【企業人インタビュー】大森精工機株式会社|渡邊社長
- 2015/7/23
- 話題の人
木更津市内のいろいろな会社のトップの方へインタビューし、 木更津の良さや、生い立ちなど様々な情報を掲載する連載。
今回は、平成27年かずさアカデミアパークに本社移転した、大森精工機株式会社の渡邊社長にお話を伺いました。
多摩川精機株式会社(航空・宇宙・防衛関連事業)グループ企業であり、航空機の整備・修理事業を拡大する戦略の同社。
木更津へ移転した決め手は、どんな点だったのでしょうか。
広大な土地をローコストで取得
事業を拡大していく中で、工場が手狭になったため、広い土地を探していました。
まとまった土地が都内よりも安くて手に入る、かずさアカデミアパークは魅力的でした。
羽田・成田両空港へのアクセスが至便
毎日整備部品が運び込まれるため、交通アクセスは非常に重要です。
羽田空港までアクアライン経由で約30分、圏央道の開通により成田空港へも約60分と利便性が高い木更津。
通行料値下げの継続による物流コストの削減も決め手のひとつです。
アクアラインの規制や通行止めの頻度を徹底的に調べたところ、業務に影響の出ない範囲だったことは安心に繋がりました。
実際に移転してから現在に至るまで、大きなトラブルは起こっていません。
自然豊かで住みやすい生活環境
木更津の魅力を知り、移住を希望する社員が増えています。
都内より安価でかつ庭付きの大きなマイホームが手に入り、アウトレットモールをはじめとした大型の商業施設も次々とオープン。
物価も安く、病院や学校など公共施設も充実しています。
自然豊かな環境で子育てをしたい若いファミリー層には、最適な環境といえるのではないでしょうか。
未来を担う優秀な人材に期待
木更津・君津・袖ヶ浦エリアは工場が多いため、移転後も優秀な人材を現地採用することができました。
木更津高専など工業系の学校もあるので、今後は新卒採用にも力を入れていく考えです。
また、更なるグローバル化を目指し、営業や海外赴任経験者など、技術職以外の人材採用も検討しています。
今後もオリンピック開催、羽田空港や成田空港の発着便数拡大により、重要な役割を担う航空整備事業。
周囲に部品メーカーなど、連携メリットが大きい関連企業が増えることを期待しています。
また、羽田、成田の2大空港を見据え、千葉県には航空機関連企業を誘致するための特区的な施策を掲げて、航空機産業の発展の後押しをしてもらいたいですね。
<大森精工機株式会社>
創業昭和13年。
旧海軍航廠の監督工場として、航空機部品の製造を開始以来、航空機部品の製造及び整備作業を専門とし、現在実績・内容ともゆるぎない地位を築いている。
さらに特殊油圧製品の製造、整備及び自動車部品の製造でも高い評価を受けている。