八幡台TBG愛好会たより 2022年 第4号
- 2022/3/24
- サークル・市民活動
八幡台TBG愛好会へようこそ
全国の新規感染者数は1か月以上減少が続き、まん延防止等重点措置が解除されました。
運動再開に先立ち、生涯スポーツ参加へのお誘いです。
ターゲット・バードゴルフは、ゴルフクラブ1本だけを使って、シャトルボールを打ち、傘をさかさまに立てたようなホールに入れ、打数の少なさを競う個人競技です。
しかし私たちは、競技スポーツというよりレクリエーションスポーツとして、メンバーの親睦と健康増進を目的として活動しています。
ですからゴルフの経験がない方も気楽に参加できます。
そこで、今回は、ターゲット・バードゴルフ(TBG)発案の経緯について、ふれてみたいと思います。(詳しくは、日本TBG普及協会さんのHPに掲載されています。)
- ゴルフ楽しむ思い
熱狂的なゴルフ愛好者であった故野嶋孝重さんは、「いつでも、誰でも、手軽に、安全に、そして何より安価にゴルフが楽しめる方法がないものか」と日夜考え続けていました。
- 月面着陸からひらめいた
1969年のアポロ11号の月面着陸、フワリと月面に降り立った宇宙船イーグルの姿を思い出して、羽根のついたボール(シャトルボール)を考案されたとのことです。
- 友に託した試し打ち
ゴルフを共にラウンドしてきた長年の友人にそのシャトルボールをプレゼントし、「ゴルフショットの練習用に使ってみてくれないか」と打診して、その感想を聞かせてほしいと託しました。
- 友から嬉しい便りあり
数年後に、その友人がプレゼントされたシャトルボールについて連絡をしてきました。その友人は、いただいたシャトルボールをゴルフの練習に使い続けていたのでした。
しかし、そのシャトルボールが古くなって使用に堪えなくなってしまったので、新しいシャトルボールを譲ってほしいとのことでした。
- 新たなゲームのスタートだ
野嶋さんは、この連絡を受け「このボールは使える」との感触を得たといいます。
早速このボールを使って何か新しいスポーツができないかと考え、「ダーツゲーム風の得点を競うニアピン競技(TBGの前身)」としての「室内でも楽しめるゲームを発案」しました。
- 沢山の人が愛せるミニゴルフ
その後このニアピンゲームに工夫と改良を重ね、現在のようなゴルフのストロークプレーに結びつけ、ゴルフをミニ化した生涯スポーツ(TBG)を発案しました。
しばらくは室内で行うゲームとして楽しんでいたのですが、現在の屋外で行う「TBG」に発展させました。
- ゴルファーのお役に立ちます
ゴルフ初心者にとっては、ゲーム感覚で気軽に取り組める「適度な運動量で手軽に入っていける生涯スポーツ」といえます。
一方、ゴルフ経験者にとってはショットの醍醐味が味わえるうえ、ゴルフにはない「籠入れという新たな技術の習得」に挑戦する楽しみがあります。
ルールやマナーなどはゴルフとほぼ同じであることから、ゴルフの上達を目指したい方、これからゴルフを始めようとしている方にも大いに役立つことでしょう。
- 先人が海外までに広げた輪
1988年6月、日本ターゲット・バードゴルフ協会が設立され、同年第1回全国スポーツ・レクリエーション祭の正式種目になりました。
2003年にはTBG協会主催大会として第1回全日本ターゲット・バードゴルフ大会が開催され、2004年には全国6ブロックで地域大会が開催されるまでになりました。
また2005年の岡山国体には、デモンストレーション競技として初参加しました。
現在では、全国45都府県に地域協会が設立されており、愛好者は10万人ほどに上るゲームにまで発展しています。
また、1999年以降、ハワイ、オーストラリア、中国、タイ、韓国などと国際交流も開催されてきました。
シャトルボールには羽根がついているため、自然界の風の影響を受けやすいことから、自然との挑戦もできるなど、奥行きが深いゲームとなっています。
単純にクラブを振るだけでなく、時には風読みを的確に行い、風を味方にできればスコアアップ間違いなしという楽しみがあります。
風が友達になってくれれば、風が吹かない日のターゲットでは興味が半減するという方も多くいるようです。
TBGの必要用具は「三点セット」
- シャトルボール
合成樹脂製のゴルフボールのようなものにバドミントンの羽根をつけた形をしています。ボールと羽根はビスでジョイントされています。
このボールの規格は全長105mm、ボールの直径40mm、羽根の直径65mm、重量は30g以下とされています。
発案当初に開発されたシャトルボールは、多少の改良がくわえられ現在色々鮮やかな色に彩色されています。
球部と羽根とのジョイントを外し付け替える方がいます。このジョイントは 特殊なネジを使っているため、付け替えが効きません。
またネジが緩んできたからという理由で締め付けて使用する方がいますが、これらは危険この上ない行為です。
羽根と分離した球部は、驚くほどの飛距離が出ます。怪我のもとです。
部外者はもちろん、一緒にプレーしている愛好者にもけがをさせることがないようにするとともに、自分の身を守るためにも絶対に改造はしないようにしましょう。
- クラブは一本で打ち分ける
クラブは、TBG協会公認のTBG専用クラブ、又は一般のゴルフ用クラブ(P,PW)1本のみを使います。
クラブの改造(ヘッドに鉛を張ることを含む)は危険防止のために禁止されています。
使用クラブが1本のみであることは、自分のショットの特性を考えたうえで選ぶことが重要だといえます。
1本で打ち分けることの楽しさを存分に味わいましょう。
- ショットマット
ショットマットは毛足の長さ2cm以下、サイズは、横40cm~35cm、縦20cm~15.5cmであること。
ショットマットを使用することにより、必要以上にコース内の凹凸を気にする必要がなくなります。
