駅ピアノを設置し披露 他【新千葉新聞】
- 2020/12/18
- ニュース
新千葉新聞2020年12月18日発行
駅ピアノを設置し披露
松本佳奈さんなどが記念演奏で楽しむ
JR木更津駅 セレモニー開催
JR木更津駅の全面協力により、世界に一つだけのアートピアノ「Microcosmos Thank You All」(マイクロコスモス サンキューオール)が、16日(水)木更津駅構内でお披露目された。
このピアノは木更津市立祇園保育園で40年以上にわたり子どもたちとともに音楽を奏で、子どもたちの成長を見守ってきたピアノ。
祇園保育園が中郷保育園と統合したことに伴い眠っていたものを、一般社団法人まちづくり木更津(代表理事・鈴木克己木更津商工会議所会頭、令和元年7月3日設立)が新規事業として企画・活用し、アーティスト・増田セバスチャン氏(50)の手により駅ピアノとして生まれ変わったもの。
このピアノは『YAMAHA U3M』、昭和47年4月の同保育園開園とともに使用されてきた。
当日、午後4時30分から木更津駅みなと口近くのコンコースでの「お披露目セレモニー」では、鈴木克己代表理事が主催者挨拶で、駅ピアノ誕生までの経緯を説明、多くの人々の支援・協力に感謝した。
渡辺芳邦市長、山口一男JR木更津駅長が、たくさんの思い出の詰まったこのピアノを核として、木更津市、木更津駅の新たなストーリーを生み出してくれることを願い祝辞を述べた。
続いて桒山とも子祇園保育園元園長や最後の卒園生、金子朋美さんと藤原琴鈴さんが、収納庫の扉を開き、ピアノを披露した。
それまでの黒いピアノを色鮮やかな花柄模様の美しいピアノに仕上げた増田セバスチャン氏は、「『記憶』をキーワードとして、子どもたちを見守ってきたピアノが持つ思い出をカラフルによみがえるようなイメージで制作した。たくさんの人に触れていただき、元気が出るハッピーなピアノにしてもらいたい」とこのピアノに込めた思いを語った。
木更津ふるさと応援団のシンガーソングライター・松本佳奈さんの記念演奏やスペシャルゲストのフリースタイルピアニスト・けんちゃんによる演奏会も行われた。
同ピアノの調律を手掛けた(株)コンドー楽器の調律師・三谷真氏は「わが子の晴れ姿を見る思いで、感激です。これからも大切に調律していきます」と笑顔を見せた。
1日36000人の乗降客がいる木更津駅。
同所に常設されるこの駅ピアノは毎日午前7時~午後9時30分まで、だれでも気軽に自由にひくことが出来る。
中学生が久留里線考える
JR久留里線活性化協議会がニーズ調査
講師を招いて 富来田中で未来会議
長年にわたり地域住民の通学・通勤の足として重要な役割を担ってきたJR久留里線の利用客数が減少傾向にあることから、利用促進や沿線地域の振興に取り組んでいる「JR久留里線活性化協議会」(会長・石井宏子君津市長、令和2年4月15日設立)では、現在、久留里線の課題解決に向け、地域住民や鉄道利用者が抱く久留里線への思いを把握するニーズ調査を行っている。
このニーズ調査では、久留里線内内での乗客への聞き取り、沿線施設利用者へのヒアリングを実施している。
今月15日には木更津市立富来田中学校(出口雅志校長、生徒数101人)の生徒を対象に、~中学生の視点で久留里線や地域のために、従来の発想にとらわれず、自分たちにできる役割を考える~「未来会議」を開催した。
未来会議は富来田中学校で行われ生徒会役員10人が参加したほか、JR東日本企画室地方創生担当の後藤光副課長や、調査事業者の(株)イチバンセン一級建築士事務所の川西康之代表取締役(千葉大学非常勤講師)などが出席、川西氏が会議講師を務めた。
同会議で川西氏は、<久留里線は対象元年(1912年)、県が要望していた旧帝国陸軍が建設、開業した。
