威勢の良い初競りの声 他【新千葉新聞】
- 2023/1/6
- ニュース
新千葉新聞2023年1月6日発行
威勢の良い初競りの声
魚市場と青果市場で「初荷式」を実施
木更津市公設地方卸売市場 今年も安定供給で
君津地域住民などの台所を預かる木更津市公設地方卸売市場(市場長・高橋雅子)で5日(木)、1年の商いの初めである初競りが(初セリ)が行われ、威勢の良いセリでスタートした。
この日、日の出前の午前6時15分から魚市場で、午前6時30分からは青果市場で順次「初荷式」が開始された。
青果市場では「初市式」として、大一木更津青果(株)の碓井宏代表取締役が、「令和2年から猛威を振るう新型コロナがこの冬再び感染拡大の様相を見せ始め収束が見えない状況だが、この重要な生鮮食品を扱う以上、今まで以上にコロナ対策に力を入れて対応していくの後協力いただきたい。
地域に密着した必要とされる業者として、安全・安心、しかも安定供給、適正価格で不安を払しょくしていきたい」などと新年の挨拶を行った。
続いて施設開設者の渡辺芳邦木更津市長が、昨年はコロナ対策や海外情勢の悪化による燃料費の値上げなど大変苦労の多い年であったと労い「厳しい状況の中、地産地消に力を入れ、消費者に安全で安心な生鮮食料品などを安定供給するという市場の役割を果たすため、円滑な管理運営に努めるととともに、将来にわたる運営について、老朽化の対策を含めた市場の経営戦略の策定に取り組んでいく」とし、木更津青果商連合会の東守幸理事長も、食の安全を守り、今年1年の商売繁盛を願い挨拶。
その後、大一木更津青果(株)執行役員の角井美樹夫氏による威勢の良い手締め(3本締め)で輝かしい年を祈念した。
笹竹につけた「祝 初荷大一青果」ののぼりがはためく「初競り」には例年同様、八百屋、小売店や料亭関係者など多くの買受人が出席、競り人の掛け声と共に、豊富に揃った新鮮な野菜・果物・花類など地場・近郊から集まった産物を次々とセリ落としていた。
同青果市場には、木更津綜合食品協同組合と木更津青果商協同組合、金港青果商協同組合の3つの組合が入っており、買受人の登録は、君津地域4市と市原・館山・南房総各市と鋸南町等を含み、令和4年3月31日現在で195人、水産部は104人、そのうち木更津鮮魚商協同組合は44人。
一方、魚市場の「初荷式」では、荒井弘導木更津魚市場(株)代表取締役が「生産者の経営や生活を守ることが大事で、組合員や生産者と一体となって、思いを一つにして、厳しい状況を乗りこえていきたい」と挨拶。
渡辺市長は「昨年はコロナ化や物価高騰など大変だった。世界的に見ても食糧安全保障の危機が懸念されている。市としても持続可能なまちづくりのため、より一層、食料供給の強靭化に取り組んでいる。集出荷の拠点としての当市場の役割は、ますます重要性が増しており、新鮮な魚や水産物の案z¥鄭供給と市場の活性化に向け努力していく」と挨拶し、魚市場の繁栄を祈念した。
買受人代表の木更津鮮魚商協同組合・渡辺昇理事長も「今年は、水産物が豊漁で、水産業の飛躍の年にしたい」と祝辞を述べた。
席上、佐伯昌宏経済部次長、髙橋雅子市場長も紹介された。
最後に(株)木更津魚市場鮮魚部長・鶴岡英明氏による手締め(魚河岸一本締め)で令和5年の新年を祝った。
ドナー(提供者)見つかる
請西小2年難病の 川西歩実さん移植へ
昨年末の12月29日、嬉しいニュースが飛び込んできた。
国指定の難病「再生不良性貧血」のため、昨年7月から千葉市内の病院に入院して骨髄移植を待っていた、木更津市立情愛小学校2年の川西歩実さん(かわにしあゆみ・8歳)に~ドナー(提供者)が見つかり、移植に同意してもらい、移植が決まった~という知らせである。
歩実さんの両親、川西傑司さん(47)と亜紀代さん(42)が明らかにした。
歩実さんの「再生不良性貧血」を治療するためには、医師から「HLAという白血球の型が一致する人からの骨髄移植が有効」との診断を受けていたが、両親・親族・骨髄バンクのドナー登録者の中に適合者はいなかった。
両親の苦悩を知った地域の人々や、請西小学校、歩実さんが卒園下むつみ保育園、君津地域4市の教育委員会、日本赤十字社、報道機関、骨髄バンク登録を呼びかけるチラシを掲示した木更津市内の商店・飲食店数百店など、支援の輪が広がった。
川西さん夫婦はこれまで何度も献血会場に足を運び、骨髄バンクへの登録を呼びかけたり、フェイスブックで窮状を訴えて来た。
「ドナーの方には、命の源を分けていただくことに、言葉では言い表せないくらい感謝の気持ちです。これから先は辛い治療が始まりますが、家族一丸となって乗り越えていきます。同じ血液疾患で闘病中の方々、ドナー・命のタスキリレーを待ち望んでいる人々はたくさんいます。歩実が退院し、落ち着いたらまた、ドナー登録を呼びかける活動を再開したい」としている。
なおドナーについての情報、移植に関する予定等は非公開となっている。
マスク用パット『イキソレ~ル』
木更津市のキサラ・キカク吉田武郎氏 販売が開始に
長引くコロナ禍で、マスク着用の日常は続いているが、「メガネ使用者にとっては、域でメガネが曇ったりして困っているほか、マスクの隙間から息が漏れ感染するのでは」等の課題解決を研究していた、木更津市在住のキサラ・キカク、吉田武郎さん(48)は、~マスクと肌の隙間を受ける新商品、~シリコン製のマスク用パット『イキソレ~ル』を開発、商品化のために昨年2月からクラウドファンディングで30万円を募っていた。
その後、多くの人々の支援のお陰でクラウドファンディングを達成、昨年12月から「楽天市場」「Yahoo」「Amazon」での、寒い外でもメガネが曇らないマスク用パッド「イキソレ~ル」の販売が開始された。
吉田さんは「皆様お一人お一人の御支援のお陰でようやくご恩返しできることになりました」と感謝しており、プレゼント企画も行っている。
詳細はHP http://tretri.com/fab/top-lp
『特許事業イキソレ~ル』等で確認していただきたいとしている。
TELは090-2221-7690。
県4035人
4日のコロナ感染
県内では4日(水)、新たに4035人が新型コロナウイルスに感染市12人が死亡したと発表された。
前週の水曜日から5077人減った。
累計感染者数は130万0719人。
県は昨年12月29日から1月3日まで見合わせていた新規クラスター(感染者集団)の集計を再開した。
4日は11件確認され、君津地域では木更津市と君津市の何れも高齢者施設で共に8人が感染した。