地域防災に決意新た 他【新千葉新聞】
- 2024/1/16
- ニュース
新千葉新聞2024年1月16日発行
地域防災に決意新た
功労表彰や連携総合訓練・一斉放水等
令和6年木更津市 盛大に消防出初式
新春恒例の木更津市消防団(団長・細野暢)と木更津市消防本部(消防長・石井和成)、木更津市による令和6年「消防出初式」が、好天に恵まれ、14日(日)午前10時から正午近くまで、旧市役所敷地内で行われた。
消防職・団員の士気の高揚と職務遂行の決意を新たにするとともに、併せて市消防力の現勢を広く市民に公開し、消防行政に対する一層の信頼と認識を深め、防災意識の向上を図ることを目的として開催された。
同式には消防職員191人、市内8分団35個部の消防団員489人、合計680人や機能別分団(女性部・学生部・大規模災害部)、関係者が出席し、地域防災への一層の団結を図った。
参加車両は消防車両8台、消防団車両36台、自衛隊車両2台、ヘリー機(千葉市消防局所属。前年参加の川崎市消防局のヘリは能登半島へ支援に)。
消防職員や団員が勢揃いする中、渡辺芳邦市長と鶴岡大治市議会議長の車両等部隊観閲では、厳正な規律の下での日々の鍛練を成し遂げた強固な消防精神の自覚を新たにした。
式典で、国旗掲揚後、元日に発生した能登半島地震の犠牲者や消防物故者に黙祷を捧げ冥福を祈った。
木更津市旗・木更津市消防本部旗・木更津市消防団旗入場後、渡辺市長が挨拶に立ち、~消防の責務が増しているなかで、消防人としての崇高な精神と強い貴任感のもと、昼夜を問わず市民の生命・財産・身体を・守るため献身的に活動している団員や家族等の尽力に感謝している。昨年五月の木更津市を襲った震度5強の地震も記憶に新しいが、迅速かつ的確に対応できる消防行政につとめ、安心・安全なまちづくり、災害に強いまちづくりに邁進していきたい。自助、共助の重要性を認識し、日頃の備えを心かけてほしい~と述べ、団員には地域防災のリーダーとして市民の熱い信頼に応えられるよう協力を要望した。
細野団長も、震度7の地震、羽田空港の衝突事故、北九州市の火災など立て続きに災害が発生しているが、崇高な郷土愛護精神に基づき、〈自分たちのまちは自分たちで守る〉という地域を守る消防で、団員各人が職務の重要性を深く認識し、日々精進するようにと年頭訓示を行った。
引き続き、永年にわたり消防業務に精励した消防団員と職目、内助功労者の計77人を表彰した。
表彰後の来賓祝辞では、鶴岡議長、熊谷俊人知事(代読・布施真一君津地域振興事務所次長)、浜田靖一衆議院議員、高橋浩・森岳両県議が、いずれも地城防災の要として、強い責任感と高い防災意識を持って今年1年の活躍を-と激励した。
このほか、来賓には警察署関係、陸上・海上・航空各自衛隊苜長、海上保安署、千葉市消防局、君津・富津各消防団代表、市議多数等が出席、多くの市民も家族連れで訪れ賑わった。
表彰受章者を代表して、県知事表彰・功労章の山田健一分団長(団本部)が謝辞を述べ「この栄誉を肝に銘じ、ますます精進し、災害から市民の生命・財産・身体等を守るため、より一層努力を重ねます」と誓った。
また、大規模地震災害を想定した「連携総合訓練」(一斉放水を含む)も行われた。
マグニチュード7.3(震度6強)の強い揺れで、建物の倒壊や交通事故、市内のマンションで大規模延焼火災が発生したことを想定。
消防職団員が連携して、交通事故救助活動や消火活動、消防資機材・車両及び千葉県広域消防相互応援協定に基づき要請した消防ヘリ(千葉市消防局)や「ドローン」を駆使した消防・救助訓練が実施された。
続いて、15メートル級のはしご車や化学消防車など消防車3台を使った「一斉放水」が鮮やかな放物線を描き(写真下は千葉市の消防ヘリが馴練に参加)、最後を締めくくった。
このほか「消防広場」も設置され、輪投げ、ボウリング、お絵かきコーナー、BlNGO、子ども対象の放水・防火服着装体験、防災啓発コーナー、消防車両や消防ヘリコプターの展示、15メートル級はしご車の搭乗体験等も行われたほか、屋台ジェスパル(岩根)も参加した。
会場には、マスコットキャラクターの「きさポン」「きみぴょん」「ふっつん」「ガウラ」なども姿をみせ子どもたちと記念撮影をするなど楽しく交流していた。
