更生保護と防犯功績等 他【新千葉新聞】

新千葉新聞2024年11月2日発行

更生保護と防犯功績等

藍綬褒章に齋藤勇氏と佐治利郎氏
君津地域は2氏 「秋の褒章」の受章者

内閣府賞勲局は11月2日付で、「令和6年秋の褒章」の受章者を発表した。
受章者は全国で812人(内女性157人)。
千葉県関係は黄綬褒章3人、紫綬褒章1人、藍綬褒章18人で計22人。
君津地域4市からは齊藤勇(さいとういさむ)氏(75、木更津市)が更生保護功績で「藍綬褒章」、佐治利郎(さじとしお)氏(77)=現・君津警察署少年警察ボランティア連絡会少年指導委員、君津市久留里市場)が「藍綬褒章」を受章する。
藍綬褒章は国や地方公共団体から依頼されて行われる公共の事務(保護司、民生・児童委員、調停委員、少年指導委員等の事務)に長年にわたり尽力した人などに贈られている。
君津地域2氏の功績は次の通り。
【藍綬褒章】
▽齊藤勇(75)=現・保護司=更生保護功績、住所は木更津市請西。
【藍綬褒章】
▽佐治利郎(77)=防犯功績。現・君津警祭署少年警察ボランティア連絡会少年指導委員。
平成三年から現在まで33年間の長きにわたり、君津警察署の委嘱を受けて、少年の非行防止や健全育成に尽力している。
また20年以上、地元の上総小学校(旧久留里小学校)の6年生児童に『甲胄(かっちゅう)』製作の指導を行っており、10月の久留里城まつりでは、児童達が自分で作った甲胄を着て大名行列に参加している。
佐治さんは「多くの卒業生が街なかで会うと挨拶をしてくれ、今でも沢山の交流があります。とてもうれしいです。私が元気をもらってます」などと笑顔で話してくれた。
日々少年たちの健やかな成長を見守っている。

オーガニックフェスティバル

フアーマーズマーケツト、伝統的な食文化など
木更津市市民の日 あす潮浜公園で開催

【KISARAZU ORGANIC CITY FESTIVAL2024』(きさらづオーガニックーシティーフェスティバル)が、あす3日の「オーガニックーデイ(市民の日)」に、潮浜公園(木更津市潮浜1-12)で午前9時30分から午後3時30分まで(一部、午後3時迄)開催される。
今回で8回目。
入場無料。
雨天決行・荒天中止(中止の場合は前日のきょう2日に決定)。
木更津市オーガニックシティプロジェクト推進協議会、オーガニックライフ推進協議会、木更津市主催。
20の地元企業など協賛。
木更津市の掲げる「オーガニックなまちづくり」を楽しく体験できるイベント。
《子どもたちの笑顔の花咲く種をまこう!》をテーマに、地産地消や食育の推進につながるファーマーズマーケット、伝統的な食文化に触れられるワークショップやセミナー、ミュージククライブなど盛りだくさんの内容。
また、「里山の荒廃」「水産業の衰退」「海洋プラスチックごみ問題」「低下傾向の食料自給率」などを考える企画も実施する。
さらに、入庁3~4年目の職員で構成する「オーガニックシティ庁内推進チーム」やボランティアが切り出した市内産の竹を川いた会場装飾・ステージのほか、新たな企画となる「水上シャトルバス」や市若手職員発案のワークショップにも注目!
主な内容(一部抜粋)は次の通り。
▽のりの養殖煬の見学ができる水上シャトルバスの運航(新企画)
▽海洋プラスチックでキーホルダーづくり(新企画)
▽「竹で炊く竹ご飯」や「無添加味噌づくり」などのワークショップ
▽多数のアーティストによるステージライブ
▽約100店舗出店するファーマーズマーケット
▽和太鼓演奏、ジャンベ&ダンス体験など。
駐車場、シャトルバス及びイベントの詳細は協議会ホームページ(QRコード)を参照のこと。

TPOに応じた服装を

『オーガニックビズ』3月末まで実証実験
木更津市市職員11月から自由化

木更津市では市職員の服装について、11月1日から『オーガニックピズ』~TPOに応じた服装の自由化~の実証実験を来年3月31日まで実施する。
これは市職員の服装について、TPO(時間や場所、場面)に応じた服装の自由化を実施し、職員一人一人が、市職員である責任を持ったうえで、「職務に支障をきたさない」「清潔躡を保つ」「不快感や威圧感をあたえない」など、3つを基本としてワークスタイルの服装を判断するもの。
同市ではこれまで、職員の服装で「クールビズ」に取り組んできており、「オーガニックなまちづくり」を掲げ、「ゼロカーポンシティ宣言」を行っていることから、これらに寄与する取り組みとして今年6月から職員有志による接遇向上チームで検討した結果。
「オーガニックビズ」の実証実験実施に至ったもの。
この取り組みにより、全職員が各自の判断による快適で働きやすい服装を選ぶことで、室沮の適正化による自然環境への配慮や、ジェンダー平等の実現、健康管理と職務効率の向上等を目的とし、さらに業務の効率化につなげることで市民サービスの向上も図る。
オーガニックビズの例として、ノーネクタイ、ノージャケット、スニーカー、チノパンなど。
ただし職員と来庁者の区別がつくように名札を着用し、式典等ではスーツの着用を継統する。
なお、期間中に、来庁者(市民)や職員へのアンケート等を実施したうえで、来年度以降の継続についても検討する予定。

