奉仕と友愛で更なる飛躍へ
- 2023/2/26
- ニュース
新千葉新聞2023年2月26日発行
奉仕と友愛で更なる飛躍へ
4市市長のパネルディスカッションも
木更津ロータリークラブ 創立70周年記念式典
国際ロータリー第2790地区 木更津ロータリークラブ(会長・大村富良)の「創立70周年記念式典」が23日(木・祝)午後1時から、かずさアカデミアパーク メインホールで200人を超える出席者のもと、盛大に開催された。
同クラブは1953年(昭和28年)6月22日、千葉ロータリークラブをスポンサークラブとして県下で2番目に創立、初代会長は山崎直氏(木更津市長)で、今年70周年の大きな節目を迎えた。
創立70周年実行委員長の松田紀道氏のもと記念事業が行われ、木更津、君津、富津、袖ケ浦の4市市長による『魅力あるまちづくり』をテーマにした郷土愛にあふれた「パネルディスカッション」が展開された。
初めに記念例会では、大村会長の開会の言葉と共に点鐘、国歌斉唱、ロータリーソング『奉仕の理想』を唱和-と続いた、
主催者挨拶に立った大村会長は、これまで奉仕と友愛の崇高なロータリー理念のもと、青少年の健全育成や環境美化、社会福祉、国際交流などの活動を行ってきたが、これもひとえに多くの地域の皆さんやロータリーの仲間などに支えられたことに感謝とお礼の言葉を述べたうえで、今年度の奉仕活動のテーマを『ロータリーを楽しみながら 地域で良いことをしよう』に決め、それに沿って地域社会や地域の子どもたちのために奉仕活動に励んでいきたい-と決意を語った。
また、松田実行委員長は、木更津RCの昭和28年の創立時の様子、鈴木康夫氏や星野隆輝氏等のチャーターメンバーから聞いた話を紹介。
今では木佐亜rづ東RCなど6クラブの子クラブが誕生しているが、これからは75周年に向かって地域に信頼される木更津RCをつくっていきたいと話を結んだ。
続いて、壇上の来賓が紹介され、国際ロータリー第2790地区ガバナーの小倉純夫氏、千葉RC会長エレクトの鈴木定徳氏、渡辺書士国木更津市長の3氏が来賓を代表して祝辞を述べ、歴史と伝統に培われた木更津RCの多大な地域貢献を称え、限りない飛躍・発展を祈念した。
このほか来賓として、石井宏子君津市長、高橋恭市富津市長、粕谷智浩袖ケ浦市長、パストガバナーの山田修平氏と櫻木英一郎氏、第5グループがバナー補佐の梶暉芳氏、石塚修茂RC会長、山田弘一上総RC会長、須藤隆富津中央RC会長、大里光夫木更津東RC会長、武田富士子君津RC会長、福原孝彦袖ケ浦RC会長、立石泰之富津シティRC会長が出席した。(地元4市には木更津RC含み7つのRCがある)
午後1時30分からの「パネルディスカッション」では、それぞれの市長が木更津市、君津市、富津市、袖ケ浦市の順に、各市のPR(魅力)を熱く述べた後、テーマ①「地域資源をイマジン!」、②「地域をつなぎ、より良いネットワークの実現!」、③「楽しみながら変えていこう!」-などについて各市の取組や考えがスクリーンに映し出され、紹介された。
最後は地元4市の共通課題として、交流人口や定着人口を増やしていこう、多くの人に来てもらいたい、住んでもらいたいと、4市でPRして、未来をつくっていこう、この地域を盛り上げて発展させていこう、新しいつながりで、より良い地域を作っていこう!-との意見で一致した。
4市市長の「魅力あるまちづくりについて」の有意義な話には勉強になったとの出席者の感想が聞かれた。
午後3時半に閉会した。
2月下旬以降に計3機
陸自オスプレイ 米国から海上輸送
木更津市は24日、陸上自衛隊V-22オスプレイの輸送について、「2月下旬以降に計3機の日本に向けた海上輸送が開始されることとなった」と防衛省北関東防衛局から情報が寄せられたと発表した。
(市は輸送開始が2月24日以降である事を防衛省に確認している)
情報内容は次の通り。
陸自オスプレイについては、17機体制を予定しており、令和2年7月以降、合計11機が米国から米軍岩国基地を経て木更津駐屯地に輸送された。
このほど、12期以降の米国本土からの期待輸送について調整した結果、2月下旬以降に計3機の日本に向けた海上輸送が開始されることとなった。
国内の到着地は米軍岩国基地であり、現時点では、到着記事は3月中旬から下旬を予定している。
