児童が火の用心を訴え 他【新千葉新聞】
- 2023/3/7
- ニュース
新千葉新聞2023年3月7日発行
児童が火の用心を訴え
今日までイオンモールで作品を展示
木更津市消防本部 防火ポスター表彰式
「お出かけは マスク戸締り 火の用心」を全国統一防火標語に、「令和5年春季全国火災予防運動」が、3月1日~7日までの7日間、全国一斉に展開されているが、木更津市消防本部(消防長・高岡禎暢)では、どう運動の一環として、1日~7日午前10時~午後5時まで、市内の小学2年生~6年生が描いた「防火ポスター展」をイオンモール木更津2階イオンホールで開催している。
また、5日(日)にはイオンモール木更津東側バス待機所で「消防広場」を開催し、消防車両の展示や火災予防啓発品の配布など行い、火災予防を訴えた。
同消防本部が、火災予防の啓発をするため募集した防火ポスター展には、市内小学校18校から183点の応募があり、その中から審査の結果、市長賞5点、教育長賞5点、消防長賞5点、審査員特別賞5点(以上各学年1人)など特別賞25点や佳作25点が決まった。
5日には午前10時から同展示会場で、保護者も同席するなか、特別賞入賞者25人の「表彰式」を行った。
渡辺芳邦市長や廣部昌弘教育長、高岡消防署長、細野暢消防団長、佐藤善久危険物安全協会副会長、渡邉元貴防災協会長などが出席して入賞児童に表彰状を授与した。
表彰の後、挨拶に立った渡辺市長は、火の用心についt関心を高め、ポスターにその思いを表現した子どもたちの取り組みを称え、これをきっかけに梶には気をつけてほしいとし、「昨年市内では火災が46件発生、そのうち1人が亡くなっている。原因の一番は放火、又は放火の疑い、家の周りに燃えるものを置かないことが大切です。住宅用火災警報器設置が義務化され10年経つが、設置率は80%。電池切れなど確認してほしい。さらに火災予防活動を進めていきたい」などと注意を呼びかけた。
このほか、特別賞と共に佳作25作品も木更津市公式ホームページに展示している。
入賞者は次の通り。
パートナーシップ制度
共生社会へ2つの宣誓制度を同時導入
木更津市4月から ファミリーシップも
木更津市では、性別等にかかわりなく誰もが安心して暮らせる共生社会を実現するため、《パートナーシップ・ファミリーシップ宣誓制度》を4月1日から開始する。
同制度は、性別等に関わりなくお互いを人生のパートナーとして、日常生活において協力し合うことを約束した2人が、パートナーシップの関係にある事を先制するもので、ふたりにそれぞれ子供や親がいる場合、あわせてファミリーシップも宣誓できるもの。
パートナーシップ宣誓制度は県内8番目で、ファミリーシップを含めると市川市・習志野市・柏市に次ぎ県内4番目、県南地域では木更津市が初の取り組み。
この制度は婚姻制度とは異なり、法律上の効果が生じるものでないが、市がふたりの思いを尊重し、LGBTQ+など性的マイノリティの人や、事実婚の人などが感じている生きづらさの軽減・解消を図ることを目的にしている。
同制度実施後も、市では事業者や関係団体と連携を図りながら制度の趣旨の浸透を進め、より効果が高まる街づくりを進めて行くことで、大切なパートナーやその家族とともに、誰もが安心して自分らしく暮らせるよう応援していく。
令和5年度当初予算案一般会計で同制度の関連費30万円を計上しているほか。開会中の定例市議会に『彩り豊かな個性が集う共生社会づくり条例の制定』を提案している。
同制度を利用しての宣誓は予約が必要(宣誓希望日の原則3日前、土・日・祝・年末年始を除く)。
TEL0438‐38‐3089。
同制度の詳細や関連情報は『ガイドブック』又は市公式ホームページ(QRコード)等で。
https://www.city.kisarazu.lg.jp/kurashi/sanka/1011021/1011023.html
モンゴル教育科学大臣顧問
