中学生が一日税務署長 他【新千葉新聞】
- 2024/12/19
- ニュース
新千葉新聞2024年12月19日発行
中学生が一日税務署長
税の作文署長賞の2人が大役務める
木更津税務暑 税の正しい理解を
木更津税務署(署長・鶴岡一雄)と木更津税務署管内納税貯蓄組合連合会(会長・佐宗隆)主催、地元中学生による『一日税務署長イベント』が17日(火)同署内で実施された。
国税庁では、租税教育推進活動の一環として、若者たちに、税について関心を持ち、正しい理解を深めてもらうことを目的に、全国納税貯蓄組合連合会との共催により、毎年、中学生から「税についての作文」募集を行っている。
今年度木更津税務署管内(君津地域4市)では、28中学校から2,086編もの応募があった。
今年の一日税務署長に委嘱されたのは、令和6年度「第58回税についての作文」で《木更津税務署長賞》を受賞した、荒井祐乃さん(畑沢中2年)と森大地さん(周西南中1年)の2人。
午後3時からの署長室での委嘱状交付式には、納貯連合会の佐宗会長・浅野達也副会長、両生徒の保護者も出席して見守った。
先ず、鶴岡署長から一日署長に委嘱状と夕スキ、名刺が交付され、早速、鶴岡署長や佐宗会長・浅野副会長などと名刺交換を行った。
続いて、署内の各部署を視察、総括統括官と名刺交換、業務内容の説明を聞き、税務署の仕組みや税に関する知識を深めた。
最後に4階会議室での「署長訓辞」に臨み、受賞作品、荒井さんは「暮らしを支える税」を、森さんは「僕の大好きな場所」を朗読し、署員などに感銘を与えた。
両一日署長は、「緊張したけど、税務署の仕事などいろいろなことを教えてもらい楽しかった」などと話していた。
指定管理者の指定3件
木更津市夜間急病診療所の設置など
木更津市議会12月定例会 全案可決し閉会
木更津市議会12月定例会(11月28日招集)は18日(水)、最終本会議を開き、当初上程の27議案(市長25件、議員2件)を全案原案通り可決・同意・認定して、21日問にわたる日程を終え閉会した。
審議され可決されたのは専決処分の承認1件、補正予算5件、人権擁護委員候補者の推薦1件、条例の制定1件、条例の一部改正10件、指定竹理者の指定3件など27議案、陳情2件。
可決された令和6年度一般会計補正予算(第4号)では、制度改正等の理由により緊急を要する事業や、減額が確定した事業など、歳人歳出予算にそれぞれ、9億6,524万1千円を追加し、予算総額を545億4,370万円とした。
その内訳の主な歳出事業は次の通り。
◎一般職人件費・2億5,447万9千円=人事院勧告等による給料衷や期末勤勉手当の改定、職員手当等の変動による増額。
◎ふるさと応援寄付金事業費・3,500万5千円=他の自治体住民からのふるさと納税に係る寄付金が見込みより増加していることに伴い、返礼品に要する報償金や事務委託料等の増額。
◎障害者自立支援給付事業費・2億7,713万8千円=令和六年度報酬改定及びサービス利用人数・利用者の増加に伴う増額。
◎子ども医療費助成事業費・7,100万円=医療費が見込みより増加していることから、扶助費を増額。
◎児童手当支給事業費・4,856万円=制度改正により、第三子以降の算定に含める児童の年齢が22歳到達の最初の年度まで延長され、児童手当受給対象が拡充されたことに伴う増額。
◎最終処分関係費・3,340万1千円=ダイオキシン類基準値超過により昨年度から処分できなかった溶融飛灰について、最終処分場が確保されたことに伴う増額。
◎漁港関連整備事業費・2,800万円=金田漁港航路(瓜倉地区)の一部に土砂が堆積したため、浚渫を行うための経費。
◎市道122号線歩道改良事業費・1,200万円=防災・安全社会資本整備交付金が増額となったため、令和7年度に予定していた歩退改良工事箇所114メートルの延長を前倒し実施するための経費。
◎小学校空調整備事業費・450万円
◎小学校特別教室空調設備設置事業費・458万4千円
◎中学校特別教室空調設備設置事業費・352万3,000円=小学校の普通教室転用のための空訓設備設置経費、小中学校の特別教室及び給食配膳室に空訓設備を設置するための設計経費。
また人事案件の「人権擁護委員候補者の推薦」では、生田まゆみさん(71)=畑沢=の再選に同意した。
「木吏津市夜間急病診療所の設置及び管理に関する条例の制定」も可決された(木更津市中央)。
市民会館や公民館等の使用料金も4月から増額される。