米軍岩国基地到着後、米側の要員により、輸送のために施されていた保護処置の解除、飛行前点検・整備、試験飛行等が1機毎に実施される。
それらが終了した機体は順次、木更津州頓智に1機ずつ飛行する予定(飛行は1日当たり1機の予定)。
なお、新型コロナウイルスの感染拡大防止のための措置が必要な場合があるため、米側要因による前記作業の実施時期は未定であり、現時点では、木更津駐屯地に輸送される具体的な日付は確定していない。
木更津駐屯地への輸送時期等の詳細については、状況の進展に応じ、改めて知らせるという。
3市直近7日間は減少に
コロナ感染状況 兼愛は24日は183人
木更津市、君津市、富津市における、新型コロナウイルスの直近7日間(2月17~13日)の感染者数が24日(金)に発表された。
木更津市は136人で前回から47人減、君津市が70人で前回より13人減、富津市は22人で前回から9人減少した。
各氏の直近1週間の感染者状況は次の通り。
①医療機関等で診断 ②陽性者登録センターに登録 ③入院した人 ④自宅・ホテル療養者(推計)
【木更津市】
◎感染者数・136人
▽内訳=①109人②27人
▽療養状況=③1人④35人
【君津市】
◎感染者数・70人
▽内訳=①60人②10人
▽療養状況=③0④70人
【富津市】
◎感染者数・22人
▽内訳=①17人②5人
▽療養状況=③0④22人
兼愛では24日、新たに183人が感染し、10人が死亡した。
感染者数は前週の金曜日(665人)から482人減少。
新規クラスター(感染者集団)は1件確認された。
イノシシが地元に出没
富津警察署など 被害を防ぐための注意
昨今、イノシシの出没情報が地元各地から警察署などに寄せられている。
【被害を防ぐ】には、徒歩による移動や散歩などでは、見通しの悪い早朝・日没後の時間帯はなるべく避けること。
イノシシは習性として林緑部から突然出没する傾向にある。
なるべく見通しの良い道を通るなどの自己防衛策を取ること。
【イノシシに遭遇】してしまったら
▽近づかず、刺激を与えないこと
▽背を向けずにゆっくりと後ずさりし、落ち着いて行動すること
▽イノシシの視界から外れるように、落ち着いて静かにその場を離れ、建物や高いところに逃げる
▽物を投げて追い払おうとすることは大変危険
▽イノシシは動くものに敏感に反応するので、亜県都の散歩中は特に注意が必要
【イノシシの出没を確認したら】
警察や市役所(鳥獣対策室)等に通報して欲しい。
ベンサミアナタバコのゲノム解読
DNA研究所等 植物化学等の発展に期待
公益財団法人かずさDNA研究所(木更津市かずさ鎌足)はこのほど、名古屋大学、国立遺伝学研究所と共同で、ベンダミアナタバコの全ゲノムを解読したと発表した。
ベンサミアナタバコ(Nicotiana benthamiana)は、煙草の原料となるタバコ(Nicotiana tabacum)の近縁種で、ナス科タバコ属に属する。
ベンサミアナタバコは、扱いの手軽さから、実験植物として植物学の基礎研究で長年利用されてきた。
最近では、外来の有用たんぱく質を植物細胞内で清算させる技術により、医薬品の製造にも用いられている(例えば、COVID-19のワクチンを田辺三菱製薬の子会社が開発<今月3日に商用化断念を発表>)。
また、作物の品質アップや収量増、病害虫の被害や連作障害の回避に役立つ「接ぎ木」が成立する仕組みの研究にもベンサミアナタバコが用いられてきた(名古屋大学生物機能開発利用研究センター)。
タバコ属植物は近縁種との交雑が繰り返されたことで複雑なゲノム構造を持つため、これまで断片的なゲノム情報しか公開されていなかった。
同研究では、長いDNA配列を読むことができる最新のロングリード塩基配列解読装置を用いて、ベンサアミナタバコのゲノムを染色体レベルで端から端までひとつづきで決定することに世界で初めて成功した(約28億塩基対)。
ベンサアミナタバコの全ゲノム情報が得られたことにより、タバコ属植物を用いた基礎研究が加速し、新しい農業技術の開発や、病害虫の感染防御など植物病理学の研究が飛躍的に進むことが期待される。
同研究成果は、重要植物ゲノムの日本からの独自公開であり、日本植物生産理学会発行の国際学術雑誌『Plant and Cell physiology』=今月9日付=に掲載された。