非常食を食べる体験 他【新千葉新聞】
- 2025/3/11
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新千葉新聞2025年3月11日発行
非常食を食べる体験

きょう小学校9校と中学校7校で防災教育
木更津市学校給食課 防災給食を実施
木更津市(教育部学校給食課、教育委員会学校給食センター)は、きょう11日(火)、市立小中学校の給食で「防災給食」を実施する。
東日本大震災や房総半島台風、昨年の能登半島での地震や豪雨、いつどこで災害が起こっても不思議ではない現在、防災教育は大切であるとして、実際に非常食を食べる体験をしておくことで、災害時でも安心して食べることができる。
そのため、食教育の一環として、市内公立小中学校で防災給食を実施することになった。
実施校は木更津市内の小学校9校、中学校7校の計16校。
防災給食の献立は通常献立の一部に非常食を使用。
非常食として使用する品は「救給カレー」(ヒートレスカレー、ごはん入り、内容量150グラム)で、アレルギーの原因となる特定原材料28品目不使用のものを選定している。
非常食なので、温めずにそのまま食べられるものだが、当日は調理施設内で加熱した温かいものを児童生徒に提供
する。
実施校は、
▽小学校=木一、木二、真舟、清見台、請西、畑沢、波岡、鎌足、岩根、
▽中学校=木一、木二、畑沢、太田、波岡、鎌足、岩根西。
同防災給食を実施する目的は、災害時の非常食提供への児童生徒の不安軽減および食教育の観点から防災意識向上を図ること。
2011年3月の東日本大震災の経験や自然災害等を踏まえ、未来を批う児童生徒が、「生き抜く力」「災害への備え」について考える機会となるよう、生きた教材の一つとして、木更津市では令和五年度から実施している。
令和6年9月の防災月間にも、市内六校(東清小、南清小、中郷小、西清小、八幡台小、木三中)で防災給食を実施した。
物価高騰への支援含む

木更津市議会3月定例会 4議案を追加
木更沛市議会3月定例会本会議(第6日目)が今月5日(水)に開かれ、一般質問後、議案第10号から議案第25号の大綱質疑が行われた。
その中で、令和7年度一般会計予算など6議案(3案10号~第14号と議案24号)が設置された予算審査特別委員会に付託された。
議案第15号~議案第24号は各常任員会へ付託された。
またこの日、次の4議案が追加上程された。
▽議案第26号「令和7年度一般会計補正予算(第1号)に、
▽議案第27号「市国民健康保険税条例の一部を改正する条例の制定」、
▽議案28号「市特定教育・保育施設及び特定地域型保育施設並びに特定こども・子育て支援施段等の運営に関する基準を定める条例及び木更津市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定」
▽議案第29号「業務委託変更契約の締結」
「令和7年度一般会計補正予算(第1号)」では、エネルギー価格や食料品価格等の物価高騰に対する生活者・事業者の支援を速やかに実施するため、歳入歳出予算の総額にそれぞれ2億4,221万5千円を追加し、予算の総額を583億6,521万5千円とする。
内訳は、
◎公共交通応援事業費・934万円=バス3万円/台、高速バス8万円/台、タクシー8,000円/台
◎障害福祉サービス事業所支援金給付事業費・40万円
◎障害福祉サービス事業所支援金給付事務費・9千円
◎後期高齢者物価高騰対策緊急支援事業費・730万2千円=内在住75歳以上の高齢者にギフトカード3,000円分を配布
◎後期高齢者物価高騰対策緊急支援事務費・1,520万3千円
◎介護サービス事業所支援金給付事業費・69万円
◎介護サービス市茫所支援金給付事務費・18,000円
◎ひとり親家庭等応援臨時特別給付金給付事業費・2,700万円
◎ひとり親家庭等応援臨時特別給付金給付事務費・687万6千円
◎幼稚園・保育施設等支援金給付事業費・2,970万7千円
◎生活者物価高騰対策支援事業費・8,088万円=物価高騰の影響を受ける生活者に対し「アクアコイン」の20%ポイント還元事業を実施し、消費喚起につなげることで市内事業者の支援を図る。
◎給食賄材料費単独校分
◎給食賄材料費学校給食センター分=物価高が続く中で、保護者負担を増やすことなく食材費高騰分を支援する経費(保護者負担の16%相当額)に、重点支援地方交付金を充当するため一般財源の一部を財部更正する。
なお最終本会議は今月21日(金)となっている。
ようこそ木更津クリーン作戦

