縫い続けた針に感謝 他【新千葉新聞】
- 2024/2/9
- ニュース
新千葉新聞2024年2月9日発行
縫い続けた針に感謝
木更津市成就寺 厳かに「針供養会」
2月8日の「事始め」に囚み、木更津市富士見の満足山成就寺(第51代住職・木村順誠)で8日、恒例の「針供養会」が厳かに執り行われた。
またこの日は同寺院が創建されて以来、598年目に当たる。
この「針供養会」は、100年以上前の大正時代から行われており、昭和6年(1931年)1月に境内に『針供養塔』が建立されて以来、毎年供養塔前で行われ、今年で93年目。
今年も午前10時からの《古針本納供養》には、日頃から仕事で針を使用している人や、趣味などで針仕事を楽しんでいる人など30余人が参集して、住職の読経が流れるなか、硬いものを縫い続けて折れたり曲がったりした針を、供養塔に収めたり、柔らかな豆腐やこんにゃくに刺して、感謝の思いを表した。
法要を前に木村住職は、「針一本にも命あり、心あり、今ここに生きていることに感謝して、お陰様の心で精進しましょう。また能登半島地震での多くの犠牲者のご冥福、被災老に心からお見舞いを申し上げたい。木更津の地から思いを届けましょう」などと挨拶、参拝者の無病息災、多幸も合わせ祈念した。
毎年参拝に訪れている洋服仕立て業、豊蔵源一さん(73、君津市末吉)や、木更津市立中央公民館和裁講座・みずわ和裁(講師・青木真弓)の受講生8人も、「今年も新しい気持ちで、少しでも上達するように参拝させていただきました」などと話し、折れた針の労をねぎらっていた。
義援金10万円
中村儀介氏が寄付
木更津市貝渕の「木更津わたくし美術館」の中村儀介館長は7日、木吏津市役所駅前庁舎を訪れ、「能登半島地震義援金」として10万円を渡辺芳邦市長に手渡した。
中村氏は「この度の震災に対し、心よりお見舞い申し上げます。国民として微力ですが、支援させていただきます。ボランティア活動、支援金の輪が広がり、石川県の被災者の皆様が1日も早く日常が取り戻せますよう願っております」と話している。
木更津市では、同義援金は「日本赤十字社千葉県支部」に送り、有効活用してもらう予定という。
なお、能登半島地震義援金の受付は、朝日市庁舎の福祉部(日本赤十字社千葉県支部木更津市地区)などでも受け付けている。
吹奏楽の記念コンサート
拓殖大学紅陵高等学校吹奏楽部出演
真舟小学校 創立10周年を記念し
木更津市立真舟小学校(校長・北岡由佳、児童数・969人)では、創立10周年を記念して、拓殖大学紅陵高等学校吹奏楽部による記念コンサートが、1月31日(水)に行われた。
拓殖大学紅陵高等学校吹奏楽部は、2023年八月に千葉県吹奏楽コンクールA部門金賞受賞、本戦大会出場4期連続ゴールド金賞の実績を持つ。
この日は、小学生にも馴染みがあり、一緒に楽しめるようにと選曲し、『ジャンポリーミッキー』や『アンパンマン』『新宝島』『野球応援メドレー』等8曲を披露した。
顧問の吹田正人教諭による楽器紹介コーナーでは、各楽器の名称を児童に答えさせたり、特徴を説明したりと、子供たちを巻き込んだ軽妙なトークが繰り広げられた。
記念コンサートは、第1部は1年生から3年生、第2部は4年生から6年生対象という2部構成で行われた。
演奏後には、第1部では児童たちによる手作りメダルが、第2部では児童代表による花束とお礼の言葉が吹奏楽部員に贈られた。
児童退場の際には、吹奏楽部員が両脇に立って児童が通る花道を作り、一人一人に手を振ったり、ハイタッチをしたりする様子が見られ、心温まる交流となった。
真舟小児童たちは、紅陵高校吹奏楽部の演奏に魅せられ、「演奏がすごかった。楽しかった」[動きがそろっててかっこよかった」「またぜひ来てほしい」と、思いを語っていた。
