「梨」の受粉作業盛ん 他【新千葉新聞】
- 2022/4/12
- ニュース
新千葉新聞2022年4月12日発行
「梨」の受粉作業盛ん
家族5人総出で綿毛のついた受粉棒使い
中郷梨組合 高橋利親さん丁寧に
木更津市特産「梨」の受粉(交配)作業が始まった。
木更津市牛袋地区中郷梨組合の高橋利親さん(79)の梨畑(約30アール)では、朝から荒天に恵まれた10日(日)例年より7~10日遅れで「豊水」、早生品種の『幸水』の純白の花が一気に満開となり、ミツバチも飛び交う中、妻の治子さんや孫など家族5人総出で作業が行われた。
受粉は、1箇所に数個の花が咲くその中から特に大きな花を選んで、綿毛のついた受粉棒で人工的に花粉を付ける作業。
ミツバチでの交配も行っているが、均一でなかったり、天候にも左右されることから、高橋さん宅では人工授粉とミツバチとの両方で行っている。
梨は収穫の遅いものほど早く花が咲く。
「幸水」は受粉後120~123日程で収穫できるようになることから、8月中旬には収穫可能となる予定という。
髙橋さんは、「これからも天候が順調なら今の花の状態から、今年も豊作が期待できる。中郷の梨は美味しいと言ってもらえるようにがんばります」と話していた。
中郷地区の梨栽培は明治5~6年ごろに始められ、150年以上の歴史を有する。
各農家は代々受け継がれてきた技法を継承しつつ、時代のニーズに合うように工夫を重ね、美味しさと安定生産に力を入れている。
近年は多くの農家がリピーターへの宅配、庭先販売、直売所への出荷などが主流となっている。
また高齢化の進展で後継者不足等でピーク時には45人の組合員が現在は17人に減少している。
危険業務従事者叙勲を発表
防衛・警察・消防功労 地元関係は13人受章
政府は9日付で、警察官や自衛官など危険性の高い業務に尽力した元公務員を対象とする「第38回危険業務従事者叙勲」の受章者3643人を発表した。
発令は29日。
今回の受賞者は、瑞宝双光章が1937人(うち女性5人)、瑞宝単光章が1707人(同17人)。
職種別で最も多かったのは警察官で1835人(同3人)。
都道府県では北海道が293人で最多、千葉県は209人で3番目に多かった。
このうち、きみつちいき4しかんけいでは、瑞宝双光章9人(防衛功労3人、警察功労4人、章膀胱瘻2人)、瑞宝単光章4人(防衛功労2人、消防功労2人)、瑞宝単光章4人(防衛功労1人、警察功労2人、消防功労1人)の計13人が受章した。
市別では木更津市4人、君津市2人、袖ケ浦市7人。
当地域の受賞者は次の通り。
セイタカシギ27羽に
木更津市長須賀の田んぼ 群れで飛ぶ姿も
木更津市長須賀の田んぼにセイタカシギが日ごとに増えて、9日には27羽になった。
エサを食べながら歩き、互いに相手を選んでカップルが出来る。
相手を見つけた後は2羽が互いに寄り添って仲良くしている姿が見受けられた。
オスとメスが協力し合い巣を作り、卵を産み、交代で温めて24日くらいで孵化(ふか)する。
あとはそこでヒナを育てる。
地元4市計199人が感染
県9日発表コロナ 県内は2941人
県によると、君津地域では新型コロナウイルスの新規感染者が4市合わせて9日(土)に199人、翌日の10日(日)に74人確認された。
各市の感染者数内訳は、9日が木更津市90人、君津市44人、袖ケ浦市42人、富津市23人、地域総数199人。
1週間前の2日(木・92人、君・26人、富・9人、袖・23人、地域総数・150人)と比較すると、木更津市は2人減少。
君津市は18人、富津市は14人、袖ケ浦市19人、地域総数で49人、何れも増加した。
富津市と地域総数は今月最多。
10日は袖ケ浦市28人、木更津市26人、君津市14人、富津市6人、地域総数74人。
1週間前の3日(木・38人、君・11人、富・5人、袖・16人、地域総数・70人)と比べ、木更津市が12人減少。
君津市は3人、富津市1人、袖ケ浦市12人、地域総数で4人、何れも増加した。
10日現在の4市の累計感染者数は木更津市が6976人、君津市3506人、富津市1643人、袖ケ浦市は3000人を超え3056人となっている。
千葉県内では9日、2942人の感染者と2人の死亡が新たに判明。
感染者数は前週の土曜日(2773人)を約200人上回った。
香取市の病院等で新規クラスター(感染者集団)が確認された。
翌10日の千葉県内における新規感染者は2668人で4人が死亡。
感染者数は前週の日曜日(3303人)を635人下回った。
浦安市の東京学館浦安高校等で新規クラスターが発生した。