木更津市觀光協会 港や駅周辺で清掃
(一社)木更津市観光協会(会長・野口義信)は、今月12日(水)午前9時30分~11時、木更津港周辺及び木更津駅周辺の散乱ごみを一掃する「第26回ようこそ木更津クリーン作戦」を実施する。
小雨決行、順延なし。
潮干狩りなど「観光シーズン」の本格化を前に、清潔で美しい木更津でお客様を迎えようと取り組むもの。
観光協会会員、木更津市役所観光振興課職員、観光協会職員等が参加する。
鳥居崎海浜公園南側駐車場に集合したあと、木更津港内港岸壁及び周辺道路、鳥居崎海浜公園、富士見通り周辺、木更津駅周辺で清掃活動を行う。
クリーン作戦ゴミ収集場所は、①内港公園入口、②鳥居崎海浜公園南側駐車場西口公衆トイレ脇。
前回の実績は参加人数が29団休・65人。
収集ごみは160キロだった。
学び続けてほしいと激励

園芸科2期生35人や普通科237人
君津高等学校 感謝の思いの卒業式
千葉県立君津商等学校(校長・谷裕之、君津市坂田)で5日、「第52回卒業証書授与式」が行われた。
卒業生271人(普通科237人、園芸科35人)は、3年間見守り続けてきた教職員に見守られ、思い出深い学び舎を巣立った。
君津高校は令和産年度より上総高校と統合し、「新生君津高校」としてスタートを切ったが、その翌年の4月に園芸科に入学した「君津高校園芸科2期生」として卒業した。
彼らは1年時に週1日、2、3年時には週2日、君津市上にある上総キャンパスヘバスで向かい、農場実習など園芸科専門科目を学んできた。
卒業生が人学した3年前は、新型コロナのまん延防止のため学校行事や授業や部活動など日常学学校生活が制限されていた前年から、少しずつ日常が戻りつつある頃たった。
生徒会役員が企画、運営した球技大会や文化祭・体育祭など学校行事をほぼコロナ以前の通常スタイルに戻し成功させてきた。
谷校長は、3年間の日々を回想しつつ、卒業生の苦労をねぎらった。
そして「学び続けること」や「挑戦を恐れないこと」の大切さを語り、厳しい社会情勢のなか生きていくために、創造力、忍耐力そしてコミュニケーション能力を身につけていって欲しいと激励した。
卒業生代表の北川弓奈さんは「26,000時間にも及ぶこの高校3年間をともに過ごした友人、先生方、家族との時間は、何十万時間にもなるであろうこれからの人生の基盤となるものになりました。また進路実現のための受験勉強も、お互いに励まし合い乗り越えました」と充実した高校生活を振り返った。
式の最後、卒業生退場の直前、卒業生・山根伊織さんが突然壇上へ登り、「卒業生の皆さん、みんなで今までずっと見守って下さった保護者の皆さんに、きちんとお礼の言葉を伝えましよう」と呼びかけ、272人全員で、式場後方の保護者席に向かい、声高らかに「ありがとうございました」と述べた。
その声が会場全体に広がり、一層温かな、和やかな雰囲気が式場を満たした。
ステージ上には、園芸科生徒が実習で肓てた花が飾られ、彩りを添えた。
卒業生は弦楽部による生演奏の中、参列者に見送られ式場を去った。
式の後はそれぞれの教室で最後のHR行われたが、各教室の廊下には、在校生によるオリジナルの手作り装飾が飾られており、心温まる雰囲気の中、高校生としての最後の時間を先生方、同級生・後輩と3年間の思い出を語り合い、別れを惜しんでいた。