希望あふれる15の春 他【新千葉新聞】

新千葉新聞2023年3月4日発行

希望あふれる15の春

入学者選抜試験の合格発表が一斉に
3日午前9時から 県立高校で喜びの声

県内の公立高校で3日(金)午前9時から2023年度(今年4月)入学者選抜試験の合格者発表が一斉に行われ、入学許可候補者に希望あふれる「15の春」が訪れた。
各高校及び中学校では当日受験校へ来校する生徒や保護者にはマスク着用や密にならないように、体調管理などへの協力要請を行ってきた。
木更津高校(校長・卯月睦彦、同市文京)では午前9時、合格者の受験番号が貼られた掲示板が設置されると、受験票を手にした生徒たちが食い入るように見つめ、「あった!」「やった!!」などとあちこちから喜びの声が聞かれた。
ハグや感性など、マスク越しにたくさんの笑顔が見られ、早速スマホで撮影し、家族や担任に報告する姿もあった。
なかには孫の合格は票を見に来ていた祖母が、携帯で”桜が咲いた”と電話する声が響いた。
木更津市立鎌足中3年生の森衣織さん(15)は、「結果を見るまでは心配だったけど嬉しい。理科がスキなので理数科を選びました」と話していた。
同行した母親たちも「コロナで大変でしたが、一安心です」と笑みがこぼれた。
木更津第一中の梨本凛人君(15)は「自信がなかったので受かってびっくりした。部活ではバスケットボールか、卓球にしようか迷っている」と高校生活に夢を馳せていた。
富津中学校3年の鈴木麻矢さん(15、普通科)と秦野明莉さん(15、理数科)も揃って合格、鈴木さんは「不安な気持ちだったけど、乗り越えてきたのでうれしい。部活ではテニスか、書道部にしたい」と話し、秦野さんは「テストが終わって駄目だったかなぁと思っていたので合格出来て本当に良かったです。将来は獣医さんになりたいので頑張ります」と話していた。
木更津高校の普通科は募集定員280人のところ、351人が志願(2月17日現在)、倍率は1.25倍、同行理数科は定員40人のところ、53人が志願し、倍率は1.33倍と狭き門になった。
今年度の君津地方の全日制7校・11学科の志願状況(2月17日現在)は、募集人員1480人に対し、1427人(前年度比81人減)が志願、平均倍率は1.00倍だった。

県内397人

2日のコロナ感染

県内で2日(木)、新たに397人が新型コロナウイルスに感染し、5人が死亡したと発表された。
感染者数は前週の木曜日から51人減少した。
累計感染者数は145万4171人。
新規クラスター(感染者集団)は3件確認された。

災害に強い水道を目指して

かずさ水道広域連合企業団 広報第7号を発行

かずさ水道広域連合企業団の広報紙『広報かずさ水道第7号』が今月1日に発行された。
1面には、~令和2年12月28日に、富津市笹生踏切近くで発生した漏水事故~に伴い、令和4年12月、送水管の工事が完了したことが報告されている。
同所の漏水事故では、年末年始の6日間天羽地区の約5千戸が断水となった。
改修工事は鉄道に影響なく公示することが難しかったために、既存管を内部から補強する「更生工法」が採用され、難工事の末無事完了した。
このほか『令和5年度当初予算の概要及び主要事業』が示されている。
令和5年度の主要目標は、~災害に強い水道を目指して~。
予算総額は63億円。
主な事業は、古くなった水道管を地震に強い水道管に取り換える工事で、4市合計約40.6キロメートルの工事を予定。
内訳は「坂田地先排水連絡管布設工事」「東太田1丁目地先排水管改良工事」「大中地先排水管新設工事」「千種新田地先排水管更新工事」「南袖地先排水管改良工事」ほか。
2面には「令和3年度決算の概要」(令和3年度の決算書は公式ホームページで公開されている)。
さらに「水道料金の支払い方法・問い合わせ先」や引っ越しが決まったら、水道の使用を始めるとき、使用を中止する時など必ず水道料金等の問い合わせ先への連絡を求めている。
インターネットでも可能。
各種問い合わせは、
▽木更津営業所(TEL0438‐23‐0741)
▽君津営業所(TEL0439‐57‐0076)
▽富津営業所(TEL0439‐66‐1111)
▽袖ケ浦営業所(TEL0438‐60‐1488)。
営業日は月曜~土曜、午前8時30分~午後5時15分。(日曜・祝日・年末年始休業)
同企業団は君津地域4市の水道事業が抱えている「安定給水の危機」「技術継承の危機」「経営の危機」とうに対応するため、4市の水道事業を統合し、それまで君津広域水道企業団で行っている水道用水供給事業と「経営を一本化する新たな経営主体を設立することにより、国からの交付金や各市からの出資金を活用して「施設整備水準の改善」「人材の確保」「経営基盤の強化」を図るもの。
平成31年(2019)4月1日から、「水道事業(4市の過程などに水道水を届ける事業)」と「水道用水供給事業(小櫃川から取水して浄水処理をした水を4市と千葉県営水道に届ける事業)」を開始している。

社説

東日本大震災まもなく12年

2011年(平成23年)3月11日の東日本大震災から間もなく12年。
3月11日には、福島市・仙台市・石巻市など各地で「震災追悼式」等が執り行われる。
10年ひと昔といわれるが、12年という時の流れは確実にあり、被災地では様々な復興施策が展開され、外見では穏やかな生活が確保されつつあるかのようにみえるが、被災者の心の傷も、日々の暮らしも、決して元には戻っておらず、癒えていない。
当地域でも令和元年9月の「房総半島台風」による甚大な被害を受け、首都圏やその周辺などでは台風被害に対する脆弱性(ぜいじゃくせい)が改めて浮き彫りになった。
日本国政府はこの台風による被害について、同年8月の大雨とともに同一の激甚災害に指定した。
この教訓を風化させることなく、県内の各自治体では『災害に強い、安心・安全なまちづくり』を施策の柱に掲げて様々な取組が行われている。
君津地域でも自治会を中心に防災組織の立ち上げや、朱中学校での避難訓練、避難所開設・運営訓練等も積極的に行われている。
非常用備蓄庫の定期的な点検・整備等大切なことであるが「使用することがないように」と、祈りつつ行う訓練は危機感が乏しい。
特に災害時の避難などでは夜間や風雨が強いことも想定される。
閉講された学校などが避難所となっている場合には、即、活用できるかも疑問視される。
四季のある日本では季節によってさまざまな対策も必要となる。
猛暑に備えた熱中症や食中毒対策、衛生管理、極寒時に亜h防寒対策、現在では感染症対策も加わる。
訓練という「経験」は、様々な死角をあぶり出すことができる。
過去に自然災害等が発生した日などには、家族や職場、福祉施設等でも「ハザードマップを見る日」「命を守るための総点検の日」などと位置付け、命を守るために最低限の心得・準備を行いたい。
「転載は忘れたころにやってくる」(寺田虎彦の警句)

新千葉新聞

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