なお、木更津市消防署では今後、発生が危惧されている、首都直下地震及ぴ南海トラフ巨大地震等の災害から市民を守るため、日々訓練に励んでいる。
表彰者名は2面に記載。
未来に残そう青い海描く
木更津市と富津市の児童生徒9人入賞
木更津海上保安一など 図画コンの表彰式
木更津海上保安署(署長・市村吉主催、公益財団法人海上保安協会木更津支部(支部長・渡辺芳邦木更津市長)協賛の「第24回未来に残そう青い海・海上保安庁図画コンクール」の表彰式が、13日(土)、イオンモール木更津1階サウスアトリウムで開催された。
このコンクールは、海洋環境保全思想の普及と、海の安全を守る海上保安庁の仕事を広く知ってもらうことなどを目的に例年開催されている。
今回は、木更津市と富津市の小中学校六校の児童生徒から222作品の応募があり、審査の結果、海洋保全の重要性を表現した優秀作品9点の衣彰を行ったもの。
応募の内訳は、小学校低学年の部に43点、小学校高学年の部に67点、中学校の部に112点。
席上、渡辺会長・市村署長は、「このコンクールを機に、家でも学校でも、地域でも、海の環境に関心を持ち、大切にしてほしい」と願い、多くの素晴らしい作品に感謝した。
表彰式では受賞作品と制作した思い~「こんな海であり続けてほしい」、「まだ海を知らない子どもたちにもきれいな海を残したい」、「海岸でゴミ拾いをする人を中心に描いた。きれいになった海にはキラキラマークを付けた」~などが映像で紹介され、来場者に深い感銘を与えた。
同会場では、各学校からの全応募作品の展示や、海上保安署員の制服着用体験コーナーも設けられ、子どもたちの笑顔が広がっていた。
「公益財団法人海上保安協会」は、海上の安全及び治安の確保を図るため、海上保安活動に関する事業を行うことにより、安全で安心な社会の実現に寄与し、海上保安活動に関係する人々の福祉増進などを目的に設立されており、「木更津支部」は、昭和59年4月に発足、支部長は歴代の木更津市長(現在は渡辺芳邦市長)が就任している。
表彰者は次の通り。
(敬称略)
◎海上保安協会木更津支部長賞=大谷春乃(波岡小3年)、吉野玲桜菜(岩根小4年)、菅野恵永(畑沢中2年)
◎木更津海上保安署長袁=大河原結愛(波岡小1年)、田中凪沙(波岡小5年、3年連続受賞)、高橋くるみ(富津中2年)
◎優秀賁=宮野哲多(西清小3年)、田中杏依(波岡小5年)、石井陽葵(富津中1年)
郷土防災の要として
木更津市出初式 消防功労者を表彰①
【県知事表彰】
▽功労章(三人)=山田健一(団本部分団長)、徳永敏勝(第4分団第3部)、山田恵三(消防本部消防司令長)
▽精勤章(7人)=根本直弥(団本部分団長)、櫻井栄一(第1分団分団長)、山口雅博(第4分団第1部班長)、佐野剛(第7分団第1部)、佐久間智良(第7分団第3部班長)、影山靖人、栗田浩幸(以上消防本部消防司令補)
【県防災危機管理部長表彰】
▽防災危機管理部長章(11人)=重城弘毅(団本部分団長)、榎本隼久(第2分団副分団長)、池田一男(第1分団第2部)、泉幸太(第2分団大1部班長)、渡辺晃祐(第2分団第3部)、金子大輔(第8分団第2部)、三木佑一(第8分団第4部部長)、鴇田直久(第8分団第6部)、武井秀至、春日優二、三枝竜太(以上消防本部消防士長)
【県消防協会長表彰】
▽功労章(3人)=山本浩行(第7分団第2部班長)、佐久間由浩(第7分団第2部)、伊藤栄一(消防本部消防司令長)
▽精勤章(8人)=松野俊幸(第2分団分団長)、山中千秋(第6分団第2部部長)、大塚秀人(第6分団第三部部長)、佐久間大和(第7分団第2部班長)、西藪剛(第4分団第4部)、大村英明(第6分団第2部)、鈴木正宜、苅込成哲(以上消防本部消防司令補)
【県消防恒会君津支部長表彰】
▽功労章(16人)=池田翔(第5分団分団長)、関根三郎(第4分団副分団長)、鈴木良(第1分団第1部部長)、佐久間真朗(第3分団第2部部長)、露崎悠輔(第5分団第1部部長)、佐久間博久(第7分団第2部部長)、佐藤朋祥(第8分団第1部部長)、富岡章紀(第8分団第2部部長)、星野将輝(第8分団6部部長)、椿原聖康(第2分団第3部班長)、高橋辰夫、石井正輝(以上第2分団第1部)、桑田敏幸(第2分団第3部)、鶴岡孝(第2分団第4部)、小篭嵩紘(第3分団第1部)、伊藤照子(機能別分団女性部)
(敬称略、続)