物価高で低所得者支援 他【新千葉新聞】

新千葉新聞2025年1月10日発行

物価高で低所得者支援

電力・ガス・食料品等価格高騰緊急支援
木更津市専決処分 一般会計補正予算

木更津市は仕事始めの今月6日(月)、令和6年度一般会計補正予算(専決第3号)を専決処分した。
これは、令和6年11月22日に閣議決定された総合経済対策において、物価高の影響を受ける低所得者の支援として住民税非課税世帯への給付金事業を行うため、歳入歳出予算の総額にそれぞれ4億9,793万9千円を追加し、補正後の予算総額を550億4,163万9千円とした。
内訳は次の通り。
◎民生費
▽電力・ガス・食料品等価格高騰緊急支援給付金給付事務費(福祉相談課)=4,553万9千円
▽電力・ガス・食料品等価格高騰緊急支援給付金給付事業費(福祉相談課)=4億8240万円
以上は住民税非課税世帯に3万円及び18歳以下の児童がいる場合は一人あたり2万円を加算し給付するための事務費及び事業費。
福祉相談課は℡0438-23-6716。

東京湾や周辺3市を飛ぶ

木更津駐屯地第一ヘリコプター団
今月15日実施 年頭編隊飛行訓練

木更津駐屯地第一ヘリコプター団は、今年一年の平穏を願い、「令和7年年頭編隊飛行訓練」を、今月15日(水)午後1時30分~同4時15分(天候により午前の場合は8時~11時45分)、木更津飛行場及び周辺空域で実施する。
予備日は翌16日(木)、時程は15日に同じ。
訓練参加部隊は、第一輸送ヘリコプター群、輸送航空隊、特別輸送ヘリコプター隊、連絡偵察飛行隊第102飛行隊。
訓練機は7機、要人空輸機1機。
飛行経路(予定)は、木更津飛行場~東京湾~富津市~袖ケ浦市~木更津市~木更津飛行場。

勇壮に「梵天立て」

国の記録選択無形民俗文化財に指定
木更津市中島海岸 11日若者が厳寒の海で

木更津市中島の「中島区文化財保存会」(会長・篠田芳夫)による”令和七年梵天(ぼんでん)立て”が今月11日(土)午前7時から、0度近い寒さのなか、中島海岸(中島4412、金田漁業協同組合事務所の裏の海)で行われる。
梵天立ては、江戸時代から中島区に伝わる正月の伝統行事で、平成四年に国の記録選択鴆形民俗文化財に指定されており300年以上の伝統を誇る。
この年に成人を迎える若者が中心となる一種の成人儀礼としても行われている。
同行事は日の出と共に、同地区内にいる出羽三山の信仰行者が祈祷、ほら貝を吹き鳴らすなか、同地区(6地区)のさらし木綿の下帯姿の裸のお者たちが、それぞれ5メートル前後の新しい真竹の先に御幣をつけたい梵天にを、厳寒の海に立て、漁業大漁・五穀豊穣・天下泰平・船中安全・家内安全等を祈るもの。
今回は、中島地区の六町内で、浜戸(はもと)、新町(しんちょう)、鯨地区、中宿、下宿、東(ひがし)の16人が、2~3人位で1組になり、海に入り、順を追って梵天を沖合いへと立てていく。
地区別は、たすきの色で見分けられる。
海岸では行人(ぎょうにん)たちが般若心境を唱え、浜大漁・五穀豊穣などを祈願する。
この梵天立ての民俗行事は、出羽三山信仰の象徴で、元禄年間に中島の沖に難破船がありその船の錨(いかり)が流失して、船の人は中島部落の人達が盗んだという嫌疑をかけた。
部落の人達はその潔白を証するために出羽三山の行者達に祈祷を頼んだところ、満願の日に土砂に埋まっていた難破船の大錨が砂中から浮き上がってきた。
その神助けに感謝するため、伝統として三百有余年を経た今日まで行われている。
当日は区長による甘酒接待もある。
また、昨年には、文化庁から委託されたキャノンマーケティングジャパン(株)が、令和5年度「変容の危機にある無形の民俗文化財の記録作成事業」として映像制作等を行った。

