春の全国交通安全運動 他【新千葉新聞】
- 2023/5/12
- ニュース
新千葉新聞2023年5月12日発行
春の全国交通安全運動
君津高校生の花の苗を渡し呼びかけ
木更津市と木更津警察署 出動式で防止決意
「なれた街 いつもの道でもみぎひだり」をスローガンに「令和五年舂の全国交通安全運動」が5月11日(木)から20日までの10日間、全国一斉に展開されているが、これに先駆け、木更津市と木更津警察署共催による『春の全国交通安全迎動出動式』が、10日(水)午後3時から、旧市役所駐車場で実施された。
長引くコロナ禍で中止されていた共催による出動式は4年ぶり。
式には、渡辺芳邦木更津市長、太田裕介木更津警察署長、武田有県君津地域振興事務所長、竹内義一木更津交通安全協会長、大里光夫木更津地区安全運転管理者協議会長、県立君津高校園芸科生徒など約50人と、警察車両、市所有のパトロール車両など8台が参加した。
式典で主催者の渡辺市長・太田署長は、日ごろから交通安全啓発活動への協力に感謝するとともに、子供や高齢者(歩行者)保護など同運助の趣旨に沿い、交通事故防止への一層の理解と協力を願った。
来賓を代表して竹内会長は、「同迎動期間中は学校・PTA・地域の見守りボランティアなどと連携して、新1年生の登下校を重点的に見守り、交通事故防止に努める」などと挨拶した。
また同運動の啓発物資として、木更津地区安全運転管理者協議会から寄贈された花の苗(サルビア、ガザニア)250鉢が、苗を育ててきた県立君津高校園芸科生徒代表から、渡辺市長と太田署長に贈られた。
この後、式典参加者は警ら活動に出発する白バイやパトカーなどを見送り、市内各所に分散して啓発活動を行った。
木更津市消防本部脇の十字路交差点では、渡辺市長・太田署長・高校生なども加わり信号で停止した運転手に花の苗などを手渡しながら安全運転を願った。
また木更津署は君津高・園芸科2年生の伊藤奏さん(16)と、豊田柾希さん(16)2人を1日警察官に委嘱して、凛々しい響察官の制服姿で街頭活動に加わった。
5月9日現在、木更津市内では交通死亡事故は発生していないが、交通事故は133件発生、169人がけがをしている。
特に高齢者や自転車での事故が増加傾向にあるという。
木更津市で震度5強
各地で瓦落下やガラス割れ 君津市は5弱観測
11日(木)午前4時16分ごろ、千葉県南部を震源とする地震があり、木更津市で震度5強、君津市で震度5弱、富津市と袖ケ浦市で震度4を観測した。
また関東地方や千葉県、横浜市、川崎市など広い地域で震度4だった。
気象庁によると、震源の深さは40キロ、地震の規模を示すマグニチュード(M)は5.2と推定される。
津波の心配はない。
気象庁は午前6時、緊急記者会見を開き、今後、揺れの大きかった地域は一週間程度、特に2、3日は最大震度5強程度の地震に注意が必要だとしている。
今回は、関東の地下に沈み込んでいる「フィリピン海プレート」の内部で起きた地震で、過去にM6、M5の地震が起きていたという。
2021年のM6以来の大きな地震。
市や消防によると、地震の影響により木更津市の中央や新宿、東中央地区などで屋根瓦や壁のモルタルの一部が落下したり、ガラスが道路に落ちたりした。
市職員が通行の妨げにならないよう道路に落ちたガラスの破片を始末していた。
飲食店等では、酒などのピンや缶が落ち、割れた。
ある市民は、「今回、大きな揺れで目が覚めた。下から突き上げる大きな揺れがあり、そのあと横揺れが強かった」と話していた。
木更津市役所では発生時、防災無線で「緊急地震速報」を流して、注意を呼びかけ、「市災害対策本部」を設置した。
君津市の消防によると、女性(72)が自宅で転倒し、病院に迎ぱれた。
右肩に炎症を負ったという。
同市浦田地区でも屋根瓦が落ち、同市法木地区の一世帯で断水が発生した。
また同日早朝から、JR内房線では、君津-安房鴨川間、久留里線も久留里-上総亀山問の上下線で運転見合わせとなった(午前9時20分再開)。