指定管理者の指定3件は次の通り。
◎木更津市市民活動支援センター(木更津市中央1-4-9)=三幸(株)南総支店(執行役員支店長・川出信治、木更津市築地1-1、東日本製鉄所君津地区ビジネスセンター113号室)、指定の期間は令和7年4月1日から令和10年3月31日までの3年間。
◎木更津市金田地域交流センター(木更津市金田東6-11-1)=三幸(株)南総支店(執行役員支店長・川田信治、木更津市築地1-1、東日本製鉄所君津地区ビジネスセンター113号室)、指定の期間は令和7年4月1日から令和10年3月31日までの3年間。
◎木更津市健康増進センター(木更津市潮浜3-1)=(株)セントラルスポーツプラザ(代表取締役・後藤剛一治、東京都中央区)、指定期問は令和7年4月1日から令和12年3月31日までの5年間。
41年目を迎えた駅清掃
金融機関や農協、会社なども協力
木更津聖嘉館 祗園駅をきれいに
武道を通して青少年の健全育成に取り組んでいる、空手道の木更津聖嘉館(館長・古泉多嘉央、木更津市祇園)では、今月15日(日)午後1時30分~3時、JR久留里線の無人駅・祇園駅と駅周辺の清掃・整備活動を行った。
これは同道場の社会貢献活動の一環として、道場生の保護者などで組繊する育成会(会長・炭中敬治)が中心となって、毎年春と秋、年2回行っており、今年で41年目。
この日の清掃活動には、古泉館長をはじめ、幼児から大人までの道場生や育成会メンバー計34人、更に地元の君津信用組合ぎおん支店(支店長・森泰人)職員2人、千葉信用金庫清見台支店(支店長・御園生保則)職員2人、JA木更津市中央支店(支店長・大胡俊之)職員2人、(株)ホワイト(代表取締役・出口桂史郎)社員3人、JR久留里駅(駅長・井上友和)1人、せんねんの木や祇園商工会などの応援者11人含め総勢34人が参加。
それぞれ分担して草取り、生垣の刈込み、花壇の手入れ、駅舎の清掃(雑巾がけ、窓ガラス拭き等)、桜の木の整枝、周囲の清掃などを行った。
回収されたゴミの量は、市指定のゴミ袋で25袋、放置自転車が2台、伐採した木の枝等13束もあった。
古泉館長(82)は、「協力団体の人達から積極的に清掃日の確認の電話を頂き、本当に感謝の極みです。一致協力して祇園駅もきれいになりました。近隣の人、車で通る人達の笑顔が見えるようです。他人の喜びは自分の喜び、自分の喜びは他人の喜び、ボランティア活動の根源であると私は思います。また今回文部科学大臣より『生涯スポーツ功労者』表彰をいただき光栄です。
これからも礼節を学びながら空手道の素晴らしさを伝えていけるように頑張ります」と、話していた。
寄植体験など
木法人会女性部会
(公社)木更津法人会女性部会 木更津第2支部(支部長・坂口志奈)では、「多肉植物寄せ植え体験&新年会」を、1月21日(火)午前10時から、体験は小櫃堰公園(木更津市祇園)で新年会は「四季旬菜いろり」(木更津市ほたる野3-22-1)で開催する。
会費は3,000円。
℡O438-37-7720へ出欠連絡を。
未来へつなぐ鎌足桜
木更津市鎌足桜保存会 カレンダーを制作
木更津市鎌足桜保存会(会長・田中幸子副市長)では、鎌足桜カレンダー『未来へつなぐ鎌足桜』(B3判1枚)を制作し、販売している。
今年も昨年と同様形式の令和7年(2025年)版のカレンダーを1,300部制作した。
カレンダーの上半分には袖ケ浦写友会協力による各所(徳蔵寺、鎌足小学校、矢那川ダム遊歩道、栖安寺)の大小八枚の美しい鎌足桜の写真が載り、一年中楽しめる一枚となっている。
鎌足地区の住民(約700人)には無償で同カレンダーを配布した。
保存会会員への頒布を中心としているが、1枚100円で一般への販売も可能としている。
購入希望者は、事務局・鎌足公民館(館長・山村由美子、℡52-3111、FAX兼用)まで問い合わせるか、デザインなどはホームページを参照してほしいとしている。
千葉日報社賞に小関さん
千葉日報書道展 千葉書壇秀抜展で
「第51回千葉日報書道展」(千葉書壇秀抜展・新進展・第16回高校生展)の審査会が、このほど千葉日報社(千葉市中央区)で開かれ、36歳以上の書家による秀抜展(出品数・143点)で、木更津市の小関瑞華さんが千葉日報社賞を受賞した。
展覧会は来年2月18日(火)~24日(月、祝)、表彰式は2月23日(日)、共に県立美術館(千葉市中央区)で開かれる。
暮らしを支える税
