年末特別警戒取締りへ 他【新千葉新聞】
- 2023/12/23
- ニュース
新千葉新聞2023年12月23日発行
年末特別警戒取締りへ
冬の交通安全運動とともに決意圃く
木更津警察署と2市共催 合同出動式を実施
木更津警察署(署長・太田裕介)と、木更津市(市長・渡辺芳邦、代理・田中幸子副市長)・袖ケ浦市(市長・粕谷智浩)共催による「令和五年年末年始特別警戒取締り及び冬の交通安全運動」合同出動式が、20日(水)午後4時から、旧木更津市役所西側駐車場で開催された。
出動式には木更津署警察官友の会、同署管内の金融機関防犯連絡協議会、少年警察ボランティア連絡会、交通安全協会、木更津地区安全運転管理者協議会、両市の自治会・防犯ボランティア・青パト所有団体、両市の担当部署職員など関係者、およそ100人と関係車両15台が参加した。
出動式では、太田署長と粕谷市長が挨拶を行い、参加の各種団体に対し日頃の各種啓発活動等への協力に感謝し、今年の同署管内の事件・事故等の発生状況では、~刑法犯や電話&詐欺被害等が増加している~などに触れながら、交流人口の増加や飲酒の機会が増えるなどの年末年始を控え、交通事故・飲酒運転の徹底根絶などを期し、一層の理解と協力を願った。
来賓を代表して松田紀道警察官友の会会長は、昼夜を問わず住民の安心・安全のために活動する署員に敬意を表し、「市民が明るく穏やかな新年が迎えられるように」と願い挨拶した。
式典後、参列者は、街頭警備等に向かう白バイ、パトカー、青パトなどの車両を拍手で見送り、各団体もそれぞれの警ら活動を行った。
電カ・ガス・食料品高騰
木更津市が住民税非課税世帯に 一世帯に7万円給付
木更津市は19日、電カ・ガス・食料品等価格高騰を踏まえ、特に家計への影響が大きい住民税非課税世帯に対し、「電カ・ガス・食料品等価格高騰緊急支援給付金」を支給するため、歳入歳出予算の総額にそれぞれ8億6251万4千円を追加し、補正後の予算総額を563億4233万1千円とする専決処分を行った。
電カ・ガス・食料品等価格高騰緊急支援給付金給付事務費に2251万4千円(国の施策)、電カ・ガス・食料品等価格高騰緊急支援給付金給付事業費に8億4千万円(国の施策)を計上、これは、住民非課税世帯に対し、一世帯当たり、7万円を給付するための経費となっている。
ウクライナの女性話す
君津高等学校 人権教育集会を開催
去る12月19日、千葉県立君津高等学校(校長・谷裕之、生徒数776人)で、「人権教育集会」が行われ、講師として、ウクライナから避難し、現在敬愛大学に勤務しているパンコーヴアーオルガさんが来校し、全校生徒に向けて講演した。
オルガさんは2004年に来日し、その後敬愛大学国際学部で学んだ後、ウクライナに帰国し大学院を経て外交官として駐日ウクライナ大使館に勤務した経験もある。
「『本当のこと』を知る大切さ~ウクライナから避難して~」という演題のもと、母国ウクライナの歴史・文化を始め、2022年2月24日に突然に始まった口シアによる侵攻によって国を離れざるを得なかった状況を流ちょうな日本語で次のように語った。
「ちょうどその直前の1月、日本語教室を開設し本格的に始めようと思っていた矢先に、全く思いもかけない状況になりました。3月上旬まで地下室での生活を経て、キーウから西へむかかってお母さんと当時10歳の息子と避難しました。そしてポーラントへ渡った後、日本の大学時代の友人、恩師からのメッセージが届き、日本政府もウクライナ人の受け入れを決定して下さったので、着の身着のままわずかな荷物を持って日本に来ました」
生徒は体育館で、パワーポイントのスライドやウクライナ現地の動画・写真を見ながら真剣なまなざしで聞き入っており、講演後も積極的に質問が出された。
3年生の成田実咲さんは「私たち日本の高校生ができることは何でしょうか」大塚成晴さんからは「ウクライナは口シアを始め隣国に囲まれていますが、日本も同様に様々な国に囲まれています。そのような隣国とどのように付き合っていくべきだとお考えでしょうか」という質問があった。
オルガ氏は「そのような質問をして頂き、本当にうれしく思います。まず、皆さんは今日聞いて頂いた話をお友達やご家族、周りの人たちにも共有して頂き、今現実に起きていることに関心を持っていって欲しい。ウクライナはロシア、ベラルーシなどに囲まれ、中でもロシアは親戚・友人も大勢いて、侵攻は本当に衝撃的なことでした。でも、ロシア人で私の日本語教室に来てくれた人もいましたし、個人的にわかり合える人もいます」と君高生の関心の高さに驚きつつ、懸命に応答をしていた。
大塚さんは「実際に体験をした方からその悲惨さを直接聞くことで、ウクライナ侵攻について改めて考え直すきっかけになりました」と語っていた。