木更津市史『自然編 資料』 他【新千葉新聞】
- 2025/7/27
- ニュース

新千葉新聞2025年7月27日発行
木更津市史『自然編 資料』

自然全般について書かれた初めての詳細な資料
木更津市教育委員会文化課 3分冊で刊行
木更津市史編さん委員会はこのほど、木更津市史『自然編 資料』を刊行した。
これは昨年刊行した『史料編4古代』に続くもの。
『自然編 資料』は同市の自然全般について書かれた初めての詳細な資料で、市の気候、地質、動植物の各分野における変遷と現状分析、また、東京湾に残された最大の自然干潟である盤洲(ばんず)干潟について、豊富な図版とカラー写真を加えて解説している。
同資料は、A4判・3分冊、全1,267ページ。
▽第1分冊では、第1章・木更津市の気候、大気環境、陸水、第2章・木更津市の大地、第3章・木更津市の植物、
▽第2分冊では、第4章・木更津市の動物、第5章・盤洲干潟、
▽第3分冊は基礎資料となっている。
100部程度頒布予定。
頒布価格は10,000円(税込み)。
刊行にあたって、同編さん委員会では次のように記している。
「人々は自然を土台にし、そこから恵みを得て、文化を築き、暮らしてきましたので、自然を理解しなければ人々の歴史は語れません。
同時に、人々の歴史を紐解かなければ、身近な自然の成り立ちは理解できません」
また、あとがきでは「小中学校時代の多感な少年期に故郷で生活している間に、身近な地形・地質や生物の種と分布を実体験することは、将来の自然科学・技術の学習やその発展にもつながり、同時に誇りを感じ、大切にする心が育成されると思います」としている。
購入方法は木更津市教育委員会 文化課窓口で購入、または現金書留で本代を郵送。
(送料着払いで発送する)
木更津市史デジタルアーカイブでの閲覧ができる。
詳しくは市ホームページで。
送付・問い合わせは、〒292-8501木更津市朝日3-10-19 木更津市役所朝日庁舎 木更津市教育委員会文化課、℡0438-23-5309(直通)。
国民の自衛官に浜畑氏

第一輸送ヘリコプター群 木更津の飛行隊
国民に感銘を与える行動で著しい功績のあった陸海空自衛官を顕彰する「第23回国民の自衛官」(産経新聞社主催、防衛省協力)の選考会がこのほど、東京・大手町の産経新聞社で開かれ、9人2機関の受章者が決定した。
選考会では、昨年10月に中東情勢悪化を受けて行われた在外邦人輸送や、同年の能登半島地震での物資輸送などの各種任務で無事故飛行9,800時間を計上した輸送機操縦者などが選出された。
地元関係では、陸上自衛隊部門で、第一輸送ヘリコプター群第103飛行隊(千葉・木更津)の浜畑信康一等陸尉(52)が受章した。
選考委員は、自衛隊制服組トップを務めた河野克俊統合幕僚長や、女優で気象予報士の半井小絵さんら八人。
国民の自衛官は、平成14年(2002年)に創設され、これまで203人、22チームが受章している。
志学館が第3位に入賞

広島、山口両県で、男子は桜林優勝
全国高校総体 少林寺拳法の女子団体演武
全国高校総体(インターハイ、23日開幕)は25日(金)、新たに始まった陸上競技、ソフトテニス男子の2競技と、少林寺拳法の計3競技が広島、山口両県で行われた。
このうち、この日が最終日の少林寺拳法では、千葉県勢が大躍進した。
男子団体演武で桜林が優勝し、男子組演武でも桜林の岡村昌信・山崎颯也選手組が優勝。
女子団体演武では、強豪ひしめくなか、志学館(木更津)が見事3位入賞を果たした。
タオルを寄贈

退職公務員連盟
退職公務員連盟千葉県君津支部木更津地区は今月23日(水)、社会福祉事業で使ってもらいたいと、タオル123本を、社会福祉法人木更津市社会福祉協議会(木更津市潮見)へ寄贈した。
スマホで実践・売上アップ

