更津商工会議所中小企業相談所　経営指導員
▽公的融資制度（「日本政策金融公庫融資）に関する相談。
相談時間は1時間。
申込の際、①午前10時～②午前11時～③午後1時～④午後2時～⑤午後3時～、のいずれかを選択する。
申込方法は申込書に必須事項を記入し、ファックスで。
相談時間は申し込み順に決定。
なお、融資相談については所定の審査があり、融資を約束するものではない。
当日はマスク着用及び入館前に手指消毒、検温に協力を。
問合せ及び申し込みは同商工会議所へ（TEL0438-37-8700、FAX同37-8705）。