看護師へ一歩踏み出す 他【新千葉新聞】
- 2020/11/28
- ニュース
新千葉新聞2020年11月28日発行
看護師へ一歩踏み出す
君津中央病院付属看護学校、コロナ影響
看護の灯受け継ぐ 60人が『継灯式』
国保直営総合病院君津中央病院(海保隆病院長)付属看護学校(氷見寿治学校長)の「令和2年度第47回生継灯式」が26日、同校4階体育館で厳粛に挙行された。
同校は例年、4月の入学式以降(今年度はオンライン授業も含み)約7か月間にわたり看護の基礎学習と看護師としての心構えなど、主に机上での学びを積み、新たに患者と向き合う臨床実習を許可された学生に対し、その象徴である『ナーズキャップ』を授ける儀式『戴帽式』を行っていた。
今年度は新型コロナウイルス感染拡大防止を目的に、戴帽の儀は行わず、学校関係者のみの出席で、臨床実習に向けて~看護師としての責任や氏名を自覚し、慈愛の心をもって学び続けることを誓い、看護の灯を受け継ぐ『継灯式』~として実施した。
式典では、継灯生60人(うち男性9人)、一人一人の呼名に続き、学生たちはナイチンゲールの像の手元に点る『看護の灯』を継承し、ナイチンゲールの精神を謳った「誓いの言葉」を全員で朗読し、清々しい心で夢の実現に向け大きな一歩を踏み出した。
氷見学校長は式辞で現在も感染拡大中の新型コロナウイルス感染防止・治療に当たる多くの医療関係者に感謝の思いを伝えて、継灯火性には、これまでの日常とは違う環境下での学びに対し、感染拡大防止への配慮も含み、ナイチンゲールの心を十分理解して学びを深めてもらいたい」と式辞。
田中正企業庁、海保病院長、秦野康子看護局長も「今後直面する様々な困難にもめげず、決してくじけない!初心を貫く精神で頑張ってほしい」などと期待を込め激励した。
上級生代表の伊坂葵さん(21、3年)が「辛いことは助け合い、ともに切磋琢磨して頑張ろう!決して一人ではない」などと激励とお祝いの言葉を述べ、継灯生全員に上級生から花のプレゼントを行った。
最後に全校生で「ナイチンゲール賛歌」「校歌」を高らかに斉唱して、心を一つに式典を締めくくった。
地域防犯団体のリーダー
千葉県防犯協会 功労者や団体を表彰
(公社)千葉県防犯協会(理事長・越川信一)はこのほど、「令和2年度防犯功労者・防犯功労団体表彰」の受賞者を発表した。
同表彰は、長年、地域あるいは職域における防犯団体のリーダーとして、また、少年補導員として地道に献身的な活動を続け「半税のない安全で安心なまちづくり」に貢献している人々を表彰している。
君津地域の受賞者は次の通り。(敬称略)
◎全国防犯功労表彰(警察庁長官・全国防犯連合会会長連名)
▽防犯栄誉金章=佐治利郎(君津)
▽防犯栄誉銀章=榎本敏男・佐藤千明(以上君津)
▽防犯栄誉銅章=川村英毅(木更津)、生野堯(袖ケ浦)、鈴木一郎(君津)
◎千葉県表彰受賞者(県警察本部長・県防犯協会理事長連盟)
▽防犯功労者=小泉常行(袖ケ浦)、安藤慎介(木更津)、大原信良・大橋啓司・佐久間芳夫(以上君津)
▽防犯功労団体=君津市防犯協会君津支会貞本支部
【防犯ポスター展優秀作品】
▽最優秀賞=山本珠代(真舟小6年)
集中し実践さながらに
木更津市消防本部の協力で防災訓練
木更津高専 避難誘導訓練も実施
木更津工業高等専門学校(校長・佐久間研二、学生数1091人)では、新型コロナウイルス感染症対策のため分散登校期間の中、木更津市消防本部の協力のもと、今年度の「防災訓練」を実施した。
この訓練は、自身及び火災ぼ発生を想定し、情報伝達等の訓練を通じ、学生・教職員に災害に対する不断の心構えと、防災意識の向上を図ることを目的に、毎年この時期に実施している。
今年度は、避難・誘導時や避難場所整列時に距離をとる、マスク着用を徹底するなど、学生・教職員が、新型コロナウイルスの感染防止対策を講じた上で訓練を行った。
授業中に東京湾北部の大地震(震度6強)により火災が発生した-との想定により行われた当日の「避難誘導訓練」では、地震発生を知らせる校内放送を合図に、佐久間校長を本部長とする災害対策本部が管理棟玄関目に設置された。
連絡記録班、消火班、避難誘導班などの役割を担当した自営防災隊の教職員が、本部長の指示を得ながら各自対応に当たり、各教室等から非難する学生たちを、総合避難場所の陸上競技場まで安全を確認しながら円滑に誘導した。
避難した学生たちも、自営防災隊の指示に従い、集中して実戦さながら訓練に参加する姿が見られた。
避難誘導訓練後には、消防本部員から、常日頃から防災意識を持つことの大切さについて講評があり、引き続き、佐久間校長から挨拶があった。
その後、学生寮性の1年生を対象とした消火訓練と、教職員を対象とした屋内消火栓を使った消火・放水訓練が行われ、学生及び教職員の防災意識の向上を図った。
木更津高専では、今後も教職員や学生が幅広く参加した訓練や講習会を継続・充実することにより、構成員の防災意識の維持・向上に努め、不測の事態に備える取り組みを実施していくという。
木更津の中学生1人感染
県コロナ再拡大で 食事券発行一時停止
県の発表によると26日、木更津市で1人の新型コロナウイルス感染が新たに確認された。
同市での感染判明は2日連続。
感染が判明したのは市内の公立中学校に通う女子生徒。
25日に市内で感染が確認されている40歳代の男女2人(27日付既報)の濃厚接触者。
23日発症、25日検査確定(陽性判明)。
発症2日前からの行動歴は自宅、医療機関。
同市教育委員会によると、生徒は発症2日前までの登校はなく、君津保健所の調査で他の生徒や教職員に濃厚接触者はいないため、臨時休校等は実施しない。
また、校内の消毒作業は既に実施済み。
今後は、引き続き学校・君津保健所と連携を図りながら対応していくとしている。
26日に県内で判明の新たな感染者は10歳未満から80歳代までの82人。
感染者の急増を受け、森田健作知事は26日の定例記者会見で、政府が進める飲食業界への支援策「Go To イート」の県内向けプレミアム付き食事券の新規発行を恭28日から3週間、一時停止すると発表した。
購入済み食事券は利用できる。
また県は26日、県東・県南地域で低く抑えていた病床確保計画に基づく対応レベルを引き上げ、27日から県全域を上から2番目に高い「フェーズ3」にすると発表した。
コロナ対応病床は662から756に、重傷者用病床も554から61にそれぞれ増やし、さらなる感染拡大に備える。
これまでフェーズ2に抑えていた「君津」「香取海匝」「山武長生夷隅」「安房」の4圏域」を「3」に引き上げる。
26日現在の県内感染者累計は6644人(死亡86人)。
木更津市は1人増え76人、君津市33人、袖ケ浦市25人、富津市5人(昨報の3人は訂正)。