秋季全国火災予防運動 他【新千葉新聞】
- 2020/11/8
- ニュース
新千葉新聞2020年11月日発行
秋季全国火災予防運動
「その家事を防ぐあなたに金メダル」
各市で独自に活動 あすから全国一斉に
「その家事を防ぐあなたに金メダル」(令和2年度全国統一防火標語)を合言葉に、「令和2年秋季全国火災予防運動」が、あす9日(月)~11月15日(日)まで全国一斉に展開される。
これから寒い冬に向かい、ストーブなど暖房器具の使用が増え、空気の乾燥、強い北風の吹く日も多く、火災が発生しやすい時季を迎えることから、同運動を通して、火災予防思想の一層の普及を図り、火災の発生を防止し、高齢者を中心に犠牲者を出さない、財産の損失を防ぐなどを目的に例年この時期に実施されている。
君津地域4市でも、市・消防本部・消防団・防火安全協会・危険物安全協会・県消防協会など様々な関係機関が連携して、子供から高齢者まで是宇部手の住民を対象に火災予防を呼びかける。
しかし今年は、新型コロナウイルス感染予防を目的に各種機関が集い・連携してのイベント等はほとんどが自粛されており、それぞれの期間が独自に同運動の周知・啓蒙を図っている。
各市・消防等では、防災無線での広報、消防車両による夜間巡回警ら活動、横断幕・懸垂幕等の掲示、防火対象物・危険物施設等の立ち入り検査、林野周辺への山火事防止啓発看板の設置、一人暮らしの高齢者宅などを訪問しての防火安全指導、住宅用火災報知器等の設置義務告知及び電池切れ点検などを実施する。
特に今年度は、感染症予防を目的にアルコールによる手指の消毒等が推奨されているが、消毒直後にその手でガスコンロ、石油ストーブ等を着火するとアルコールに引火して発火、やけどなどをする危険性があるため、じゅぶんな注意を呼び掛けている。
開館40周年を迎えて
八幡台公民館 ナツツバキを記念植樹
木更津市八幡台公民館(館長・鈴木修一)は、昭和55年12月に開館し、今年で40周年を迎えたことから、10月31日(土)に『40周年記念植樹式』を開催した。
同館では、昨年度から40周年記念実行委員会を立ち上げ、会議を行ってきた。
当初予定していた記念式典は開催されなかったが、今回、「ナツツバキ」の植樹式を行った、
植樹式では、八幡台自治会長でもあるト部貞男記念事業実行委員会長は、「今年は新型コロナウイルスの影響で、記念式典のほか、様々なことが実施できなかったが、10年後には再びこの記念樹の下で、みんなで50周年を祝えるようにしたい」と挨拶し、鍬入れの儀を行った。
ナツツバキは八幡台公民館に隣接している八幡台幼稚園の鈴木茂理事長から寄贈されたもの(約3メートル)であり、木更津市の木であるツバキにちなんでいつほか、仏の入滅した沙羅双樹(さらそうじゅ)に似ていることから、別名「沙羅(さら)の木」ともいわれている。
6月~7月にかけてツバキに似た白い花を咲かせる。
40周年記念事業実行委員会では、今後、長年、地域や公民館の活動に貢献した人への感謝状贈呈と、この10年間の地域の歴史を振り返った記念誌の発行を予定している。
剣道通じて礼節を学ぶ
富来田小6年生 地域の有志招いて
木更津市立富来田小学校(校長・相場明彦 児童数173人)では、このほど、6年生児童(27人)が6日に行われる「ゆめ・仕事ぴったり体験」(キャリア教育の一環、職場体験学習)に向けて、富来田地区在住であり、かつては中学校で教鞭をとられ、全日本剣道連盟常任理事も務めている、軽米満世さんを招いて「礼節について」の授業を行った。
授業内容は、これから職場体験を行う前に「礼節」について事前に学習をして地域社会に出てもしっかりと対応できるようにとの目的で行われた。
はじめは「鬼滅の刃」の話からはじまり、県道の動きとして手ぬぐいを使ったゲーム等行う中で大きな声を出すことや相手の目を見ることの大切さを教えてもらった。
ゲームを通してわかりやすく、小学生に合わせた指導で、自然な形で礼儀作法を学ぶことができ、礼節のキーワードは「大きな声・気を合わせる・かっこいい」を学んだ。