東京湾アクアラインも一時40キロの速度規制をとったが、その後解除された。
原氏に栄え
従六位旭日双光章
内閣府賞勲局はこのほど、去る4月11日に死去した、君津市在住の、元君津木更津歯科医師会会長、原比佐志氏(64)に従六位旭日双光章を授与すると発表した。
最先端の走る技術学ぶ
木更津工業高等専門学校で指導受ける
木更津市の5、6年生児童の走り方教室
木更津工業高等専門学校のグラウンドにおいて、今月6日(土)市内の児童を対象にした「第1回木更津市走り方教室」が行われた。
木更津市内の小学校5、6年生から参加希望者を募り、午前と午後の部合わせて約90人の児童が参加した。
木更津市は、木更津工業高等専門学校と包括的な連携協定を平成27年度より結んでいる。
その一つの事業として、年2回、児童たちが最先端の走る技術を身につけることができる「走り方教室」を開催している。
走り方教室では、講師の木更津工業高等学校の坂田洋満副校長(人文学系体育科教授)が実践を交えながら子どもたちに速く走る「コツ」を紹介した。
また、同校の陸上競技部の学生スタッフもサポートに加わり、ミニハードルを用いた早く走るためのトレーニングや、同校生徒作製の測定機器を用いて50メートル走のタイム測定を行った。
終了後のアンケートには、多くの児童たちが「次回も参加」たい」「自己ベストの更新に向けて練習を頑張りたい」とコメントする姿が見られた。
また、この日初めて出会った他校の児童同士が、5月17日(水)に行われる木更津・袖ヶ浦支部小学校陸上記録会で互いの健闘を誓いあう一面も見られた。
第2回の「走り方教室」開催は、12月ごろに、小学校4、5年生を対象に予定されている。
「エコドライブ」を実践
木更津市など コンテストの結果
木更津市環境部では、地球温暖化対策に地域から貢献するため、市民、市内鄒業者、市が一体となり、温室効果ガス排出量の削減に取り組んでおり、「きさらづストップ温暖化プラン」の基本方針である「省エネライフスタイルの実施」として、公募によるコンテスト形式で『エコドライブ』を実践した。
木更津市と、あいおいニッセイ同和損害保険(株)主催。
結果については、スコア100点(減点が全くない)の参加者が個人で7人、平均スコア95点という望外のものとなり、省エネ型ライフスタイルの普及促進が図られた。
実施期間は今年の2月1日~同28日まで。
個人部門に153人(チーム参加の99人含む)、チーム部門に44チーム(99人)が参加した。
その結采、チーム部門では、
▽1位=(株)エコス(スコア100、チーム走行距離1917.45キロ)、
▽2位=BREAKING DOWN119(スコア100、チーム走行距離965.35キロ)、
▽3位=チームC(スコア100、チーム走行距離512.91キロ)
個人部門では優秀賞7人(スコア全員100、走行距離817.244~139.37キロ)、に各表彰状を授与した。
「オオヨシキリ」が鳴く
愛鳥週間木更津市 長須賀のヨシ原で
5月10日から同16日までの一週間は「愛鳥週間」。
木更津市長須賀のヨシ原で野鳥の「オオヨシキリ」が鳴いていた。
全長18.5センチ、頭から背、翼の上面、尾の上面は淡い褐色をしている。
下面は黄白色。
口元にヒゲがある。
腰は淡色。
ギョギョシギョギョシ ギョギョシ あるいはケケスケケス カイカイシなどと聞こえる大きな声。
多数のオオヨシキリが鳴いていると、うるさいとさえ感じることがある。
繁殖期は数本のヨシを束ねて、お椀型の巣をつくる。
一夫多妻性で、同時期ではないが、オスの周辺にメスが巣を作り、抱卵、育雛する。
請西ブレーブスが優勝
君津地区少年野球 準優勝は祇園ブルーS
「第39回君津地区少年野球〈第2回新昭和旗争奪〉春季大会」(君津地区少年野球連盟主催、(株)新昭和共催)がこのほど3日間にわたり、小糸球場(君津市)などで行われた。
君津地区4市の23チーム(木更津市7、君津市6、富津市4、袖ケ浦市6)が参加。
