「高度救助隊」が発足 他【新千葉新聞】
- 2023/7/5
- ニュース
新千葉新聞2023年7月5日発行
「高度救助隊」が発足
隊員15人で人命救助、県下で12番目
木更津市消防本部 高性能な機材使い
木更津市消防本部(消防長・石井和成)では、消防力の更なる強化を図り、複雑多様化する様々な災害に対応するため、令和4年度に救助工作車及び高度救助用資機材の整備を行った。
これらを使いこなすために消防本部では救助隊員が四月~6月にかけ訓練を重ね、このほど知識技術の習得が出来たことから、7月1日に「高度救助隊(隊長・露崎淳也、隊員・15人)」が発足した。
同救助隊は県下で12番目の整備。
木更津市消防本部では、3日(月)午前10時から、「高度救助隊発足式」を実施した。
式には渡辺芳邦市長、田中幸子副市長、市議会から鶴岡大治市議会議長、石井徳亮副議長、渡辺厚子総務常任委員長、草刈慎祐副委員長などが出席した。
露崎隊長は、「市民の生命と財産を守る使命のもと、今後も訓練を重ね職務に励む」などと決意表明を行った。
渡辺市長は、「高度災害救助等の最前線で一人残さず助けるという決意表明は大変心強い。今後も災害に強く、市民が安全・安心に暮らせるまちづくりに努める」と挨拶、防災行政の発展への尽力を願った。
来賓を代表して鶴岡議長は、市民の生命と財産を守るために日々の厳しい訓練に感謝するとともに。
「今後の災害に備え万全の体制で備えてほしい」などと要望し、隊員の健康を祈念し祝辞を述べた。
続いて渡辺市長が高度救助隊員一人一人に胸章(ワッペン)を授与した。
このあとひっくり返った車のドアを油圧式スプレッターやカッターで切り開き人を助け出す訓練や高度救助用資機材の紹介も行われた。
整備された救助工作車Ⅲ型の購入価格は1億8999万2000円(税込み)、5人乗り。
これにより、木更津市では今後懸念されている首都圏直下地震や南海トラフ地震等、自然環境・社会情勢の変化により複雑多様化している災害等への適切な対応を進めていく。
社会を明るくする運動
木更津市全中学校で保護司や更生保護等
声掛けや啓発物資配る 市長や教育長も参加
7月の「社会を明るくする運動強調月間」「再犯防止啓発月間」にちなみ、『第73回社会を明るくする~木更津市啓発活動』が3日(月)、市内の全12中学校の校門前で、生徒たちの登校時間に合わせ午前7時から一斉に実施された。
同運動は、すべての国民か犯罪や非行の防止と、罪を犯した人たちの更生について、理解を深め、築こうとする活動。
今年度の合言業は、《支える力、生きる力、再犯をなくせぱ地域はもっと豊かになる》。
同活動には、君津地区保護司会木更津支部(支部長・中尾了、メンバー28人)や木更津地区更生保護女性会(会長・石邑八重子、メンバー71人)などが参加して行われた。
畑沢中学校(校長・吉岡秀樹、生徒数313人)では、社会を明るくする運動木更津市実施委員会・会長の渡辺芳邦市長をはじめ、廣部昌弘教育長も参加して、「おはようございます」「社会を明るくする迎動です」などと声掛けしながら、同運動を周知するチラシや更生保謾のリーフレットを配布した。
校門前での啓発活動は、新型コロナウイルス感染症の拡大により、令和元年を最後に中止していたが、4年ぶりの再開となった。
犯罪や非行のない幸福で明るい社会づくりを呼びかけるため、保護司と更生保護女性会が中心となり、毎年行っている。
同校は月曜日は部活勣の朝練はないことから、生活委員会などによる学校周辺のゴミ拾いのボランティア活動、生徒会役員などによる挨拶・声掛け活動が行われ、爽やかな1週間のはじまりが垣間見られた。
これらの活動は年間を通して行われている。
資産公開法等に基づき
2022年の所得 地元市長や県議など
資産公開法、資産公開条例に基づき、国会議誦や知事、市町村長、県議等の、2022年1年間の所得(給与等)などが3日、公開された。
就任後初めて所得等報告書の公開対象となった熊谷俊人知事は、知畢給与や売電収入などで2354万円の所得を報告。
全国の知事の中で5位だった。
県議は元職を含む84人の所得が公開され、平均は1700万円で前年比91万円増。
県議の平均所得アップは、2021年に新型コロナ感染拡大による社会情勢を踏まえて半年間10%カットされていた議員報酬が、2022年は元に戻ったことが反映したとみられる。
県議の元職を除いた最高額は酒井茂英氏(自民党、長生郡)で6397万円。
5位に川名寛章氏(自民党、君津市)が2776万で入った。
地元関係は次の通り(所得総額)。
(敬称略)
「国会議員」
○千葉12区
▽浜田靖一(自民党、当選10回、富津市)=2056万円
【県議会議目】
○木更津市
▽高橋浩(立憲民主・千葉民主の会、当選4回)=2087万円
▽森岳(自民党、当選2回)=1300万円
○君津市
▽川名寛章(自民党、当選7回)=2776万円
▽平田悦子(元、立憲民主・千葉民主の会、当選1回)=1320万円
○富津市
▽吉本充(元、自民党、当選6回)=1451万円
○袖ケ浦市
▽江野澤吉克(自民党、当選4回)=1622万円
【市長】
○木更津市
▽渡辺芳邦(当選3回)=1559万円
○君津市
▽石井宏子(当選2回)=1523万円
○富津市
▽高橋恭市(当選2回)=1573万円
○袖ヶ浦市
▽粕谷智浩(当選1回)=1329万円
社説
道路上の標識ひし形マーク
道路上に描かれているひし形マーク「◇」に気を止めている人はどのくらいいるだろうか。
これは道路標識の一つで、〈前方に横断歩道、または自転車横断帯あり〉のお知らせ表示である。
基本的にひし形マークは、信号機のない横断歩道手前に2つ縦に並ぺて描かれている。
1つ目は横断歩道の50メートル手前に、2つ目は30メートル手前に表示されている。
これは歩行者保護のための標識で、道路を横断する人や自転車がいないことが明らかな場合を除いて、車やバイクは、横断歩道手前で、即、停止できるように速度を落として進まねばならない。
過日、近隣の中学校正門前で午前7時から1時間ほど取材活動をしていた時のこと、そこには信号機のない横断歩道がある。
この横断歩道は小学生も多く利用するところ。
時刻は通動時間帯で児童・生徒の登校時間とも重なっている。
児童が横断しようと待っていても、無視か気付かないのか、かなりのスピードで通り過ぎる車の多さに先ず驚いた。
これに反して、渡ろうとしている児童に気づいた男性ドライバーは、一時停止をして児童の横断を見守っていた。
児童達は速足で渡りきると、くるりと振り向いて「ありがとうございました」と大きな声で挨拶をしていた。
これに応えドライバーはにっこりして、片手をあげるとゆっくりと走りだして行った。
両極端のこれらの事例が1時間の間にいくつも、この横断歩道で展開された。
他の道路・横断歩道でも、歩行者が渡り切る前に車が横断歩道を通過したり、歩行者が自転車にはねられそうになったりと、様々な危険が眼に入る。
横断歩道手前で止まらない車は、赤信号無視と同じ罰則で、「歩行者保護違反」の交通違反である。
反則点数2点、反則金9,000円である。
交通事故を無くすためには、横断歩道の存在をドライバー(ライダー)がしっかり認識すること。
今一度ひし形マークを注視じたい。