防災への心構え新たに 他【新千葉新聞】

新千葉新聞2025年1月21日発行

防災への心構え新たに

功労表彰や連携総合訓練・一斉放水等
令和7年木更津市 盛大に消防出初式

新み恒例の木更津市(市長・渡辺芳邦)と木更津市消防団(団長・細野暢)、木更津市消防本部(消防長・石井和成)による令和7年「消防出初式」が、厳しい寒さの中、19日(日)午前10時から正午近くまで、旧市役所敷地内で行われた。
消防職・団員の士気の高揚と職務遂行の決意を新たにするとともに、併せて市消防力の現勢を広く市民に公開し、消防行政に対する一層の信頼と認識を深め、防災憲識の向上を図ることを目的として開催された。
同式には消防職員188人、市内8分団35個部の消防団員484人、合計672人や機能別分団(女性部・学生部・大規模災害部)、関係者が出席し、地域防災への一層の団結を図った。
参加車両は消防車両8台、消防団車両34台、自衛隊車両3台、ヘリ1機(川崎市消防局の防災ヘリ)。
消防職員や団員が勢揃いする中、渡辺芳邦市長と鶴岡大治市議会議長の車両等部隊観閲では、厳正な規律の下での日々の鍛練を成し遂げた強固な消防精神の自覚を新たにした。
式典で、国旗掲揚後、消防物故者に黙祷を搾げ冥福を祈った。
木更津市旗・木更津市消防本部旗・木更津市消防団旗入場後、渡辺市長が挨拶に立ち、~消防の責務が増しているなかで、消防人としての崇高な精神と強い責任感のもと、昼夜を問わず市民の生命・財産・身体を守るため献身的に活動している団員や家族等の尽力に感謝している。昨年元旦の能登半島地震や八日の宮崎県日向灘地震(M6.6)では南海トラフ地震臨時情報も取りざだされ、「巨大地震注意」が発表されたことも記憶に新しいが、迅速かつ的確に対応できる消防行政につとめ、安心・安全なまちづくり、災害に強いまちづくりに邁進していきたい。それには団員の力が不可欠だ。防災の重要性を認識し、日頃の備えを心がけてほしい~と述べ、団員には地域防災のリーダーとして市民の熱い期待や信頼に応えられるよう協力を要望した。
細野団長も、「昨年の能登半島地震や宮崎県の日向灘地震など自然災害はいつどこで発生するかわからない。複雑・多様化、激甚化化する災害に立ち向かうべく、安心・安全な住民の生活を守るため、団員は昼夜を間わず活躍している。市民の生命・財産・身体を守るため、団員各人が職務の重要性を深く認識し日々精進するように」と年頭訓示を行った。
引き続き、永年にわたり消防業務に精励した消防団員と職員、内助功労者の計70人を表彰した。
表彰後の来賓祝辞では、鶴岡議長、熊谷俊人知事(代読・陣野正美君津地域振興事務所長)、浜田靖一衆議院議員、高橋浩・森岳両県議が、いずれも地域防災の要として、強い責任感と高い防災意識を持って今年一年の活躍を-と激励した。
このほか、来賓には警察署関係、陸上・海上・航空各自衛隊首長、海上保安署、千葉市消防局、君津・富津各消防団代表、市議多数等が出席、多くの市民も家族連れで訪れ賑わった。
表彰受章者を代表して、県知事表彰・功労章の宮島千尋部長(第1分団第2部)が謝辞を述ベ「この表彰は身に余る光栄で感謝している。正業の傍ら、日々訓練や消防活動を行っている団員や家族などにとってこの栄誉は勇気と励みになった。この栄誉を身に刻み、ますます精進し、消防の使命を全うします」と誓った。
表彰後に、今年は消防職団員による「演技」が行われ、約30人による「体力向上体操」が披露されたほか、保有している消防裝備や各部隊の役割が紹介された。
また、地震の強い揺れで、建物の倒壊や交通事故、市内のマンションで大規模延焼火災が発生したことを想定。
消防職団員が連携して、交通事故救助活動や消火活動、消防資機材・車両を駆使した消防・救助訓練が実施された。
「連携総合訓練」も行われ、40メートル級のはしご車(13階の建物に対応)や15メートル級のはしご車、化学消防車による「一斉放水」では、鮮やかな放物線を描き、やからは川崎市の消防ヘリも参加して、見学者だちから拍手が送られた。
このほか「消防広場」も設置され、輪投げ、ボウリング、ぬり絵コーナー、BINGO、子どもを対象とした放水・防火服着装体験、市防災担当による防災啓発コーナー、消防車両の展示、15メートル級はしご者の搭乗休験等も行われたほか、岩根西地区の青少年健全育成のために構成されたジェスパルの屋台も参加し、焼きそぱなどを販売し好評だった。
会場には、マスコットキャラクターの「きさポン」「きみぴょん」「ふっつん」「ガウラ」なども姿を見せ、子どもたちと記念撮影をするなど楽しく交流していた。
なお、木更津市消防署では今後、発生が危惧されている、首都直下地震及び南海トラフ巨大地震等の災害から市民を守るため、日々訓練に励んでいる。
表彰者は2面に記載。

