【3/5~5/6】木更津市郷土博物館 金のすず 春の企画展「古墳時代の 謎の木の道具たち」開催

木更津市郷土博物館 金のすずでは、春の企画展として、木更津市内で出土した木の道具などを展示する「古墳時代の 謎の木の道具たち」を令和6年3月5日(火)から5月6日(月)まで開催します。

松面古墳周溝出土木製品 修羅片 等 初公開!

主な展示物については、以下をご覧ください。

約2か月にわたる展示となりますので、木更津の昔に思いを馳せてみてはいかがでしょうか?

開催期間

令和6年3月5日(火)から令和6年5月6日(月)まで

月曜日は休館です。
ただし、4月29日・5月6日は開館、4月30日(火)は休館となります。

開催時間

9時 から 17時 まで
※入館は16時半まで

開催場所

木更津市郷土博物館金のすず
(木更津市太田2-16-2)

主な展示遺物

1.松面古墳周溝出土木製品

松面古墳は、木更津市朝日二丁目の今はスポーツジムが建つところにありました。
7世紀前半に造られた墳長一辺45mの方墳で、その周溝から、古墳の築造に使ったと思われる修羅(しゅら)片・梃子(てこ)棒のほか、鋤身と斧などの柄が出土したほか、祭祀に使われたと推定される刀形の木製品、用途が特定できない木製品なども見つかりました。

◎修羅片

古墳の石室などで使う石を運ぶために使ったソリです。
松面古墳では修羅の一部しか出土しませんでしたが、縄をかける部分の断面の形や近くから梃子棒が出土していることなどから修羅と判断しました。
古墳時代の修羅は、大阪府藤井寺市の三ツ塚古墳から出土した2例のみです。
三ツ塚古墳の大形の修羅は全長8.75m、小形の修羅は全長2.82mを測ります。
松面古墳のものは、破片とは言え全国3例目で、三ツ塚古墳の大形のものを参考にしますと全長は3m余りであったと考えられます。
このほかに、京都府福知山市の石本遺跡で、全長52㎝の修羅形の木製品が出土しています。

◎梃子棒

石を動かす際に梃子として使うもので、先端をくさび状に削っています。
松面古墳からは2本出土しており、長いものは2.42m、短いものは1.52mありました。

◎鋤身、鋤柄

鋤身は先端部を欠くものの、柄などと組み合わせて作る二又鋤の身と考えられます。
また、鋤柄は今でも使われているようなT字形の柄で、こちらは欠損したものではなく、故意に切られた可能性が高いと判断されます。
これらのほかにも、先端部を欠く斧などの柄、曲物(桶などの蓋や底)を再利用したものや、南側に隣接した大溝から出土した鋤身の未成品などがあります。

2.金鈴塚古墳石棺出土木製品

◎異形木製品

石棺中央付近から出土しているものです。
2片に分かれていますが、本来は1つのものであったと考えられます。
湾曲した木片の中央をやや細く削った木製品の端部には、2条の波状の線が彫られており、藤ノ木古墳の頭部付近から出土した金銅製筒形品と形も近く、同じような用途に使っていたものかもしれません。
このほかに、同じく石棺内から出土した、板状の弓片を展示します。

3.菅生遺跡大溝出土木製品

鍬・鋤・砧・槌といった農工具や弓、琴など、菅生遺跡の大溝から出土した木製品の一部を展示します。

問い合わせ

木更津市郷土博物館金のすず
住所:木更津市太田2-16-2
電話:0438-23-0011
FAX:0438-23-2230

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