今年度テーマは『笑顔』
中郷小卒業生 壁面に激励の絵描く
木更津市の中郷地区まちづくり協議会(会長・原田忠吉)と中郷区長会(会長・石井政裕)では、今年度も卒業記念の、ウォールアート制作として、1月19日、26日、30日の3日間をかけ、令和5年度中郷小学校卒業生14人が、落書き防止も兼ね、市内牛袋のアクアラインアンダーパス壁面に、思い思いの絵を描いた。
今年度のテーマは『笑顔』。
令和6年1月1日発生の能登半島地震による被災者に思いを馳せながら、1日も早い復興を願う卒業生たち。
つらく苦しい時も、楽しかったことを思い出し、笑顔で乗り越えてもらいたいとの思いも込めた。
12週連続増加
1週間コロナ感染
県は7日、県内の定点医療機関(204施設)から直近1週間(1月29日~2月四日)に報告された新型コロナウイルスの感染者数を発表した。
県全体の感染者総数は4435人。
一医療機関当たりの平均報告数は前週(1月22~28日)の20.88人からO.86人増の21.74人で、12週連続で増加した。
年代別で最も多かったのは10歳未満で1101人(24.8%)、次が10代で926人(20.9%)。
全16保健所別の最多は海匝で41.25人、次が君津36.38人。
君津保健所は前週の37.15人からO.77人減り、10週ぷりに減少に転じた。
福祉会館日程
バザー受付できない日
木更津市社会福祉協議会の「福祉ミニバザー」か今月17日(土)に市民総合福祉会館で開催される(昨報)。
寄贈品・紙袋の受付は同祉会館で8日~16日までとなっているが、福祉会館は、10日(土)、11日(日)、12日(月、祝)はバザー寄贈品等の受付はできないので承知しておいてほしいとのこと。
後期選抜試験の志願状況
県内私立高校入試 全日制倍率は2.30倍
県は7日、今春の県内私立高校入試(2024年度入学)の、後期選抜試験の志願状況(速報値)を発表した。
全日制15校・242人(前年度比30人増)の募集に対し、志願者数は558人(前年度確定値比49人減)、倍率は2.30倍(同0.55増)となった。
県学事課が6日正午時点で集計したもの。
志願倍率が高いのはいずれも普通科で、東葉(4.50倍)、千葉経済大学附属(4.15倍)、我孫子二階堂(3.88倍)。
ほとんどの学校は15日に試験が行われる。
君津地域で唯一後期選抜試験を実施する暁星国際(普通科)は30人を募集。
とりまとめを行った時点での志潁状況は志願者数1人、倍率0.03倍。
願書受付の締め切りは13目(火)。
試験は16日(金)に行われ、合格発表は19日(月)。
野球しようぜ!胸に
小学6年生対象 木更津高校野球教室
大リーグ、ドジャース・大谷翔平選手から日本の全小学校に野球のグローブ(3個)が贈られたことが話題になっているが今月三日(土)、小学校6年生を対象にした「木更津高校野球教室」が同校グラウンドで開かれた。
2020年(令和2年)から木更津高校野球部の和田監督の依頼で、木更津市少年野球連盟と木更津高校の共同開催で小学六年生を対象の野球教室が開かれている。
2021年、2022年はコロナで中止となりながらも、去年2023年には、木更津高校の新野球部監督・天野監督が引き継いで開催され大盛況だった。
今年の2024年も、前回を上回る参加者があり、また教える木更津高校野球部員も要領を得た指導で、子ども達に楽しく、分かりやすい教え方をして子ども達や保護者達も大変喜んでいた様子だった。
大谷選手の「野球しようぜ」の伝言を書いたカードや「ようこそ木更津高校へ」と共に、参加した6年生選手や保護者、木更津高校野球部員、指導者などがグラウンドで記念撮影に収まった。
次回閧催は18日、午前中。