歳末助け合い募金活動

木更津総合高校インターアクトクラブ
木更津東ロータリークラブ 約28万円寄付

木更津市ロータリークラブ(会長・近藤直弘)では、社会奉仕委員会(委員長・加藤智生)と青少年奉仕委員会(委員長・江崎勝博)が、木更津総合高校インターアクトクラブの生徒と連携して、12月20日(金)午後3時~4時まで、JR木更津駅東口・西口周辺で募金活動を行った。
これは木更津市社会福祉協議会が主催する「歳末助け合い募金活動」に協力したもので、インターアクトクラブのメンバー男女生徒15人と、木更津市ロータリークラブのメンバー10人が参加した。
生徒たちはサンタクロースの赤い帽子をまとい、木更津市RCのメンバー協力のもと、「奉仕の精神」に基づき、~みんなが平穏無事に、幸せな新年を迎えてもらいたい~と、「歳末助け合いにご協力をお願いします」などと、駅利用者などに呼びかけた。
この日の募金総額は27万9,900円で、木更津市社会福祉協議会に寄付された。

令和7年度市政運営

木更津市策定 基本的な考え方②

令和六年度は、人と自然が調和した持続可能なまちとして、子どもたちが愛着と誇りをもって、安心して受け継いでいけるよう、循環・共生・自立を基軸としたオーガニックなまちづくりの第3期アクションプランをスタートさせた。
本プランは、これまでに根づいた意識や取組を引き継ぐとともに、新たなステージへと踏み出す重要な視点として、経済・環境・社会の三側面の統合的向上を図る「きさらづ地域循環共生圏」の創造を掲げ、5つのテーマに基づいた部会を設置し、各部会内において、市内外の多様な主体と協働・共創しながら各種取組を推進している。
令和七年度は、対象区域に吾妻公園を追加した中心市街地活性化基本計画(第2期)がスタートする。
木更津駅から港を結ぶ本市のメインストリートである富士見通りを、開放感あふれる歩行空間に生まれ変わらせるとともに、市民や来訪者が楽しめる新たな賑わいの場を創出する。
また、市庁舎整備事業や吾妻公園文化芸術施設整備事業、パークベイプロジェクトと連携したまちづくりに取り組むことで、人と人が行き交い、市民が愛着を感じるみなとまち木更津の再生を推進していく。
さらに、少子高齢化に伴う人口構造の変化や担い手不足、世界規模の気候変動により多発化する大規模災害への備えなどの地域課題や市民ニーズに柔軟に対応するため、市民をはじめ、市内外の事業者、団体等との「循環の輪」を広げ、一体となってオーガニックなまちづくりをより一層推進することで、木更津らしい豊かさの確立と持続可能なまちをめざすとともに、「SDGs未来都市」としての役割を担っていく。
本市の財政状況は、歳入の根幹である市税収入が堅調に推移するものの、物価上昇による景気変動の影響も懸念され、依然として先行きは不透明である。
そのような中、都市基盤や生活環境の整備などの投資的経費や少子高齢化に伴う社会保障関係費の増加に加え、長期化する物価高騰も相まって、財政需要は増加の一途をたどっており、厳しい財政状況となることが見込まれる。
このような状況を踏まえ、真に必要な事業を精査したうえ、計画的な予算の執行に取り組むとともに、財源確保の強化を図り、本市が持続可能なまちとして存在し、次代に継承していけるまちづくりをめざすため、令和七年度の市政運営の基本的な考え方を以下のとおり定める。
「基本方針」
①「第3次基本計画」の着実な推進と地方創生
計画期間の中間点を過ぎた第3次基本計画において施策の目標達成に向け、それぞれの指標の到達状況を踏まえ、令和6年度の成果を厳しく検証するとともに、基本計画に掲げた施策を分野横断的に抽出した「第3期まち・ひと・しごと創生総合戦略」のPDCAサイクルに基づく進行管理の検証結果も踏まえて、地域課題に的確に対応していく。
(続)

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