100年以上の歴史を有する千葉県の大切な財産である。
しかし、クルマ社会の進展とともに、現在利用者は30年前と比べ3分の1に減少している>などの現状を報告。
中学生の視点で「久留里線の良いところや課題などを考えてほしい」と問いかけた。
この問いに対し生徒たちは、
▽周辺の景色・自然がいい、歴史を感じる
▽駅などの建物が古い、本数が少ない、階段がキツイ
-など良否様々な気付きが発表された。
この後、講師は次回の同会議(令和3年1月12日)までに、中学生として「誰のために、私ができること」などを考えてきてほしいと、宿題を出した。
同会議に出席した男子生徒は「楽しかった。もっと考えてみたい」などと感想を話していた。
同会議は全2回開催予定。
SNSの危険性を周知
木更津市清少年補導員等が非行防止
木更津駅東口で街頭キャンペーン
木更津市清少年補導員連絡協議会(齋藤和利会長)主催、「令和2年度清少年非行防止街頭キャンペーン」が11日夕刻、木更津駅東口(太田山口)で実施され、同連協補導員や、木更津まなび支援センター職員など15人が参加した。
これは近年、青少年がSNSを利用する機会が増え、知らず知らずのうちに、個人情報を書き込んでしまったり、いじめに巻き込まれたりすることが多くなったことから、身近に潜むSNSの危険性についての周知を目的に行われた。
同活動は例年・学期末や年末年始・冬休みなどを控えたこの時期に実施されている。
今年は特にコロナ禍の中にあり、外出自粛等で友だちと会えなかったり、様々な社会環境変化への対応も含め、参加者たちは、下校途中の高校生などに言葉をかけ(愛の一声運動)をしながら、マスクやウエットティッシュなどの啓発物資を配布し、「SNSと上手に付き合おう!」などと呼び掛けた。
歳末たすけあい募金
県共同募金会に寄付 鎌足地区社会福祉協議会
木更津市の鎌足地区社会福祉協議会の牧野五十夫会長ら役員は、今月15日(火)、歳末たすけあい募金として46858円を、千葉県共同募金会木更津市支会(木更津市社会福祉協議会内)に持参した。
鎌足地区社会福祉協議会では、独自の事業として、歳末たすけあい募金を長年にわたり実施しており、毎年、赤い羽根共同募金運動が始まる10月から約2か月間、鎌足地区の公共の施設及び商店など16店舗に募金箱を置き、募金の協力を願ってきた。
この募金は、歳末たすけあい低所得世帯の見舞金等に活用されるという。
木更津2人袖ケ浦1人
16日判明コロナ 県は新たに123人
県の発表によると16日、新たに木更津市で2人、袖ケ浦市で1人の新型コロナウイルス感染が確認された。
木更津市は3日連続、袖ケ浦市は2日連続。
木更津市の感染者は10代の女子学生と50歳代の看護師女性。
女子学生は感染経路不明。
14日発症、15日検査確定(陽性判明)。
発症から2日前からの行動歴は自宅、医療機関。
看護師の助成は既に要請が判明している10代女子学生(4日付既報)の濃厚接触者。
14日発症、15日検査確定。
発症2日前からの行動歴は自宅、医療機関。
袖ケ浦市の感染者は20歳代の会社員男性。
既に要請が判明している同市の50歳代会社経営男性と30歳代会社員男性(いずれも17日付既報)の濃厚接触者。
13日発症、15日検査確定。
発症2日前からの行動歴は自宅、職場、医療機関。
16日、県内では123人の感染が判明した。
1日の感染者としては過去2番目の多さ。
1人の死亡も確認された。
県では感染者について、濃厚接触者の把握を含めた積極的疫学調査を行っている。
県における16日現在の感染者は8511人(死亡102人)。
君津地域の感染者は木更津市が90人、袖ケ浦市は35人に増えた。
君津市37人、富津市8人は変わらない。