産業振興への功績称えて 他【新千葉新聞】
- 2023/3/21
- ニュース
新千葉新聞2023年3月21日発行
産業振興への功績称えて
旭日小綬章受賞の鈴木克己氏の栄誉
多くの来賓等迎え 盛大に受章記念祝賀会
多年にわたり産業振興に寄与した功績により、令和4年秋の叙勲で「旭日小綬章受賞」の栄誉に浴された前木更津商工会議所会頭、鈴木克己氏(74)の『旭日小綬章受賞受章祝賀会』が、19日(日)午前11時から、オークラアカデミアパークホテル「平安の間」で盛大に開かれた。
祝賀会には、経済・政治・産業・神社・自治会・ロータリークラブ、会議所・知人など市内外の各界の代表約300人が出席して功績を称えた。
会場には多くの生花が飾られ、華やかな雰囲気の中で出席者を出迎えた。
祝賀会の司会は石村比呂美氏(かずさエフエム(株)代表取締役)。
発起人の加藤智生氏(木更津商工会議所副会頭)の開会のことばに続き、発起人代表の池田庸氏(木更津商工会議所会頭)が挨拶に立ち、鈴木克己氏の、”個が輝き、地域が輝く、木更津の実現”をスローガンに行ってきた数々の活動実績を紹介、長年にわたる産業振興活動や地域振興等への多大な貢献を披露した。
勲記披露は、八剱隆氏(千葉県神社庁副庁長、八剱八幡神社宮司)と鈴木久登志氏(新田区区長)、近藤直弘氏(木更津商工会議所副会頭)の3人で行われた。
来賓を代表して、浜田靖一氏(防衛大臣)、渡辺芳邦市長、永島克彦千葉県商工会議所連合会専務理事(佐久間英利連合会会長代理)、臼井日出男氏(千葉県神社総代会会長)、大村泰治氏(シャディ(株)代表取締役)が挨拶を行い、「鈴木氏の栄誉は産業界のみならず会議所や市の誇りであり、その精力的な活動には頭が下がります。今後も生涯現役でご指導・ご活躍いただきたい」等と祝辞を述べた。
また「健康に留意してこれからも頑張っていただきたい」と規子夫人の内助の功を労った。
日本商工会議所の三村明夫前会頭からの叙勲の栄誉を称える賀状を内田愼一郎氏(木更津商工会議所副会頭)が伝達、熊谷俊人千葉県知事等からの多くの祝電も披露された。
鈴木氏への記念品贈呈は大里光夫氏(木更津東ロータリークラブ会長)が行った。
続いて、お孫さんの鈴木正一さん(4月から大学2年)や鈴木大輝さん(同中学1年)鈴木結希菜さん(同小学4年)から鈴木夫婦ぬ美しい花束が贈呈されると、笑顔が広がり和やかなひとときとなった。
数々のお祝いの言葉を受けて鈴木克己氏は「受章は身に余る光栄でこれもひとえに周りの人たちのお陰で、今日の祝賀会のテーマは、”感謝”としたい。今後とも皆様のご厚情に報いるべく、尚一層精進して砦なりとも地域・社会に貢献していきたい」と謝辞を述べた。
曽我英孝氏(協同組合日本陶芸チェーン理事長、(有)松崎屋陶器店代表取締役)の乾杯の発生後、祝宴に入り、木更津芸者衆による祝舞では「鶴亀」「元禄花見踊り」「木更津甚句」「せんおんかいな」の踊りが披露されたほか、神社庁の笙や笛、太鼓などによる「雅楽」の音楽や舞も披露され、祝賀会に華を添えた。
最後に北山秀彦氏(千葉県神社庁庁長)による万歳三唱で会を締めくくった。
鈴木克己氏(木更津市新田)の略歴は次の通り。
昭和63年9月から(株)すず陶代表取締役社長。
平成4年4月から木更津商工会議所議員、以後常議員、副会頭を経て平成25年11月会頭に就任、令和4年10月31日任期満了に伴い退任、30年間の長きにわたり、木更津市を核とした地域経済の発展、木更津市の中心市街地活性化・市政運営などに貢献してきた。
主なもなものでは商工会議所の組織・財政基盤強化・会員増強、木更津市産業・創業支援センターの設置・電子地域通貨『アクアコイン』の導入・普及など。
これらの功績により日本商工会議所会頭表彰、関東経済産業局長表彰等を受賞している。
また、よさこいソーランの木更津かずさ連会長や木更津伝統技術を守る会会長、千葉県神社総代会君津支部長も務める。