税についての作文、木更津税務署長賞
畑沢中2年 荒井 祐乃
ある日、私が友達と通学路を下校していた時、目の前の交差点でおじいさんが倒れていました。
すぐに友達と駆けつけると、額から血を流していたので、必死に助けようとみんなで車からおじいさんを守っていました。
何台か車が停ってくれて、お兄さんが救急車を呼んでくれたり、おばさんが私達のことまで心配してくれて声をかけてくれました。
学校からも先生達がかけつけてくれてしぱらくすると、救急車が到着しました。
周りの大人の人や先生方かその場を対応してくださり、その時張りつめていた私の緊張が一気に解けました。
一週間ぐらいして、担任の先生からあの時のおじいさんの家族から中学校に連絡があり、「かすり傷で助かり、ありがとうございました」との連絡がありました。
私はそれを聞いて心からほっとしました。
また違う日、夜遅く塾の帰りに迎えに来た母が運転する車に乗っていたら、おばあさんが一人で住宅街を歩く姿を見かけました。
心配になった私と母が声をかけると、「暗くなって帰り道がわからなくなってしまった」と言いました。
母が警察に連絡をして、おぱあさんを保護してもらいました。
このようにいつでも救急車や警察の人がすぐかけつけてくれるのありがたい事です。
そんなあたり前の事に安心して暮らしているのも、全て税金でまかなわれていることを、親から聞き、気になった事を調べてみました。
すると、東京消防庁が令和5年度中に受けた119番通報は110万2,956件に上り、その中には緊急性の低い問い合わせや、消防に関係のないものが約全体の二割もあったそうです。
日本では年々救急車の出動件数が増えており、救急車が到着するまでの時間が長くなっていることが、今問題になっているそうです。
本当に助けが必要な人が使えるよう、利用者一人一人がもっと問題意識を持つべきだと思いました。
また自分に身近な生活の中で税金のことを調べると、私達中学生は机や椅子、教科書などは全て税金に支えられていることがわかりました。
他にも、公園や市役所、道路や橋の整備、医療費、年金、介護など様々な所で使われています。
私達が普段安心して暮らしていけるのは全て税金でまかなわれている事を改めて確認しなけれぱなと感じました。
一方で、私達中学生も将来税金を負担しますが、その仕組みと大切さを今からしっかりと理解する必要があります。
私達が税金に対して正しい理解をして、納税することができれば子どもからお年寄りまでみんなが暮らしやすい社会を作っていくことができると思います。
社説
東京湾アクアライン
1,997年(平成9年)12月18日、有料道路「東京湾アクアライン(東京湾横断道路)」が閧通した。
これは、千葉県木更津市と対岸の神奈川県川崎市を、海底トンネルの「東京湾アクアトンネル」と、海上を渡る「アクアプリッジ」で結ぶ長さ15.1キロメートルの自動車専用道路である。
この開通で木更津~川崎間は約30分、それまでの約3分の1に短縮された。
川崎市側のトンネルの中間点には換気用の人工島「風の塔」があり、トンネルと橋の連結地点には人工島「海ほたるパーキングエリア(以下PA)」が設けられている。
「海ほたる」は360度のパノラマビュー、海に囲まれた全長650メートルの人工島に建設されたパーキングエリア。
五階建て施設にはレストランやショッピングエリア、リフレッシュ施設も完備され、パーキングエリアという枠を超えた、誰もが楽しめるスポットとなっている。
東京湾アクアライン開通当初の通行料金は普通車で4,000円と高く、通行量は1日1万台ほどだったが、2009年(平成21年)以降、ETC利用限定で普通車800円に割引となり、以後通行車両は急増、渋滞も発生するようになった。
渋滞緩和策として現在、土・日・祝日に時間帯に応じて通行料金が変動する社会実験も行われている。
アクアラインの建設工事は、民間活力を導入した巨大プロジェクトとして1989年(平成元年)に着工、8年7か月の歳月をかけて完成した。
この開通と共に木更津~川崎を結んでいたフェリーが廃航となった。
その後、アクアライン経由の高速バス・路線バスも多数運行され、羽田空港へのアクセスも向上、かつて陸の孤島と称された房総半島が首都圏への通学・通勤圏ともなっている。
今年10月、富津市と神奈川県横須賀市を結ぶ「東京湾口道路(延長約17キロ)」の早期実現を目指す期成同盟会(県南地域13市町)が立ち上がっている。
早い実現を願う。