草の根技術協力事業に 他【新千葉新聞】
- 2025/4/5
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新千葉新聞2025年4月5日発行
草の根技術協力事業に

ナイジェリア連邦共和国とのつながりの中で
木更津市の申請概要 JICAが採択
木更津市はこのほど、ナイジェリア連邦共和国とのつながりの中で、一般財団法人アフリカ野球・ソフト振興機構(以下「J-ABS」)を指定団体として、独立行政法人国際協力機構(以下「JICA」)の「2024年度草の根技術協力事業(地域活性型)」に「採択」された。
3回目のチャレンジで達成。
木更津市では、2021年(令和3年)に開催された「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会」において、ナイジェリア連邦共和国のホストタウンを務めたのを契機として、在ナイジェリア日本国大使館や駐日ナイジェリア連邦共和国大使館等を通じた交流を深めてきた。
草の根技術協力事業は、国際協力の意思のある日本のNGO、CSO、その他民間の団体、地方公共団体または大学が、開発途上国の住民を対象として、その地域の経済及び社会の開発または復興に協力することを目的として自己の利益にかかわりなく行う国際協力活動。
団体が有する技術、知見、経験を生かして提案する活助を、JICAが提案団体に業務を委託してJICAと団体との協力関係のもとに実施する共同事業。
なお、地域活性型は、地方公共団体を対象として、地方公共団体の知見・経験・技術等を活用した海外展回を促し、開発途上国の開発課題の解決とともに日本の地域や経済の活性化に寄与することが期待されている。
地域活性型に限り、提案団体である地方公共団体が指定した団体(以下「指定団体」)が事業を担うことも可能とされている。
提案事業の実施期間は3年以内で、提案可能な金額の上限は6,000万円。
木更津市の申請概要は次の通り。
▽事業名=青少年非認知能力向上プロジェクト~「規律」「尊重」「正義」の涵養による社会変革モデル~
▽対象地域日ナイジェリア連邦共和国(ラゴス、アブジャ)
▽事業期間=2026年(令和8年)1月~(三年間の予定)
▽指定団体=J-ABS(一般財団法人アフリカ野球・ソフト振興機構)
▽事業概要=ナイジェリア連邦共和国では、急速な経済成長が続く一方、格差拡大や汚職、犯罪、交通マナーなど社会課題も多い。これらの課題解決には、同国の学校現場で不足している情操教育の機会をつくり、社会情動スキル(非認知能力)の高い人材を育成することが急務となっている。
そのため、当事業では、指定団体であるJ‐ABSを通じて、ナイジェリア(アブジャ、ラゴス)の学校で、「Baseballership(ベースボーラーシップ)教育メソッド」の普及モデルをつくるとともに、木更津市においては、市内小・中学生を対象とした多文化共生を学ぶ授業の実施や国際理解教育の要素も取り入れたベースボーラーシッププログラムイベント等の実施を通じて、グローバル人材の育成や多文化共生の推進に向けた取り組みを実施する予定。
なお、J-ABS(指定団体)は、野球やソフトポールを通じて、アフリカの青少年の人材育成と競技普及、そして活動を通じて日本とアフリカの架け橋となることを目指す団体。
君津管内は増加

直近1週間コロナ
県は2日、新型コロナウイルス感染症の直近1週間(3月24日~30日)の発生状況を発表した。
県内の定点医療機関(202施設)から報告された県全体の感染者数は774人(前週891人)。
一医療機関当たりの感染者数は3.83人で、前週(4.37人)と比べO.54人減少した。
減少は2週連続。
年代別では50代が103人で最多。
全16保健所別では君津が最も多く8.46人。
君津保健所管内は、前週(7.62人)よりO.84人増加した。
増加は3週ぶり。
『百錬館』創立30周年