完全攻略!Instagram活用術セミナー
木更津商工会儀所 講師は雲丹亀真穂氏
~今こそ見直し!スマホで実践・売上アップ~
木更津商工会議所/中小企業相談所では、「完全攻略!Instagram活用術セミナー」を、あす28日(月)、午後2時~4時まで、木更津商工会館(木更津市潮浜1-17ー59)で開く。
現在、参加者募集中。
今や集客やプランティンクに欠かせないlnstagram。
「投稿しても反応がない」「何を載せれぱよいかわからない」など、今さら聞けない悩みを持っている人に向けて、事業者のための実践的なlnstagram活用術をわかりやすく解説する。
初心者も大歓迎!既にlnstagramを活用している人も、すぐに使えるコツが満載のセミナー。
講師は雲丹亀 真穂(うにがめ みほ)氏(office K&M代表)。
会場は3階研修室。
参加費無料。
受講対象は中小企業・小規模事業者・個人事業主。
主な内容は、
▽lnstagramの特性とビジネス活用の方向性
▽効果的なフォロワーの増やし方
▽集客につながる投稿のポイントと勝ちパターン
▽中小企業・個人事業主の成功事例の紹介。
雲丹亀氏は慶應義塾大学卒業後、テレビ局勤務、市役所勤務を経て起業。「経験・人脈ゼロから始める起業法」を確立し、これまでに約七百人の起業家を支援。
現在は、SNS集客・文章力向上・起業支援に関するセミナー講師として幅広く活躍している。
申し込みはQRコードから、またはFAX(0438-37-8705)で。
問い合わせ先は木更津商工会議所/中小企業相談所、担当・鈴木さん(℡O438-37-8700)。
『西上総の石碑を廻る』

‐木更津・袖ケ浦編を刊行し、完結に
郷土史研究家・富津市 藤平俊雄氏説明①
郷土史研究家の藤平俊雄氏(富津市)が「西上総の石碑を廻る 木更津・袖ケ浦編」をこのほど刊行した。
令和5年1月に君津・富津地区の石碑を対象に刊行した『西上総の石碑を廻る 君津・富津編』の続編で、木更津・袖ケ浦地区をまとめたもの。
これをもって『西上総の石碑を廻る』は、一応完結する。
『木更津・袖ヶ浦編』の内容は次の通り。
【構成】
第1部木更津編として22種類の石碑、第2部袖ヶ浦編として19種類の石碑をとりあげ、さらに第3部人物編で石碑及び宝篋印塔に係る3名の人物、明治期の駐日英国公使館職員ジョン・ハーリントン・ガビンスと清国人劉世安、江戸中期の木更津南片町の石工高橋八郎右衛門を論じた。
【木更津編の概要】
①検校上島伯芽亀趺墓 上島伯芽は真里出身の人である。21歳のとき視力を失い、江戸に出て当道座の最高位である検校に上り詰めた。その墓塔は亀の上に立つ、亀趺墓と呼ばれる珍しいものである。最近、この亀趺墓に関心を持ったため県内や都内などでの設置状況も併せて紹介する。
②田村積山先生之墓父は白河藩の侍医で、積山は畑沢村の医家田村家を継いだ。施術は巧妙であり、殊に貧窮者を救つたといわれる。江戸後期の尊王論者高山彦九郎は『北行日記』のなかで積山を訪ねている。
③思亭記碑本碑は漢文と擬古文からなるせいもあるためか、ほとんど紹介されることがない。建立者であり撰文者でもある寺本海若は、木更津出身で書家亀田鵬斎の高弟である。海若の書丹碑は、墨堤の白鬚神社や川崎大師などに遺されており、川崎大師の遊山慕仙詩碑は、川崎市の指定文化財となっている。郷土出身の書家としてもう少し注目されてもよさそうに思う。
(続)