10年ぶりの農業士誕生 他【新千葉新聞】

新千葉新聞2024年12月22日発行

10年ぶりの農業士誕生

木更津の山田和也さんと地曳公伯さん
木更津市長を訪問 県知事より認証状

千葉県(知事・熊谷俊人)は今月19日、千葉市内のホテルで、「令和6年度第48回千葉県農業士・指導農業士」の認証式典を開催した。
木更津市から千葉県農業士に、山田和也さん(41、やまだかずや、大寺)と地曳公伯さん(32、じびきたかお、万石)が認証された。
木更津市では10年ぶりの農業士誕生で、昭和53年度に初めて認証を受け、平成27年度までに16人が認証されており、今回で18人となった。
『農業士』とは、地域における次代の担い手として、農業経営の改善に意欲的に取り組み、地域農業の振興などに貢献する農業着。
地域農業の維持、発展、農村社会の活性化などに積極的に取り組んでいる人。
両農業士は、同日午後4時30分、木更津市役所駅前庁舎に渡辺芳邦市長を表敬訪問し、同認証を報告した。
木更津市では渡辺市長、田中幸子副市長など関係者が出席して歓迎した。
意兄交換会では、近年の猛暑などに対応して「暑さに強い品種の選定などを行っている。寒くなってくると露地ものは甘さが増してくる」などと露地裁培の魅力も伝え、渡辺市長も益々の活躍を期待した。
【山田和也さん】は、平成25年に就農、現在11年目。
木更津市園芸出荷組合長やJA木更津市青壮年部長など要職を歴任。
露地野菜栽培に注力しており、水稲の裏作として、レタス、トウモロコシ、タアサイなどを中心に栽培。
販売面では農協への系統出荷、加工業務用契約出荷、スーパーとの直接契約(ブロッコリー)、自宅での直売所も行っている。
作業の機械化を進め、作業の省力化、効率化、規模の拡大にも取り組み、今後も複合経営を主体とする地域のリーダー的存在として活躍が期待されている。
【地曳公伯さん】は、平成28年就農、今年で8年目。
JA木更津市青壮年部長などを歴任。
大学卒業後、水稲主体の父とは異なる経営体で独立。
露地野菜を主栽培。
ブロッコリー、ネギ、トウモロコシを中心に年間を通し、切れ目のない生産を行っている。
販売は農協への系統出荷のほか、地元市場やスーパーへの直接販売、自宅庭先での直売所、SNSを活用した予約販売、都内等での販売イベントヘの出店、学校給食への提供、観光サイトを活用した収穫休験イベントの実施など。
従業員の働きやすい環境整備にも取り組んでいる。

鶴ヶ岡遺跡発掘調査説明

木更津市桜井で 参加者を募集中

木更津市は、25日(水)午後1時から(30分程度)、市内桜井の鶴ヶ岡遺跡で、「鶴ヶ岡遺跡発掘調査現地説明会」を開催する。
現在、参加者募集中。
令和5・6年度に実施している同遺跡の発掘調査成果を公開するために開くもの。
調査では、弥生時代、古墳時代、奈良時代の竪穴住居などが見つかっている。
参加費無料。
定員10人(申込多数の場合は抽選)。
誰でも参加できるが事前申し込みが必要。
23日(月)締め切り。
集合は午後2時、桜井運動場駐車場へ(桜井新町4―2)。
雨天時は中止。
※集合場所から発掘調介地区まで10分程を徒歩で移動する。
急傾斜の山道があるため、足元の悪い坂逆を移動できない人の参加は遠慮をと。
また、履きなれた滑りにくい靴での参加をお願いしている。
詳細は市HP(QRコード)で。

アーケード撤去作業進む

木更津駅西口 富士見通り再生計画

木更津市がJR木更津駅西口から木更沛港へつながる約700メートルの「富士見通り」の再生計画に取り組んでいる。
これまで、電線の地中化で電柱撤去も行い、現在では、歩道を覆っている富士見りの商店街アーケード撒去作業が行われており、約半分近くが取り除かれ、開放的な通りに生まれ変わろうとしている。
かつては複数のデパートや映画館、銀行が並び、休日には多くの人々が行き交ったが、今はほとんどの店が閉じ、閑故としていることから、市では、商店街のアーケードを取り払うなど一新して富士見通りの再活性化を狙う。
同アーケードは1987年(昭和62年)に商店街が建設したもの。
老朽化が進み、安全性も問題があることから、解体に踏み切った。
木更沛駅前西口駐車場が来年7月頃から解体工事に入り、令和8年7月頃から令和10年1月頃まで駅前市役所新庁舎工事が完成予定で、2028年(令和10年)4月に供用開始の事業スケジュールが予定されている。
新庁舎棟は鉄骨造り、鉄筋コンクリート造など5階建てとなっている。
来年(令和7年)3月には木更津駅前西口駐車場の営業が終了する。

税金が支える日常

千葉県県税事務所 所長賞
清川中3年 加藤 義貴

朝、目が覚め、外を見ると舗装された道路や街路樹が目に入る。
私たちが当たり前に見ている光景で、毎日利用しているものであるが、ふとこれらはどのように支えられているのか疑問に思った。
調べてみるとすべて税金によって支えられているものであることがわかった。
学校に通う途中、信号機で止まり、横断歩道を渡る。
これらの交通基盤も、私たちの安全を守るため、税金で設置され、維持されている。
学校に到着すると支給された教科書を用いて学んでいる。
授業中にもふと「この教科書も税金によって作られているんだ」と思うことがある。
税金という言葉を聞くと、消費税や所得税を思い浮かべる人が多い。
買物をするたびに私たちが支払っている消費税は、日常に直接関わるもので、身近な存在である。
しかしその税金がどのように使われるかについては考える機会は少ないかもしれない。
私たちの生活を支える道路や学校、病院、さらには公園や図書館など、これらのすべてが税金で維持されていることを知り、税金の重要性を実感した。
これらの税金がなければ公共サービスが提供されることなく、今までのような生活はできなくなってしまうだろう。
昨々年、父が突然体調を崩し、救急車で運ばれたことがあった。
病院での治療費の一部も税金が用いられていることを知り、税金が国民一人一人の命を守るための重要な役割を果たしていることがこの出来事を通して気づかされた。
その後、父が現在でも安心して治療や医療サービスを受け続けることができているのも税金があるおかげであると思った。
税金は私たちが支払った後、どのように利用されているのか、疑問をもっていたが、私たちの目に見えない形で日常を支え、安心して生活できる環境を作り出していることがわかった。
だからこそ、私たちは自分たちのこれからの未来のため、税金について学び理解していくことが大切だと感じる。
さらに私たちの税金は社会全体のために役立っている。
例えば、自然災害が発生した際の復興支援や、医療や福祉サービスの充実など。
私たちが困ったときに助ける仕組みが成り立っている。
このような仕組みがあることで誰もが安心して暮らすことができると感じた。
このように考えると、初めは単なるお金を支払う義務のように考えていた。
しかし、私たちの未来を支える重要な柱であることを知った。
私は、自分たちの生活がどのように支えられているのかを意識しながら社会の一員としての役割を果たしていきたいと思う。
そして、私たちの手でより良い社会を作っていくため、税金についてさらに深く知り、貢献していきたいと強く感じる。

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