「SDGS未来都市」に 他【新千葉新聞】

新千葉新聞2023年5月20日発行

「SDGS未来都市」に

令和5年度は28都市に、県内3例目
内閣府主催の選定賞授与式 木更津市を選定

持続可能なまちづくりに向けて「オーガニックなまちづくり」を推進している木更津市は国の「令和5年度SDGS未来都市」に選定され、今月22日(月)午後3時から東京都千代田区・中央合同庁舎で、内閣府主催の「選定証授与式」が行われる。
岡田直樹地方創生担当大臣が出席するほか、木更津市からは渡辺芳邦市長が出席する。
SDGS未来都市とは、内閣総理大臣を本部長とする「持続可能な開発目標(SDGS)推進本部」において、自治体によるSDGSの達成に向けた取り組みを推進するために、平成30年(2018年)度に創設された。
SDGSの理念に沿った基本的・総合的取り組みを推進しようとする都市・地域の中から、特に、経済・社会・環境の3側面における新しい価値創出を通して持続可能な開発を実現するポテンシャルが高い都市・地域として選定されているもの。
令和5年度は新たに28都市(累計182都市)が選定された。
千葉県では、市原市、松戸市に次ぎ、木更津市は3例目。
木更津市では、平成28年(2026年)12月に「木更津市人と自然が調和した持続可能なまちづくりの推進に関する条例」を施行し、地域社会を構成する多様な主体との連携のもと、持続可能なまちづくりに向けて。
「オーガニックなまちづくり」を推進している。
「第2期オーガニックなまちづくりアクションプラン(計画期間・令和2年度~令和5年度)」において、2030年のあるべき姿として、「自然に寄り添い、学び、経済が循環する自立した共生社会の構築を掲げ、SDGSに掲げられている「経済」、「環境」、「社会」の3側面の統合的向上を図るため、3つのプロジェクトに取り組んでいる。
このほど、第2期アクションプランを基軸とした「ORGANIC CITY PROJECT」~木更津SDGS推進モデル~の取り組みを申請したところ、県内3番目となる「SDGS未来都市」に選定されたもの。

第1回「職員採用試験」

一般行政職上級6人.土木上級5人等
木更津市が受験者募集 締め切りは今月31日

木更津市は、令和五年度第1回「職員採用試験(令和6年4月1日採用)」を7月9日(日)=第1次試験=に実施するにあたり、受験者を募集している。
申込締め切りは今月31日(水)。
募集職種と人数は、一般行政職上級・6人、土木上級・5人、建築上級・2人、電気上級・2人、化学上級・1人となっている。
申込書は、現在配布中で、駅前庁舎総務部職員課(8階)、朝日庁舎庁内案内、各公民館、金田出張所、富来田出張所で入手できる。
市ホームページからもダウンロード可。
申込方法は原則、市ホームページの採用試験情報内にある専用フォーマットよりオンラインで申し込む。
市が求める人物像は
▽人とのつながりを大切にする人、
▽自信を持って新しいことに挑戦する人、
▽木更津市に貢献したいという強い意欲と高い志のある人。
《やりがいが実感できる仕事を一緒にしませんか?》と、多くの申し込みを歓迎している。
詳しくは総務部職員課へ問い合わせを(℡0438-23-7467)。

地球環境について考える

~干潟の役割とブルーカーボン~
きさらづ出前講座 金田中学校で講演会

木更津市立金田中学校(校長・佐久間正哲、全校生徒・100人)では、今月9日(か)きさらづ出前講座(木更津市環境部環境政策課)により、「地球温暖化」~干潟の役割とブルーカーボン~についての講演を聞いた。
地球温暖化問題に対して木更津市の脱炭素プロジェクトの取り組みを知ったり、私たちが生活の中で今できることを考えたりした。
そして、金田の盤洲干潟の役割「ブルーカーボン」について学び、身近なことや今自分たちができる持続可能な社会づくりについて考える機会となった。
また、金田中学校では「ブルーカーボン~20年後の金田を考えよう~」という授業を全校で行い、日本最大級である盤洲干潟のことを学び、SDGS教育の一環として金田の将来について考え議論した。
参加した生徒は、「盤洲干潟は小学校の時から調べてきたが、今回改めて学習することで、干潟の凄さを知り環境保護にも力を入れていきたい」、「CO2が増えていることや干潟を守るために何ができるのか、自分はどうしたらよいか考えさせられた。家族ともこの話をして、地球温暖化について一緒に考えたいと思った」、「地球環境問題や海洋汚染等、ニュースで耳にするが『自分に関係ない。何もできない』などと思っていたが、今日の話を聞いて、自分には何ができるか考えるようになった」と述べていた。
金田中学校では、生徒会のボランティア活動として、今月21日(日)に行われる「盤洲干潟クリーン作戦(同実行委員会主催、木更津市後援、事務局・木更津市環境部環境政策課)」に参加する予定という。