丹精込めた力作ズラリ

木・桜井公民館で特別賞などが決まる
君津地方児重生徒 技術・家庭科作品展

君地方教育研究会技術・家庭科部会(部会長・籐本佳子太田中校長)主催、君津地方技術教員センター(センター長・磯部正更昭和中校長)共催、木更津市教育委員会、日本製鉄(株)東日本製鉄所君津地区後援、「令和6年度君津地方技術・家ぬ科作品展」が18日(土)と19日(日)、木更津市の桜井公民館で開催された。
同館には多くの親子連れなどが来場し、作品をひとつずつ熱心に見て回っていた。
同展は君津地方4市の小中学校72校の児童・生徒(小学校は5、6年生)が主に授業で製作した学校代表の優秀作品を一堂に展示し、君津地方の技術・家庭科教育の向上・振興を図ることなどを目的に、例年この時期に4市持ち回りで開催されている。
今年度は4市の小中学校から387点、内訳は小学校家庭科181点、中学校技術分野99点・家庭科分野107点が出品れた。
技術分野では「本立て」「LEDライト」など、家庭科ではトートバッグ、エプロン、ランチョンマット等が丁寧に仕上げられていた。
一般公開に先駆け16日に審査会が行われ、技術のレベルの高いもの、児童・生徒の努力がうかがえるもの、学習した内容が生かされているもの、丁寧な仕上がり-などを基準に審査され、特別賞20点や県技術・家庭科部会長賞など108点を選出した。
特別賞の最高賞「木更津市長賞」(中学校家庭分野)は、市川百音さん(木三中2年)の「トートバッグ」が受賞した。
審介講評では、「各部分の縫い方にこだわりを持って糸の色にも工夫があり、技術の高さが感じられ、店で買いたいです」などと高く評価していた。
入賞者は次の通り。
( )の技=技術分野、家=家庭分野。

『柴燈護摩』で火渡り

木更津市観音寺 牛込ふれあい公園

新春イベント、木更津市牛込の第九回柴燈護摩(さいとうごま)』が、来る25日(土)午後1時から、真言宗・観音寺(住職・千葉光貴)の霊園横広場・牛込ふれあい公園(木更津市金川東3-3)で執り行われる。
神仏の灯明として山野に生える小さい雑木「柴」を焚いて本尊に祈り、智慧の火で煩悩の薪を焚き、息災・増益・降伏・敬愛を祈願する。
当日は「火渡り」を実施するので一般の人の参加・来場を歓迎している。
「木札」(3,000円)を申し込むこともできるので、同寺(℡0438-41-1831)まで連絡をしてほしいと。
同所は、三井アウトレツトパーク木更津の北東に隣接している。(駐車場はない)
観音寺のインスタグラムのQRコードも見てほしいとしている。

事業への補助金を探そう

木更津商工会議所 講師は平賀千晴氏

木更津商工会議所中小企業相談所等主催のセミナー「事業に使える補助金を探してみよう」~どの補助金が活用できる?調べ方から申請まで~が、あす22日(水)午後1時30分~3時30分、木更津商工会館3階研修室で開かれる。無料。
講師は中小企業診断士の平賀千晴氏。
定員20人程度。
持ち物はWi-Fiの繋がるパソコンと筆記用具。
申込はQRコードから、または申込用紙に事業所名・所在地、参加者名、TEL、FAXを記人し、同商工会議所へFAX(0438-37-8705)で。

ヘリ予防着陸

南紀白浜空港に

18日(土)午後5時45分ごろ、広島県江田島市の山火事で災害派遣された陸自木更沛駐屯地第一ヘリコプター団所属の輸送ヘリコプター(CH-47JA)が、南紀白浜空港に、危険を未然に防ぐ「予防着陸」をした。
ヘリは18日、駐屯地を出発。
陸上自衛隊明野駐屯地(三重県)で燃料を補給して午後4時30分ごろ離陸。
和歌山県串本沖で警報灯が点灯した。
南紀白浜空港で機体を点検した結果、異常がないことを確認したことから、同日午後8時30分ごろ離陸。
目的地の航空自衛隊防府北基地(山口県防府市)に同10時ごろ到着した。

地域防災の要として

木更津市消防出初式 消防功労者を表彰

(敬称略)

新千葉新聞

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