不便だけど不幸じゃない 他【新千葉新聞】
- 2022/1/7
- ニュース
新千葉新聞2022年1月7日発行
不便だけど不幸じゃない
パラ五輪車いすラグビーメダリスト
木更津二中で講演会 官野一彦選手を迎えて
木更津市立木更津第二中学校(校長・高橋達之、生徒数・462人)では、官野一彦(かんのかずひこ)元・パラリンピック車いすラグビー選手を講師に招き、教育講演会を開催した。
これは木更津市の自殺総合対策大網の計画にある「命の大切さ」に関する講演会の一環で開催されたもの。
官野選手は、サーフィン中の事故により車椅子での生活を余儀なくされる中、車椅子ラグビーに出会い、努力の末、日本代表としてパラリンピックに出場し、銅メダルを獲得した。
自らの経験を通して、「思考」と「行動」の結びつきから、明確なビジョンをもつことや、プラス思考で生活することが、自分の人生をより豊かにすると語った。
「過去の自分に伝えたいことはあるか」という生徒からの質問に対し、「明日から車いす生活になると、誰も教えてはくれない。やるべき事を後回しにしない。今を後悔しないように」と答えた。
講演後、生徒からは、「官野さんに出会って私の夢が色づいた」「人生の可能性の広さを知ることができた」といった感想が聞かれた。
高橋校長は「中学校生活は、勉強や部活で一生懸命ながらも、不安や迷いはつきもの。そのような中でも、自分を信じて努力し、ワンランク上を目指す木二中生であってほしい」と語った。
今回の教育講演会は、終始、官野選手の気さくな人柄と、官野選手とのやり取りを喜ぶ生徒とのあたたかな雰囲気に包まれたものであった。
各種調査功労を称えて
木更津市で伝達式 故鈴木音彌氏に「叙位」
木更津市は、長年にわたる国勢調査員など各種調査功労により令和3年10月29日付で、秋の叙位『従五位』が追贈された、故・鈴木音彌氏(享年91)への伝達式を、先月、駅前庁舎8階市長室で行った。
伝達式には、同氏の長男・鈴木利典氏が来庁。
木更津市では、渡辺芳邦市長、田中幸子副市長、山口芳一企画部長など関係者が出席して祝意を表した。
渡辺市長から利典氏へ「叙位」が伝達され、利典氏は「父は多くの皆様のご指導・ご協力で無事務めを果たさせてもらった。この栄誉を父の墓前に報告させていただきます」と深く感謝した。
受章者は昭和35年10月の「第9回国勢調査」から連続計12回調査員をはじめ、合計9種、47回の調査を行った。
これらの功績により平成25年秋の叙勲で「瑞宝双光章」を受賞しており、今回の追贈となったもの。
また、鈴木音彌氏は生前、木更津市の吾妻郵便局長としても郵便業務に精励している。
のびのびと筆の運び
青少年健全育成の一環で新規行事
木更津市の新宿区「書き初め会」を実施
木更津市新宿区(区長・遠山鎮宏)の、新春行事「第2回書き初め会」が、4日午後、同区公会堂で行われた。
これは同区の青少年健全育成事業の移管として昨年初めて実施したが、公表に応え2回目を行ったもの。
今回も講師は、同区の理事で書家の染谷進さん(元高校教師)夫婦。
当日は小学3年生から大人まで12人が参加、爽やかな墨の香りが会場を包んだ。
今年もコロナ感染防止策を取りながらの実施だったが、参加者から、「楽しく書けて良かった」「来年もお願いします」などの声が寄せられた。
遠山区長は「皆さんに喜んでもらえてよかった。今年から奥さんもお手伝いいただき、感謝です。来年以降も継続していきたい」と話し、ボランティア講師に感謝した。
非課税世帯に10万円給付
木更津市新型コロナ影響 補正予算を専決処分
木更津市は、新型コロナウイルス感染症の影響が長期化する中、様々な困難医直面した人たちに、「速やかに生活・暮らしの支援を行うため、歳入歳出予算の総額にそれぞれ16億5703まん延を追加し、補正後の予算総額を528億216万1千円とする令和3年度一般会計補正予算(専決第2号)の専決処分を先月28日に行った。
内容は、新型コロナウイルス感染症の影響を受けている住民税非課税世帯等に10まん延を給付するための経費。
対象者は、
▽令和3年12月10日における住民税均等割り非課税世帯
▽新型コロナウイルス感染症の影響を受け家計が急変した世帯
となっている。
住民税非課税世帯等臨時特別給付事業費として16億580万円、住民税非課税世帯等臨時給付金給付事務費として5123万円を盛り込んだ。
房総春いっぱいフェア
イオンモール木更津で かずさエフエム生放送
館山観光協会主催、日東交通・かずさエフエム企画制作、~房総治一杯げあinイオンモール木更津~があす日(土)と、9日(日)、午前11時~午後4時までイオンモール木更津(ノーズアトリウム、築地)で開催される。
暦の上では寒中ではあるが、既に菜の花が満開、一足早い南房総の春を届けるイベント。
同会場では、甘いいちごや新鮮野菜、各種加工品・車の販売をはじめ、日東バス運転手の制服試着・撮影会、マスコットキャラクターとのじゃんけん大会や撮影会等々楽しい企画が盛りだくさん。
両日とも先着50人に「春の花・ストック」のプレゼントもある。
また、9日(日)正午~午後2時まで、かずさエフエムの『かずさどこでもラジオ』の番組が、同フェア会場で公開生放送される。
多くの来場を歓迎。
問い合わせは館山市観光協会TEL0470-22-2000へ。
富津市で8人
コロナ県69人感染
県によると5日、君津地域では4市全てで新型コロナウイルス感染が新たに確認された。
感染者総数は軽2人。
最多は富津市で8人、キアラ図師が2人、君津市と袖ケ浦市が各1人。
同日の県内における新規感染者は69人、仏紙は居住地別で船橋市(1人)、市川市(9人)に次ぐ3番目の多さだった。
富津市で1日の感染判明者が6人以上となるのは昨年9月6日(8人)以来、約4か月ぶり。
各氏の感染者概要は仏紙が30代4人・50代2人・70代と80代各1人、木更津市が10代と20代各1人、君津市20代1人、袖ケ浦市40代1人。
同日現在の累計感染者は木更津市が1729人、君津市780人、富津市399人、袖ケ浦市644人に増えた。
県内の新規感染者(69人)は前日4日(34人)から倍増。
60人を上回るのは昨年10月2日(66人)以来、約3か月ぶり。
死者はなかった。