実習工場や実験室など 木更津高専を視察
モンゴル教育科学大学顧問一行が先月、木更津工業高等専門学校(以下木更津高専)を視察した。
当日は、ガンゾリグモンゴル教育科学大臣顧問(モンゴル国立大学教授)ほか2人が来校した。
木更津高専とモンゴルの間では、2019年にモンゴルの3高専(モンゴル工業技術大学付属高専、モンゴル科学技術大学付属高専、新モンゴル学園高専)と連携交流協定が締結されている。
また、2022年11月18日には、モンゴル教育科学省事務次官ほか6人の視察団も木更津高専を訪れている。
視察プログラムでは、高専機構と同校から挨拶、関係者の紹介、概要説明があり、視察団から、高専のシステムなどについての質疑応答があり、引き続き学内見学を実施した。
実習工場や実験室では、担当職員と技術職員から、実験装置についての説明を受けながら施設見学し、見学後の懇談では、質疑応答や意見交換が行われた。
木更津高専での、更なる海外教育機関との連携・国際交流活動の活性化が期待されている。
県内286人
5日のコロナ感染
県内で5日(日)、新たに286人が新型コロナウイルスに感染し、2人が死亡したと発表された。
感染者数は前週の日曜日から116人減少した。
同日現在の感染者累計は145万5205人。
新規クラスター(感染者集団)は2件確認された。
4日(土)の感染者数は397人、死亡2人。
感染者数は前週の土曜日から113人減少。
クラスターは1件。
新番付を発表
地元3力士昇進
日本相撲協会はこのほど、今月13日から始まる大相撲春場所(エディオンアリーナ)の新番付を発表した。
郷土力士の千代嵐(木更津市出身・九重部屋)は幕下東九枚目から同東七枚目にあがった。
先場所(初場所)は4勝3敗で勝ち越した。
雅(君津市出身・二子山部屋)は序二段東65枚目にあがった。
先場所の成績は5勝2敗の牡蠣越。
琴佐藤(富津市出身・佐渡ケ嶽部屋)は先場所を6勝1敗の見事な成績で勝ち越し、序の口西11枚目から序二段西32枚目に昇進した。
社説
3月は自殺対策強化月間
3月1日午後零時20分頃、埼玉県内の中画工で1年生の教室に刃物を持った高校生(17)が侵入、男性教員(60)を切りつけるという殺人未遂事件は発生した。
清とは校庭に無事避難し、犯人の高校生は他の教師などに取り押さえられた。
この「高校生は警察の調べに「誰でもいいのでジトを殺したかった」「以前から人を殺すことに興味があった」「確実に学校が開いている時間を狙った」などと話している。
その2日後の3日、広島市内の中学校男子トイレで、1年生の男子生徒(13)が同じクラスの男子(12)を自宅から持ってきた包丁で切りつけるという類似事件が発生した。
切り付けた男子生徒は教員に「誰でもよかった」などと話している。
埼玉県では2月ごろに猫の切断死骸が小学校校庭や講演など5か所で発見され、警察は関連性を調査中という。
あわただしい年度末、学校では友だちなどとの別れもある。
そのあとはすぐに新年度、新しい環境、友だちも変わり、様々なことがスタートし、不安がいっぱい。
この時期、思春期の子供たちは「こころのバランス」が乱れやすくなる時でもあるという。
大人でも、日々の暮らしでは倬さんおストレスを抱え、この鬱憤(うっぷん)を何かにぶつけたいと思うことは多々ある。
それが家庭内暴力、DV(ドメスティック・バイオレンス)に発展したりもする。
しかし多くの人は、自身の理性で実行はせず、我慢や改善する努力、公的機関の支援を受けたりするが、人生経験の浅い若者には難しいこともある。
こんな精神状態のときは、誰かとおシャベルをしたり、自然を愛でたりするだけでも、心に良い幸せホルモン「オキシトシン」が分泌され、自律神経を整え、ストレスが軽減される。
身近で塞ぎこんでいる人がいたら「おはよう!」の声掛けだけでも、一人ぼっちを救う手立てになる。
3月は自殺対策強化月間。
自分も他人も傷つけない日常を構築したいものである。