いっせんぼくの再生へ

『きさらづ地域循環共生圈』の創造に
木更津市富来田地区 市民ワークショップ

『きさらづ地域循環共生圏』の創造に向けた取り組みの一つとして、木更津市オーガニックシティプロジェクト推進協議会里山再生部会(事務局・資産管理部財産活用課)では、馬来田地区にある「湧水いっせんぼく」周辺地の再生プロジェクトを進めている。
きょう2日(土)午前8時30分~正午まで、富来田公民館駐車塲(真里谷110)に集合して、「いっせんぼく再生プロジェクト」の市民ワークショップを開催する。(雨天中止)
同プロジェクトに関して、市民からの意見をもらい、現地散策ツアーと意見交換会を実施。
自然や歴更を知り、考える、貴重な機会となっている。
イベント当日は、「いっせんぼく」の現地散策ツアーと、クループに分かれての意見交換会を行う。
現地散策では、実際に「いっせんぼく」までの木道を参加者と歩く。
その後、馬来田公民館でグループに分かれ、「いっせんぼく」の良さや改善点について意見を出し合う。
そこで得た参加者の意見については、今後作成する「いっせんぼく再生ビジョン」の参考にするとしている。
湧水地「いっせんぼく」という名前はその昔、いくつもの湧水がボクボクと湧き上がっていたことから、そう呼ばれるようになったと言われ、希少な植物、生物が数多く生息している。
平成21年に地域住民参加により、いっせんぼくまで約800Mの水辺に生息している主な植物に名札付し散策する人々に好評だった。
平成22年には、散策路の木道改修を行い、快適に散策できるように保全に努めてきたが、「令和元年房総半道台風」の被害等により荒廃が進んでいる状況にある。

道行く人に美しい環境

ふるさと学舎潮見の園生たちも参加
木更津口-タリーC 会員らが花植え作業

木更津ロータリークラブ(会長・吉川敏孝)の社会奉仕委員会(委員長・成川芳明)では10月31日(木)、例会終了後、午後1時より、木更津市民総合福祉会館駐車場入り囗のロータリーガーデンで『花の植栽】を行った。
この「花植え作業」は、道行く人たちやドライバー、市民総合福祉会館を訪れる人たちに気持ち良い環境をと、例年、この時期に行われており、花を植える作業にも思いが込められた。
前もって、草取りなどを行い、ふるさと学舎潮見の園生なども参加した同作業では、変形花壇2か所に、黄色や紫、ピンク、赤色など色とりどりの「ウインターコスモス」「セリ」「パンジー」を彩りよく帯状に植え、美しい花壇が出来上がった。会員たちは「明るい、きれいなまちづくりに取り組むことが出来て良かった」と話していた。

王将戦の結果

日将連かずさ未来

日本将棋連盟かずさ未来支部(支部長・佐藤紀文)主催、「令和6年度第3回王将戦」が今月27日(日)、木更津市立文京公民館で開かれた。
結果は次の通り。
▽Aクラス
①加藤成員(貞元小3年)
②吉田朔実(八幡台小5年)
③山下年人(横浜・浅野中1年)
④小椋紡太(木二市1年)
▽B1クラス
①大島花余(清見台小5年)
②恒松侑冴(岩根小3年)
▽B2クラス
①久保田律珂(木二小4年)
②若島凛太郎(蔵波小2年)
③松村回(昭和小3年)
④山下真人(金田小2年)
▽初級入門クラス
①田松朝陽(木二小5年)
入賞者(4位まで)には賞品を贈呈、入賞者以外の善員に参加賞が贈られた。
問い合わせは関口明幹事長へ(℡090―2407-6802)。

拓大紅陵惜敗

軟式野球準々決勝

第65回秋季関東地区高校軟式野球大会で拓大紅陵(千葉1位)は1回戦(10月26日)で伊奈学園総合(埼玉2位)を8-0(7回コールド)で破り準々決勝(10月27日)に進んだが、駒場東邦(東京1位)に0-3で敗れた。

アセロラの全ゲノム解読

DNA研究所など 今後の研究開発進む

公益財団法人かずさDNA研究所(木更津市かずさ鎌足2ー6-7)はこのほど、株式会社ニチレイブース、鹿児島大学と共同で、アセロラの全ゲノムを解説したと発表した。
発表内容は次の通り。
アセロラは中南米やカリブ諸島が原産の熱帯性低木で、ブラジルやベトナムで生産されている。
果実に天然ビタミンCが豊富に含まれることから、果汁やパウダー等に加工され食品原料や化粧品原料、クリーンラベルとして注目を集めている。
より高い天然ビタミンCやより特性の良いアセロラ品種の開発が求められているが、アセロラでは効率の良い品種開発に十分なゲノム情報が得られていなかった。
そこで本研究では、最新のロングリード技術を利用してアセロラのゲノム解読を行うと同時に、取得したゲノム情報を活用して品種改良に利用されているアセロラの系統の遺伝的な違いを明らかにすることを目的とした。
ニチレイブースが開発した、果実の天然ビタミンC含量が高い「NRA309」というアセロラの品和の全ゲノム解読を行った。
このゲノム解析には、最新のDNA分析技術を利用したため、これまでほとんどゲノム情報の蓄積がなかったアセロラにおいても十本の染色体に対応する塩基配列をほぽ完全に読み取ることができた。
また、ゲノム解析の結果から、アセロラの60系統は3つのグループに分けられることを明らかにした。
なお、これらの解析に用いた材料はニチレイブースと鹿児島大学の共同研究により作出された。
今回のゲノム解読により、「NRA309」の配列がアセロラのスタンダードとなり、今後の研究開発が進む。
架実に合まれる天然ビタミンCやポリフェノールの量を増やすための品和改良や、安定した生育、高い機能性を保持したアセロラの開発などが期待される。
アセロラが含まれるヒイラギトラノオ科やキントラノオ科におけるゲノム研究にも貢献できることが考えられる。

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