軽米先生は、「この1時間の授業の中で、はじめと終わりの挨拶の姿勢が変わったね。素直な子どもたちですね」と感想を話していた。
6日に行われる職場体験学習でも元気よく挨拶ができ、礼儀正しく地域社会の人たと接してくれることを期待したい。
名称「きみさらづ聖苑」
令和4年度供用開始へ 木更津市新火葬場
木更津市新火葬場の名称が「きみさらづ聖苑」に決まったと、6日に木更津市伊賀発表した。
君津地域4市で共同整備を行っている木更津市新火葬場の名称を募集したところ、応募のあった65件の中から選定し、前田恵美子さんお「きみさらづ聖苑」に決定した。
名称の意味は、「上総4市と共に、各市の名前の由来は、日本武尊(やまとたけるのみこと)と弟橘媛(おとたちばなひめ)の伝説から生まれていることから、この伝説にちなんだ名称にすることが良いと考え、また、きみさらず(君去らず)という言葉には、亡くなった人を偲ぶ気持ちにも通じ、聖苑の何ふさわしいとかんがえた」とのこと。
木更津市新火葬場は令和4年度(2022年度)の供用開始を目指し、整備を進めるとしている。
USシネマ木更津等で
『おらおらでいぐも』全国一斉に上映中
2017年の「第54回文藝賞」と、翌年2月に「第158回芥川賞」をダブル受賞した木更津市在住の若竹千佐子さんのデビュー作、70万部突破のベストセラー『おらおらでひとりでいぐも』が映画化され、11月6日から、イオンモール木更津内のUSシネマ木更津など全国で一斉に上映が開始された。
主人公・75歳の桃子さん役は15年ぶりの映画主演の田中裕子。
桃子さんの20歳~34歳は蒼井優、夫の周造を東出昌大。
このほか濱田岳、青木崇高、宮藤官九郎、田畑智子、黒田大輔、六角精児、鷲尾真知子等々豪華キャストが務める。
監督・脚本は沖田修一。
USシネマ木更津の上映開始時間は次の通り。
▽11月8日=9時、11時55分、17時25分、20時20分
▽同9日~12日=9時30分、12時25分、15時20分、23時30分。
自分で決めたことから逃げない
元プロサッカー選手・川邉隆弥氏
富来田中学校「夢の授業」を開催
富来田中学校(出口雅志校長、生徒数101人)ではこのほど、日本サッカー協会(JFA)が主催する「こころのプロジェクト」の一環で、様々な競技の現役選手OB/OGなどを「夢先生」として学校へ派遣し、「夢を持つことや、その夢に向かって努力することの大切さ」「仲間と協力することの大切さ」などを伝える「夢の授業」を開催した。
今回はコロナのため、オリンピック・パラリンピック木更津市推進協議会の協力でオンラインでの開催となった。
講師の「夢先生」はプロサッカーチーム大宮アルディージャで3年間プレーした後、シンガポールなど4か国を渡り歩き、海外のクラブチームでも活躍した川邉隆弥氏。
講演となる「夢トーク」では地震の経歴をクイズを交えながら話を進めた。
小学4年生でリフティング大会で1000回を超える記録で優勝した話しや中学生の時に所属したクラブチームで1年生からレギュラーを獲得した話では生徒たちから歓嘆の声が上がった。
しかし、中学2年時にけがをしてレギュラーの座を失うと、回復した後も出場機会さえ与えられなかったという挫折を味わう。
そここら、失意の中でも、夢を「叶えたいなら行動する」ことだと力強く語り、休まず努力を続けていれば、「声をかけてくれる、応援してくれる」ひとは必ずいる、と生徒達を勇気づけた。
「夢シート」の記入では全員に返事とサインの約束をした。
感激した生徒は「私は将来、作業療法士という医療関係の仕事につきたいと思っています。なべちゃん先生に『挫折してやる気をなくしても、練習に行き、レギュラーが取れなくてもサッカーをし、自分で決めたことから逃げないことが大切』って言われたとき、私も夢に向かって頑張ろうとおもいました」と感想を綴った。
担任の高梨教諭は、「努力することや、諦めずに頑張ることの大切さを生徒たちに伝えてもらえた」などと語った。