新規抗ウイルス応答を発見 他【新千葉新聞】
- 2021/7/2
- ニュース
新千葉新聞2021年7月2日発行
新規抗ウイルス応答を発見
東京慈恵会医科大学と脂肪酸代謝制御で
かずさDNA研究所等 世界で初めての発見も
公益財団法人かずさDNA研究所(木更津市)オミックス医科学研究室の遠藤裕介室長の研究グループは、東京慈恵会医科大学細菌学講座の金城雄樹教授の研究グループと共同で、脂肪酸代謝制御による新規抗ウイルス応答を発見した。
脂肪酸代謝経路を適切にコントロールすることで、獲得免疫系の司令塔であるT細胞からI型IFNが協力に誘導されること、また、I型IFNを高生産するT細胞は、マウスへbのインフルエンザウイルスの感染を効果的に抑制することが共同研究により明らかになった。
さらに、これまで知られていなかった、I型IFN産生T細胞を誘導する脂肪酸スイッチを世界で初めて発見した。
同研究は2017~2021年の間、千葉大学の中山俊憲教授、国立感染症研究所の高橋宜聖センター長の協力を得て行った。
同研究では初めに、脂肪酸合成の律速酵素ACCIの欠損により、I型IFN誘導遺伝子の発現が劇的に増大することを発見した。
興味深い現象である一方で、律速酵素の欠損では同現象の誘導を担う責任脂質については、更なる検証が必要だった。
そこで同研究グループはDRISPR/Cas9システムや高精度リピドミクス解析を駆使することにより、脂質代謝酵素、しs津代謝分子にアプローチすることで責任脂質の探索を試みた。
詳細な検討を重ねた結果、オレイン酸を含むT細胞の抗ウイルス応答に重要な作用をもたらすことを見出した。
また発展的な研究により、ウイルスへの抵抗性を著しく改善する医薬品シーズを1件発見した。
同研究所等は今回の成果から、脂肪酸代謝の調節により、I型IFNを高生産するT細胞の誘導を促すとともに、ウイルスの複製に必要な脂肪酸を断つ、生体にとって一石二鳥となる独創的な新規抗ウイルス薬の開発ができると考えている。
脂肪酸代謝が抗ウイルス薬の有望な標的になることを期待して、新型コロナウイルスやHIVウイルスを含む様々なウイルスで、抗ウイルス活性やその詳細な機構を検証していくとしている。
同研究の成果は、6月29日の午後6時(日本時間)に英科学誌CommunicationsBiologyに掲載された。
現状を見て意見聞く
5人の評価員が各クラスの授業を参観
木更津市立波岡小学校 学校評議会開催
木更津市立波岡小学校(校長・増田一秀、児童数・220人)では、6月25日(均)午前9時50分から11時30分まで今年度の「第1回学校評議員会」を開催した。
同会は波岡小学校への意見を伺う貴重な機会-としている。
昨年度は、コロナウイルス感染症の影響もあり、11月に第1回学校評議員会を実施したが、今年度は感染症予防対策の準備を万全にし、例年通り行うこととなった。
評議員の人たちに学校の現状を見てもらい、意見を伺う貴重な場である評議員会。
評議員は矢野直明・波岡公民館長、井手口和枝・波岡地区主任児童委員、出口真由美・波岡西地区主任児童委員、濱嵜光徳・元PTA会長、鈴木不動・前PTA会長の5人。
校長室で委任状を渡し、各クラスの授業を参観してもらった。
その様子を見たあと「外国語授業は活発だた」、「集中して学習している様子が伝わってきた」などの感想が聞かれた。
最後に、増田一秀校長の「波岡小学校としてのチーム力を向上していけるように取り組んで行きます。そして、これからも開かれた学校、信頼される学校づくりを目指していきます」という挨拶で会を締めくくった。
次回は、地域の感染状況にもよるが、11月に行う予定という。
地元4市で計8人が感染
30日県発表コロナ 木更津でクラスター
県によると6月30日、君津地域4市では全市で新型コロナウイルス感染が確認された。
市別に内訳は木更津市が3人、君津市3人、富津市1人、袖ケ浦市1人の計8人。
木更津市のフループホーム「ふるさと・木更津」で職員と利用者計5人の感染が分かり、クラスター(感染者集団)と認定された。
新規感染者は次の通り。
①職業等②推定感染経路③検査確定日
【木更津市】
▽30代男性(無症状)①会社員②同居家族③6月28日
▽10代女性①学生②不明③6月29日
▽40代女性①自営業②不明③6月28日
【君津市】
▽20代女性①アルバイト②その他③6月28日
▽30代女性①会社員②その他③6月28日
▽50代男性①会社員②不明③6月29日
【富津市】
▽20代男性①会社員②その他③6月28日
【袖ケ浦市】
▽20代女性①会社員②その他③6月28日
地元4市の同日現在の累計感染者数は、木更津市が689人、袖ケ浦市が271人、君津市が263人、富津市が127人に増えた。
県内では同日、1人の死亡と156人の感染が判明した。
(株)SUBARUを選定
米軍による入札 オスプレイ定期整備
普天間飛行場に配備されている米海兵隊オスプレイについては、令和3年7月以降の定期機体整備を請け負う企業を選定する入札が米軍によって行われており、この入札に対して日本企業からも鄭さんを行っていたところ。
6月25日(日本時間)、米軍から同県入札結果が公表され、これまで木更津駐屯地において定期機体整備を実施してきた株式会社SUBARU(スバル)が引き続き整備企業に選定された。
木更津市が6月25日、防衛省北関東防衛局からの情報として発表した。
なおこの他、日本飛行機株式会社も整備企業に選定されている。
防衛省としては、米海兵隊オスプレイと陸上自衛隊オスプレイを共通で整備できる基盤を確立していくという方針のもと、引き続き我が黒企業に対して陸上自衛隊木更津駐屯地の格納庫を貸し付けることとしている。
具体的な内容については、地元自治体(木更津市等)に丁寧な説明を行いつつ、米国政府等との調整を進めていきたいと考えている。
2000年の所得公開
資産公開法等 国会議員や市長、県議
資産公開法、資産公開条例に基づき、国会議員や知事、市町村長、県議等の、2000年1年間の所得(給与等)などが6月30日、公開された。
千葉県議93人の平均は1624万円(前年比88万減)。
4月に退任した森田健作前知事は2326万円(前年比382万円減)だった。
4月就任の熊谷俊人知事は千葉市長時代を含め公開対象外。
県議の最多は山中操議員(自民、千葉市若葉区)で5918万円。
君津地域関係では、2500万円以上に川名寛章議員(自民、君津市)が2733万円で、上位10人に高橋浩議員(立憲民主・千葉民主の会、木更津市)が2052万円で入った。
コロナ感染拡大を受け県議は2020年8月~2021年6月の月額給与を1割削減。
所得公開の対象となる2020年8月~12月の給与削減の影響を受けて平均額も落ち込んだ。
地元関係は次の通り(所得総額)。
敬称略。
内容は紙面の通り。