有機農産物の取扱開始 他【新千葉新聞】
- 2023/12/26
- ニュース
新千葉新聞2023年12月26日発行
有機農産物の取扱開始
木更津市公設地方卸売市場の取り組み
大田市場へ新たに 有機レンコン皮切りに
木更津市では、人と自然が調和した持統可能なまちづくり『オーガニックなまちづくり』を推進している。
その取り組みの一つとして、木更津市公設地方卸売市場では、市場の活性化、地域農産物の価値向上を図るため、市内で生産された有機レンコンを皮切りに、有機農産物の取り扱いを開始した。
なお、取り扱いにあたり、主に首都圏への供給を狙い、東京都中央卸売市場(大田市場)への新たな物流網を構築し、今後は慣行農産物を含めた取り扱いの拡大を目指す。
また木更津市公設地方卸売市場は、有機JAS小分け事業認証の資格取得に向けた取り組みを進めており、ロットの小さな農産物にも対応することとしている。
有機農産物、慣行農産物を含め、地域内はもとより、市域を超え、房総の魅力ある生鮮食料品を届ける。
大田市場での有機農産物の取り扱いは今月21日(木)から開始している。
木更津市公設地方卸売市場は、君津地域4市の台所を預かる拠点市場として、昭和44年の開業以来50年以上にわたり、地域住民に新鮮な食料品を適正価格で供給するととも、生産出荷者の利益を守り、市民生活の安定に寄与することを目的に、生鮮食料品の生産から消費に至る流通の要として基幹的な役割を担っている。
このような中、農業従事者の減少、流通の多様化などによる市場外流通の増加、人口構造や食生活の変化等により、取扱高は減少傾向。
一方で、気候変動による自然災害の頻発化、世界的な人口増加や国際情勢の変化から食料不足等の懸念が高まる中、「食」の安定供給を担う同市場の役割は、食料安全保障の観点からも益々、高まりを見せている。
事業の実施主体は、木更津市公設地方卸売市場の卸売業者と、大一木更津青果(株)(代表取締役社長・碓井宏)、協力者は(株)G・B・LFARM(取締役・渡邉愼司)、東京都中央卸売市場(大田市場)、仲卸業者 (株)大治(代表取締役社長・本多諭)。
出荷、買い付けに関する問い合わせ先は、大一木更津青果(株)(木更津市新田3-3-12、℡0438-25-6287)。
1級合格者6人に認定証
「算数・数学検定」の認定証交付式
木更津市教委 教育長や所長が訪問
木更津市教育委貝会では、10月5日(木)に、令和5年度第1回目の算数・数学検定を実施し、10月30日(月)より認定証を各校で交付した。
同事業は、児童・生徒たちの算数・数学に対する興味・関心を高め、学習意欲を喚起するとともに、基礎基本の一層の定着を図ることを目的としている。
今回の受検者数は、6,944人で、合格者は3,780人(全体の54.4%)だった。
木更津市教育委員会・調部昌弘教育艮と同。
まなぴ支扱センターの難波秀和所長が、市内学校を代表して、木更津第一中学校(校長・今井克彦)、木更津第二中学校(校長・山元竜二)、太田中学校(校長・藤木佳子)、岩根西中学校(校長・須田雄策)の4校を訪問、一級(スーパー中学生レベル)合格者の6人に、廣部教育長から認定証が交付された。
1級合格者は次の通り。(順不同、敬称略)
▽印東果保、田代以(木更津第一中)
▽大崎海飛(木更津第二中)
▽玉井志音、岩田一真(太田中)
▽鶴岡滉大(岩根西中)
令和5年度第2回の算数・数学検定は2月に実施する予定。
詳細については、まなび支援センターホームページを参照のこと。
全国で優秀賞の成果披露
《メロンピクルス》の開発を行った記録
君津商業高校家庭科部 生徒が成績報告会
県立君津商業高校(校長・森豊巳、生徒数522人、富津市)の家庭科部は、11月21~22日に都内で開催された~商業高校の甲子園~とも呼ばれる《令和5年度第31回全国高等学校生徒商業研究発表大会》に関東ブロック代表として出場、準優勝に当たる「優秀賞」に輝いた。
(同校は、1位と総合点は同点ながら、論文で6点差、発表では出場20校のうち第1位だった)
これは県内初の快挙で、今月22日、富津公民館で成績報告会を閧催し、全国大会で発表したプレゼンテーションを披露した。
テーマは、~商業四分野の横断的活用研究『富津モリタ農園の継続可能なピジネスモデルの提言』~。
この研究を行ったのは、同校家庭科部の石川穂香さん(部長)はじめ、商業科11人、情報処理科2人の計13人。
報告会には、県教育庁学習指導課・村川幸子指導主事、高橋恭市富津市長、渡辺務県議、石井志郎市議長ほか市議、岡根茂教育長、若月美奈同校PTA副会長、福原敏夫同校同窓会長などの来賓をはじめ、同校の生徒・保護者、生徒達の研究に協力した、モリタ農園・(有)カネヒロ水産・(株)マザー牧場・富津市商工会・千葉信金富津支店・(株)キミカ・かずさエフエム(株)などの事業者も駆けつけ祝意を表した。