トーナメント方式で練習の成果を兢った。
決勝は木更津市勢同士の戦いとなり、請西ブレーブスが祇園ブルーソックスを9-2で降し優勝、木更津市春季大会、君津地区春季大会と連覇を果たした。
3位には子安クラプスポーツ少年団(君)と富来田ファイターズ(木)が入った。
請西ブレーブスは「全日本学童野球千葉県大会」、祇園ブルーソックスは「関東学童野球千葉県大会」に出場する。
選手宣誓は青堀少年野球クラブ(富)川本苔大君が行い、最優秀選手には猪野碧音君(請西ブレーブス)、優秀選手には大塚鷺君(祇園ブルーソックス)が選ぱれ、敢闘賞は中島康輝君(富来田ファイターズ)と桶野祐敬君(子安クラブスポーツ少年団)に贈られた。
なお今大会では準決勝で3本、決勝で2本のホームランが出た。
結果は次の通り。
○1回戦
▽富来田ファイターズ(木)13-3中ファイターズ(君)
▽君津周西クラブ10-0昭和少年野球クラブ(袖)
▽岩根フェニックス(木)9-2周南ピーバーズ(君)
▽袖ケ浦ミラクル19-2飯野アストロクラブ(富)
▽請西ブレーブス(木)13-4福王台ファイヤーズ(袖)
▽根形スターズ(袖)9-5木更津モーニングス
▽子安クラブスポトツ少年団(君)10-3大佐和BC(富)
○2回戦
▽富来田ファイターズ5-2青堀少年野球クラブ(富)
▽君津周西クラブ8-6畑沢コンドルズ(木)
▽岩根フェニックス11-4神納フレンズ(袖)
▽祇園ブルーソックス(木)6-5袖ケ浦ミラクル
▽請西ブレーブス19-0天羽少年野球クラブ(富)
▽大和田少年野球クラブ(君)7-6根形スターズ
▽若草ファイターズ(袖)11-8八重原ベアーズ(君)
▽子安クラススポーツ少年団11‐3木更津ジャンボ
○準々決勝
▽富来田ファイターズ6(2)-(1)6君津周西クラブ
▽祇園ブルーソックス7-5岩根フェニックス
▽請西プレーブス13-3大和田少年野球クラブ
▽子安クラブスポーツ少年団4-0若草ファイターズ
○準決勝
▽祇園ブルーソックス12-2富来田ファイターズ
▽請西ブレーブス8-4子安クラブスポーツ少年団
○決勝
▽請西ブレーブス9-2祇園ブルーソックス
社説
市指定文化財の眞武根陣屋遺祉
木更津市指定文化財(第9号、昭和41年4月22日指定)の『眞武根陣屋遺祉』(まぷねじんやいし、木更津市請西1139-33)の顕彰碑がこのほど再建され、公開されている。
眞武根陣屋遺祉は、1850年(嘉永3年)に請西藩主・林播磨守忠旭公が、領主や主要な家臣の詰め所として造営した陣屋跡で、同所には木更津市指定文化財を表す顕彰碑があったが、令和元年9月9日の台風15号により損壊した。
その後、旧請西藩主、林忠祟公の末裔、林家20代目当主で故・林忠昭氏(旧石碑建立者)の妻・林薫子さんと長男で第21代当主の林忠輝氏が自費で新たな顕彰碑を建立、木更津市に寄贈した。
このほど現地で行われた新しい顕彰碑の除幕式と採納式には、同建立に尽力した関係者多数が出席して、甦った文化的遺産の継承を喜んだ。
請西藩については、直木賞作家の中村彰彦氏著~請西藩主・林忠崇の生涯を描いた『脱藩大名の戊辰戦争』で一躍注目され、さらに、~請西藩主の生涯を映像化したNHK歴史秘話ヒストリア『最後大名 時代を駆ける』~(制作者・五十嵐鐡嗣雅・いがらしてつや氏ほか)で全国から高い関心を集め、年問を通して多くの歴史ファンが訪れているという。
再建された顕彰碑は眞武根陣屋遺址のシンボルであり、同碑には林家の家紋『丸の内三頭左巴に下一文字』や林忠崇公の和歌『陣中観月』、第20代当主・林忠昭氏が建立に際し記した碑文も刻まれている。
この復旧作業は今後の自然災害にも耐えうる堅牢であること、原状回復をコンセプトに進められ、現地からは木更津市内や東京湾が一望できる。
現在地元各地で、故郷の歴史を学ぶ様々な活動が行われており、市内外からの見学者も多い。
現在は長引くコロナ禍での外出自粛も解禁され、「温故知新」に深く思いを馳せ、祖先が築き上げてきた歴史や伝統・文化に注目してみたい。