花壇にあざやか夏の花

木更津ロータリーC あけぼの園生と植える

木更津ロータリークラブ(会長・大村富良)の社会奉仕委員会(委員長・江澤佳彦)では、18日(木)例会終了後、木更津市民総合福祉会館駐車場入り口にあるロータリーガーデンで、ふるさと学舎潮見(旧木更津市社会福祉協議会あけぼの園)の園生約10人と「花植え」を行った。
今年度の社会奉仕活動の一環として実施したもので、真夏を思わせる日差しの下、会員と園生たちは互いに協力しながら、きれいな花壇作りに精を出した。
変形花壇2か所に、新しく植えた花苗は、鮮やかな花が特徴の夏の花で、暑さや乾燥にも強い「ケイトウ」「マリーゴールド」「ガザニア」「キンギョソウ」「ポトチュラカ」。
赤色や黄色、オレンジ色の花は訪れる人たちの目に留まり、美しい環境で出迎えることが出来ると花苗を植える作業にも熱が入った。
今回は特に、ウクライナへの平和への願いを込めて、ヒマワリの種も植えた。
約2か月後に咲く予定という。
同クラブでは毎年、同ガーデンの草取りや、パンジーなど季節の花植えで環境美化に努めている。
作業後、同クラブからは、暑い中参加してくれたあけぼの園に、お茶などがプレゼントされた。

許されることのない過ち 内装工40代

飲酒運転の代償② 飲酒運転受刑者の手記

私がお酒を飲み始めた頃は、自分が飲酒運転をするなど全く思っていませんでした。
しかし、仕事帰りのある時、ちょっと飲んで帰ろうということになりました。
その時は車で来ていたのでどうしようか悩みましたが、「ちょっとだけなら平気だろう」、「運転代行でも呼べばいい」と思い、お酒を飲みに行ってしまいました。
お酒の量が本当に少しだけだったこともあって、その日はそのまま車を運転して帰りました。
このとき感じた「なんだ、運転できるな」という感覚こそが大きな過ちへとつながってしまったのです。
この日をきっかけに「少しだけなら」という甘い考えが優先されるようになりました。
20代前半から飲酒運転を始めるようになりましたが、この後すぐに飲酒運転による罰則が強化され、このタイミングで飲酒運転を全くしなくなりました。
本当にリスクしかないなと思ったからです。
しかし、40代を迎える頃から、再び飲酒運転をするようになってしまいます。
この頃には20代の頃と比べてお酒も強くなっており、何よりも車で好きな時間に移動して、好きな時間に帰ることができ、眠くなれば車の中で寝るという自由度が高く、楽なところが魅力でした。
こうなってしまってはもう止められるはずがありません。
そして、起こしてはいけない事件を起こしてしまいました。
その日は夜8時頃から朝方までお酒を飲み、その時は車で寝て帰るか、運転代行を呼ぷつもりでした。
しかし、いざ帰ろうとなった時に全く眠気を感じることもなく、気持ち悪いこともなかったため、家までは車で20分程度の距離ということもあり、そのまま運転を始めてしましました。
途中までは全く問題なく運転をしていましたが、半分を過ぎた辺りから居眠りをしてしまいました。
目が覚めたのは強い衝撃を感じたからですが、この時は何が起きたのか全く分かりませんでした。
そして、その場を確認しようともせず、そのまま家まで運転して帰りました。
この時、私は人を跳ね飛ばしてしまっていたのです。
完全なひき逃げ事件です。
その日の夕方に警察の方が家に来て、私はそのまま連行されました。
車の中で話を聞かされ頭が真っ白になりました。
自分が人を殺してしまった。
事故ではなく、事件を起こしてしまったのだと。
私は父親を若いときに亡くしており、兄弟もいません。
母親と2人で暮らしていましたが、母は目が悪く1人で出歩くことなど出来ませんでした。
そんな母を1人残して留置場での生活となりました。
その後、私は保釈され、判決の日まで母と暮らしました。
判決は懲役3年でした。
3年もの間、母を1人にしなければなりません。
しかしその後親戚からの手紙で母が病気で亡くなったことを知らされたのです。
手紙には、「お母さんはずっとお前の帰りを待っていたよ」とも書いてありました。
母親の最後に自分が居られなかったことが情けなくて仕方がありませんでした。
突然親しい人が居なくなるとことがどういう事なのか。
母が自らの身をもって教えてくれました。
被害者御遺族の方々は今の自分と同じ思いをされている。
そして、それをしたのは私なのだと母は教えてくれたのだろうと思っています。
刑務所を出てからが本当の償いです。
私は一生をかけて償い続けるつもりです。

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