席上、森校長は、「次代を担う人材は、コミュニケーション能力と、自分の思いをきちんと伝えるプレゼンテーション能力を持つことが大事。今回、様々な人々とのつながり・ご支援・ご協力のお陰で生徒たちは素睛らしい学びを経験でき、成果も収めることが出来た」と深く愚謝し多くの来場を歓迎した。
村川指導主事も、全国準優勝の快挙を称え、千葉県の誇りでもあり、今後の生徒たちの一層の成長を期待し、祝辞を述ぺた。
この研究は、富津市内のメロン栽培農家『モリタ農園』と連携して、ロゴやHP作成、廃棄されていた幼果(間引いた若いメロン)を活用した新規商品《メロンピクルス》の開発などを行った記録。
同商品は令和6年1月から「富津市ふるさと納税」の返礼品に登録される予定。
家庭科部員は次の通り。(敬称略)
▽三年=石川穂香(部長)、楠田美咲(副部長)、渡邊明美(以上商業科)、田村愛琉(情報処理科)。
▽2年=黒田梨愛、山口暖笑、安西暘菜多、菊田歩花、武本悠花、田中杏美、松枝環、本木奏(以上商業科)、福田千寿(情報処理科)。
▽指導者(教諭)=吉田亮太、永野裕子。
夢に向かって努力しよう
講師にプロ野球選手の藤平尚真氏など三人
木更津第一中 「夢の教室」開く
木更津市立木更津第一中学校(校長・今井克彦、生徒303人)では、今月14日(木)と19日(火)の2日間、2年生を対象とした「JFAこころのプロジェクト・夢の教室」を開催した。
同事業は、日本サツカー協会(JFA)が掲げているスローガン「DREAM~夢があるから強くなる~」のもと、「夢」をテーマにサッカー界だけでなぺ他スポレツや他ジャンルの人達の協力を得ながら、子どもたちの心身の健全な発達に貢献していくプロジェクト。
今回は、現役プロ野球選手の藤平尚真氏(東北楽天イーグルス、投手、富津市出身)、元ラグビートップリーガーの樓谷勉氏、元サッカー日本女子代表(なでしこジャパン)の小林弥生氏を夢先生に迎えた。
夢先生の子ども時代の話や、さまざまな困難を乗り越えながら夢に挑戦した体験談を、生徒たちは直接聞くことができ、「夢をもつことの素晴らしさや、夢に向かって努力することの大切さ」を真剣に学び、貴重な体験となったようだ。
早く元気になってね!
上総記念病院 院長サンタがプレゼント
クリスマスイブ前日の23日(土)の夕刻、木更津市新田の医療法人社団養真会上総記念病院で、本吉光隆院長扮するサンタクロースが、クリスマスソングが流れる中、入院病棟を回り、入院患者一人ひとりに「メリークリスマスー早く元気になれますように!」と激励しながらプレゼントを手渡した。
これは同病院のクリスマスシーズンの恒例行事で、「入院生活は辛いことも多い。少しでも気分を和らげることが出来て、快方への応援になってくれれば…」と話していた。
きさらづ学校給食米を採用
ポルシエーエクスペリエンスセンター東京
木更津産の食材や 有機米をメニューに
木更津市伊豆島の「ポルシエーエクスペリエンスセンター東京(以下PEC東京)」の「レストラン906」や「The956Cafe」で今月20日から、木更津市で生産された新米〈有機米(農薬・化学肥料を一切使用しない)『きさらづ学校給食米』〉や、食材を使用した新しいメニューが追加された。
木更津市では、平成28年度に制定した「木更津市人と自然が調和した持続可能なまちづくりの推進に関する条例」(通称・オーガニックなまちづくり条例)に基づき、「オーガニックなまちづくり』を推進している。
また同年に制定した『木更津産米を食べよう条例』に基づき、米などの消費拡大に努めている。
木更津市の推進するこれらの施策に賛同するポルシェジャパン(株)は、2020年から「学校給食提供に向けた有機米プロジェクト」が継続することを願い、毎年同プロジェクトへの支援(寄付)を行っており今年で3年目。
今年は新米の試食会が11月6日に富来田小学校で行われ、フィリップーフォンーヴィッツェンドルフ社長も参加し、児童達と交流を深めた。
同社では、これからも木更津市の有機米生産に向けた取り組みを継続して支えていくとしている。
木更津産有機米を使用した新メニューは、
▽ベジタブルカレー(ゴロっと食べ応えのある野菜に豆腐がアレンジされているヘルシーなオリジナルカレー)、
▽本日のスペシャル丼(その日の旬な地元食材を温野菜にして味を活かしたシンプルなどんぶりメニュー)、
▽マクロの炙り丼(マクロのたたきに彩り野菜が加わり、照り焼きソースがかかった食べ応えあるメニュー)。
プログラムや施設に関する問い合わせは℡0120-718-911(定休日を除ぐ)。