オーガニックビレッジ宣言
木更津市と佐倉市が発表へ 有機農業を推進
木更津市は、本年度、「有機農業産地づくり推進事業」(国庫事業)を活用し、地域ぐるみで有機農業の推進に取り組んでいる。
このほど、「オーガニックビレッジ宣言」についt、熊谷俊人千葉県知事の立会いのもと、同じ取り組みを実施している佐倉市と合同で、報道発表を行うことになった。
今月23日(木)午後、千葉県県庁本庁舎5階大会議室で、渡辺芳邦木更津市長と西田三五(にしださんご)佐倉市長が、来賓に農林水産省関東農政局職員を迎え、熊谷知事を立会人に、「オーガニックビレッジ宣言式」を実施する。
2市町が宣言文を読み上げるほか、知事挨拶、記念撮影など。
オーガニックビレッジ宣言とは、事業実施により、有機農業実施計画(原則5年間)を策定した市町村長が、今後はこの計画に基づいて有機農業を推進五していくことを宣言するもの。
この計画には、生産から流通・販売まで、市町村と地域が一体となって有機農業を盛り立てていく具体的な取り組みが示されており、有機農業の取り組み面積の拡大等が期待される。
国庫事業「有機農業産地づくり推進事業」についての事業内容は
①有機農業実施計画策定に向けて意見聴取の実施
②試行的な取り組みの実施
③有機農業実施計画(原則5年間)の取りまとめ。
実施主体は市町村、または市町村が参画する協議会。
補助率は定額(市町村1か所当たりの上限は1000万円)。
昨年の実績は32道府県55市町村が実施。
県内244人
19日のコロナ感染
県内で19日(日)、新たに244人が新型コロナウイルスに感染し、1人が死亡したと発表された。
感染者数は前週の日曜日から45人減少。
同日現在の感染者累計は145万9404人に増えた。
新規クラスター(感染者集団)の発表はなかった。
前日18日(土)の感染者数は289人で、前週の土曜日から42人減少。
昨年10月16日以来、約5か月ぶりに死者とクラスターの発表はなかった。
社説
命のつながりの偉大さ
東の空がうっすら明るくなり始める午前5時ごろ、ウォーキングをしていると、細い三日月が白い光を放っていた。
この月をひとり占めしながら、古人もこの美しい月を見ていたのか!?と考えると、命のつながりの偉大さに感慨深い。
先ごろ、「2022年雄自殺者数は21881人(対前年度比847人増)、このうち小中高生の自殺者数は514人に上り、統計のある1980年以来、「過去最多」などと報道され、衝撃を受けた。
これは警察庁自殺統計・確定値に基づき厚生労働省がまとめたもので、長引くコロナ禍等で過去3年間で3割の増。
小中高生においても、全ねんから41人増え、最多だった2020年の499人を上回った。
内訳は、小学生17人、中学生143人、高校生354人で男子高校生が全体の4割を占めている。
小中高生の自殺原因や動機では(遺族への調査、1人4つまでの複数回答)
①学校問題(学業不振、進路の悩み、学友との不和等)
②家庭関係(家族からの躾・叱責など)
自殺者全体の男女比では、男性が14746人(対前年比807人増、09年以来の増加)、女性は7135人(同67人増、3年連続増加)
原因・同機は(1人4つまでの複数回答)
①健康問題(12774人)
②家庭問題(4775人)
③経済・生活問題(4697人)
④勤務問題(2968人)
が上位を占めた。
年代別では、50代が4093人(対前年比475人増)、80代は2490人(276人増)。
厚生労働省自殺対策推進室では「状況を注視し、コロナ禍の影響分析などを進めていく」としておりが、マスク着用の緩和でも生活状況・環境は変わらない。
少子化が進展するなか、『子どもは国の宝』といわれながらも、親世代の心身・経済面の苦境は即、子供世代に波及する。
3月は自殺対策強化月間。
新年度に向けて尊い命を守りたい。