富来田中で記念行事の「稽古会」開催
木更津市の少年剣道教室 強く正しい剣道を
木更津市の少年剣道教室『百錬館』が創立30周年を迎え、これを記念する行事「稽古会」が先月22日、木更津市立富来田中学校体青館で行われた。
百錬館(館長・軽米良臣は平成6年11月、地域の青少年の健全育成と近隣剣道家の稽古場所を目的に、富来田中学校体育館で発足。
その名を地元の剣聖・山田次朗吉の道場名だった「百錬館」と命名した。山田次朗吉の遺徳を胸に《百錬自得》を道場訓として、強く正しい剣道を目指し活動している。
30周年の節目に際し、軽米館長は挨拶で「新型コロナウイルス感染症はパンデミックを引き起こし、様々な日常生活が一変して剣道も一時期中止せざるを得ない状況となった。改めて剣道の憲義や価値を考えさせられるとともに、剣道の素晴らしさを再認識させられる良い機会でもあった」と振り返った。
さらに「昨今のニュースでは毎日のように凶悪犯罪等が報じられ、日本の安全安心が大きく揺らいでいるように感じられる。本来日本人が持っていた武士道の美徳である《惻隠の情》《至誠》などといった言葉は過去のものとなってしまった。少子化に伴い剣道人口も毎年減少する中、今こそ剣道を通しての人間形成が求められる時代だと確信している」等と述べ、これからも黙々と稽古していきたいとしている。
稽古会では、公開演武に続き合同稽古で汗を流したあと、集合写真撮影が行われた。
公開された演武と演武者は次の通り。(敬称略)
◎小中学生による木刀基本技稽古法
▽元立ち=大屋結愛、大屋善怜、湯田彩幸、鶴岡辰志郎
▽掛かり手=佐生瑠泉、軽米祟允、湯川福来、藤田宏正。
※同稽古法は、(平成14年4月刊行)全日本剣道連盟が制定。平成15年、第50回全日本選手権の公開演武で、百錬館の小中学生40人が、日本で初めて演武を行った。
◎日本剣道形
▽打太刀=教士七段・尾棹渟一
▽仕太刀=教士七段・軽米拓麿
◎法定のー型
▽打太刀=教士八段・百錬館館長・軽米良臣
▽仕太刀=教士七段・軽米克尊
(敬称略)
きょう1回戦

県高校野球大会
2日に開幕した「春季県高校野球大会」地区予選は、雨のため、3日まで2日連続で全試合が順延となっていたが、きょう5日(土)、日程や会場を一部変更して1回戦36試合が行われる。(詳細は県高野連HP参照)
社会福祉にと

BS木更津第2団
ボーイスカウト木更津箚2団は1日、社会福祉事業に役立ててほしいと9,830円を木更津市社会福祉協議会に寄付した。
ベトナム支部設立申請

木更津ライオンズ 国際協会に提出へ
木更津ライオンズクラブ(会長・高橋啓二、以下LC)では、今年1月22日の国際交流例会の折に来賓らから出された「まだLCの無いベトナムに、支部を創ってほしい」という要請に応えて、「ライオニズムの普及と世界平和活動、国際文化・経済・人材交流」を活動の目的としたべトナム支部設立申請をLC国際協会に提出することになった。
今月20日(日)にかずさアカデミアホールで開催される333C地区(千葉県・大瀧勝明ガバナー)の年次大会に発表できるよう準備を進めている。
また、6月21日(土)に同ホールで開かれるこども食堂支援のための平和祈念集会で、支部創設例会を予定している。
プレ事業として先月30日、泉水きもの学院(代表・泉水俊江)の協力支援を得て、木更津近郊在住の子育て中の外国人女性に呼びかけ、日本伝統民族衣装の振袖の着付け体験会を実施し「矢垠川桜まつり」や「木更ZOOフェス」に国際交流事業として取り組んだ。
また、今月1日と2日には、アジアオンライン大学(学長・森田健作)が開学する今月3日に合わせて、ベトナム・ドンタップ省とホーチミン市において開催されたビジネス交流フォーラムを支部メンバーで支援し、日本からの延べ50社を超える企業・団体とベトナム政府機関や現地大学院等とのマッチングを図った。
2日、ホーチミン市で現地メディアからの取材に応じたベトナム支部会長の吉野正義氏は、「どうして東京ではなく、千葉県の木更津LCの支部なのか?」という質問に、「木更津は東京圏と架け橋でつながり、日本の玄関囗になっているから活動拠点に選んだ」と答えていた。
フォーラム会場では、医師の吉野氏が主人公となる日越合作映画「未来への架け橋」のクランクイン発表もあった。
ベトナム支部チャーターメンバーは次の通り。
▽吉野正義(支部会長、医師、日本アジア医療福祉教が研究所)
▽山本雄士(支部幹事、DS in JAPAN)
▽小林幸晴(支部会計、カメラのコバヤシ)=木更津市
▽久保田明珠(平世美装)=木更津市
▽南裕也(寺子屋)
▽大和英俊(Ý-NEXT)
▽瀬戸僚馬(東京医療保健大学教授)
▽泉水俊江(泉水きもの学院)=木更津市
▽嶋村茂治(千葉大学大学院講師)
▽劉一帥(彩の国匠事業協同組合)
▽黒羽友子(浅草国際学院茨城校)
▽宇野早和子(愛宕・女性起業家の会)=木更津市
▽松葉富美子(不老長美協会)
▽森田恵(支部連絡員)=木更津市
(敬称略)