このことは、微妙なショットの際には、コース内のライの凹凸に気を遣うことがスコア作りの要点であることをも意味します。
ゴルフ用のゴムティ用にホールが空いたショットマットは大会では使用できません。ご注意ください。
マット上をクラブヘッドがすべるようにショットすることは、随所で特に籠入れで効果的なショットを生んでくれますが、いくらこすったとしても、マットは文句を言いません(冗談です)のでご安心ください。
- ホール
上部のホール(かご)をアドヴァンテージホール、下部(フープ)をセカンドホールと呼び、アドヴァンテージホールは、傘を逆さにしたような形をしています。
この両ホールのセンターには、ポールが立てられています。
アドヴァンテージホールの直径は110cm、ホールが水平にセットされている時は、ホールの上部は地上から50cmの高さにセットされます。
セカンドホールの直径は86cmです。
アドヴァンテージホールとセカンドホールの直径の差は24cmとなり、シャトルボールの約2個分にあたります。
これらのホール等の規格を知ることは、「籠入れの基本」といえ、籠入れは、スコアを作るうえで、重要な位置を占めます。
日頃から十分練習しましょう。
競技方法
- 人数
通常ゴルフ同様4人一組でラウンドします。
リーダーの方は、常に前後の組の進行状況に配慮し、同伴競技者に注意を喚起して、プレーに遅れが出ないように気配りをしていただくようお願いします。
なお、ラウンド時は、シャトルは先にショットされて手を離れていきますが、クラブとショットマットは常に持ち歩いて下さい。
- 競技の種類
競技方法には、ゴルフと同様、ストロークプレーとマッチプレー、ツーボールフォアサム、フォアボール等があります。
このうち、TBGではストロークプレーが主流ですが、他の競技方法を経験してみることをお勧めします。
他のプレーヤーの考え方が分かるなど、大いに勉強になります。
- 進め方
ゴルフに準じて、最初はじゃんけん等で打順を決め、その後は前のホールのスコアによってオナーから順番にショットしていきます。
「オナー」とは、前のホールでスコアが最も良かった方に与えられる「名誉」です。
ショットでは、シャトルボールをショットマットのセンターの最先端にセットしてからショットしていき、少しでも少ないスコアでのホールアウトを目指すことになります。
TBGコースの設置場所
常設コースでプレーするのが一般的ですが、室内、緑地、公園や校庭の空き地等で仮設コースを設けてプレーすることもできます。
コースは、通常18ホール設定されますが、9ホール、場合によっては数ホールで行われることもありです。
各ホールは、通常横幅3メートル程度のフェアウェーが設けられますが、ロープ、レンガ、砂等で境界が設けられ、フェアウェーとアウトオブバウンズ(OB)とに区分されます。
18ホールでおよそ1万平方メートルの広さが必要ですので、この敷地確保の問題をクリアしなければならないのが難点です。
TBGの特徴や魅力
- 使用するクラブ
クラブには、ゴルフでも同じですが、シャフトの延長線上に重心があるわけではありません。そのためある意味ゴルフを難しくしているとも言えます。
そのためクラブを直線的にスウィングするとターゲットに力強いショットをすることができず、新円とはなりませんがある程度丸い軌跡を描くようになります。
しかし、この力学の理論を駆使した構造になっていることで、想像を超えた飛距離が出ます。
シャトルボールを遠くのターゲットに飛ばすことができるという醍醐味が味わえます。
クラブヘッドは、ネック一つとらえてもストレートやグース等いろいろな種類があります。
自分に合ったものを見つけて存分に楽しみましょう。
- 自然を守る
マットを敷いてシャトルボールを打っていくので、地面や芝を痛める心配がなく、林間でも池等の障害物のある所でも芝の上からショットするようにプレーできます。
それだけ、身近な場所で楽しく簡単にゲームができるのがTBGだといえます。もし、今プレーしているコースの外から興味深そうに見ている方を見かけた場合には、気軽に楽しめ、自然に優しいゲームであることをアピールして、仲間入りしていただけるよう声をかけてみましょう。
- コース設定
基本の決まりはあるが、臨時の設定もできます。
狭い場所など状況に応じて数ホールのみでも楽しむことができます。
身近で開催されるイベントの際、ちょっとしたスペースをお借りしてデモンストレーションとして開くことも可能です。
- 爽快感や醍醐味
コースにはロングホールも設けられますので、ゴルフのようなフルショットも可能で、シャトルが空中を飛ぶ爽快感や醍醐味が味わえます。
気を付けたいのは、フルショットしようとするととかくリズムを崩しがちです。フルショットの時こそゆっくりとスウィングしてタイミングを取るのが大切です。
ゆっくりショットしても、シャトルボールは決して逃げてはいきません。
- シャトルは風の影響を受ける
シャトルボールには羽根がついているため、自然界の風の影響を受けやすいことから、自然との挑戦もできるなど、奥行きが深いゲームとなっています。
このことは、風読みを的確に行い、風を味方にできればスコアアップ間違いなしという楽しみがあります。
風が友達になってくれれば、風が吹かない日のターゲットでは興味が半減するという見方もあります。
時々空を見上げてみてください。
TBG考案者の故野嶋孝重さんが、千の風になって皆さんを見守ってくれていますよ。
今回も最後までご覧いただき有り難うございました。
お願い
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メール:asami-55@outlook.jp(浅見)
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